しょうの雑記ブログ

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プロ野球観戦が趣味なのに、甲子園大会を観る気がしない理由

 2023年の8月6日から、夏の甲子園大会(全国高等学校野球選手権大会)が始まりました。

 

 甲子園大会は非常に人気なので、毎年、夏になると、楽しみにしている人が多いと思います。

 

 ただ、私は、最近、甲子園大会の試合を全く見ていません。

 

 また、今後も、見る予定はありません。

 

 そう言うと、「野球が嫌いなの?」と思う人もいるでしょうが、野球観戦自体は、かなり好きな方です。

 

 私は、プロ野球観戦が趣味で、千葉ロッテマリーンズのファンです。

 

 そのため、ロッテの試合は、頻繁に観ています。

 

 ただ、高校野球に関しては、全く観る気が起きません。

 

 昔は、高校野球を観戦して、楽しんでいた時期もありました。

 

 しかし、今は、観たいとは思いません。

 

 高校球児が、全力で試合に臨んでいる姿自体は、素晴らしいと思います。

 

 ただ、「甲子園大会(高校野球)」を取り巻く状況が、非常に歪んでいるように感じるため、どうしても観る気が起きないのです。

 

 そこで、ここからは、私が甲子園大会を観る気がしない理由について、詳しく語っていきます。

 

 

 

 

 

 

 

甲子園大会を見る気がしない理由

真夏の昼間に、屋外球場で試合をしている

 夏の甲子園大会は、毎年、8月の上旬から開催されます。

 

 8月の上旬というと、季節は真夏です。

 

 そして、年々、温暖化により気温が上がって、猛暑になっています。

 

 2023年現在では、気温が35℃を超える日も珍しくなくなっています。

 

 しかし、それにも関わらず、甲子園は、昼間に試合をやっています。

 

 いくら球児が鍛えているとはいえ、猛暑の昼間に、屋外球場で野球をすると、熱中症で倒れても不思議ではありません。

 

 また、観客席には、応援団や、一般の観客もいます。

 

 猛暑の中、試合を観ていると、観客が熱中症で倒れるリスクも高くなると思います。

 

 どうしても真夏に試合をしたいのであれば「ドーム球場で行う」という方法もあるはずです。

 

 しかし、今のところ、会場がドーム球場になりそうな気配はありません。

 

 また、どうしても甲子園球場でやりたいのであれば、「朝、夕、夜に試合をして、昼間は行わない」ということもできるはずです。

 

 しかし、今のところ、そうなる気配もありません。

 

 ニュースで、「今日は猛暑なので、日中は、なるべく外出しないようにしましょう」と言っているのに、甲子園で試合が行われているのは不思議です。

 

 「猛暑が予想されるにも関わらず、昼間に試合を組んでいる」という時点で、「配慮に欠けているな」と思い、だいぶ試合を観る気が薄れます。

 

高野連の考え方が保守的すぎる

 甲子園大会は、高野連(日本高等学校野球連盟)が統轄しています。

 

 しかし、この高野連は、非常に保守的で、時代に合わない面が多い組織だと感じます。

 

 高野連は、球児の服装やグローブについても細かく規定していて、「派手な色のユニフォーム・小物・グローブは試合では使えない」となっています。

 

 高野連側としては、「派手な色は、高校生として望ましくない」という言い分のようですが、派手な色を使うことでどういう支障が出るのか、よくわかりません。

 

 また、「相手チームの不敬・侮辱になるおそれがあるため、ガッツポーズは慎むように」という規定もあります。

 

 しかし、冷静に考えて、相手がガッツポーズをしたくらいで「侮辱された」と感じる人は、ほとんどいないでしょう。

 

 それを考えると、ガッツポーズを禁止している理由も、なんだか納得できません。

 

 そして、個人的に、特にひっかかるのが、「サングラス」の使用に関する規定です。

 

 「高校野球ではサングラスは使えない」と思っている人は多いと思われますが、実は、使えない訳ではなりません。

 

 事前に許可を得れば、使うことができるようです。

 

 しかし、わざわざ事前に許可を得るのは、結構な手間です。

 

 そのため、ほとんどの球児が、サングラスを着けずに、デーゲームに出ています。

 

 しかし、夏の昼間だと、サングラスがないと、フライを取る際にかなり眩しいはずです。

 

 また、夕方、打席に入る際に西日が差し込むと、日差しで球が見にくくなることも多いでしょう。

 

 サングラスを気軽に使えないとなると、プレーに大きな支障をきたします。

 

 また、無理に太陽を見ながらプレーを続けると、将来的に視力が低下してしまうリスクもあります。

 

 そういったことを考えると、サングラスの使用は、許可制ではなく、自由に使えるようにすべきだと思います。

 

 しかし、高野連は、2023年現在も、「サングラスの使用は許可制」としているようです。

 

 この点は、非常に納得のできない部分です。

 

 このように、高野連は、よく、理屈に合わないことを言います。

 

 ただ、それに対して、「学校や生徒が反対意見を言う」ということは、ほとんど記憶にありません。

 

 おそらく、心の中では「納得できない」と思っても、「高野連ににらまれたら、大会に出られなくなるかもしれない」と思い、反論しないのでしょう。

 

 「高野連が言ったことには、学校や生徒は、おとなしく従わなければならない」といった今の状況には、疑問を感じます。

 

 「学校や生徒に反論させないような空気」を作っている高野連という団体の姿勢には、違和感を覚えます。

 

 

 

 

投手の酷使の問題

 甲子園大会でよく問題となるのは、「投手の酷使」についてです。

 

 投手の肩や肘は「消耗品」と言われています。

 

 投げすぎると、肩肘を故障する確率が非常に高まるからです。

 

 そして、あまりに多く投げすぎると、選手生命を絶たれるような怪我をしてしまう場合もあります。

 

 高校野球の監督は、どの監督も、「投げすぎると、投手が故障する可能性が高くなる」ということは、理解しています。

 

 しかし、甲子園は、トーナメント制なので、「負けたら終わり」の大会です。

 

 そのため、各高校の監督は、投手の肩肘に負担がかかることがわかっていても、「なんとしても負けたくない」と思い、エースのピッチャーを酷使するケースが目立ちました。

 

 そして、連投で多くの球数を投げた結果、肩や肘を故障するケースが相次ぎました。

 

 そういった状況をふまえ、高野連は、2020年から、「1週間で投げられる投球数が500球まで」という制限を設けました。

 

 しかし、この程度の制限で、投手の肩肘を守れるのか、非常に疑問です。

 

 「1週間で500球まで」ということであれば、1試合で250球投げることも可能です。

 

 1試合でそれだけの球数を投げたら、それだけで肩や肘が壊れてしまう投手も沢山いるでしょう。

 

 この程度の制限では、投手の肩肘を守れるとは、到底言えないでしょう。

 

 そのため、2023年現在でも、甲子園大会では、「プロ野球ではありえないような投手の酷使」が頻繁に行われています。

 

 野球ファンとしては、未来のある高校生の投手が酷使される姿は、観たくありません。

 

朝日新聞が主催社であることで、問題点が報道されにくくなっている

 夏の甲子園大会は、高野連と朝日新聞が主催となっています。

 

 しかし、朝日新聞が主催社であることが、様々な弊害を生んでいます。

 

 朝日新聞というのは、当然ながら「報道機関」です。

 

 ただ、朝日新聞は、報道機関にも関わらず、甲子園大会の問題点に関して、ほとんど報道しません。

 

 自社が主催の大会なので、そうなってしまうのでしょう。

 

 夏の甲子園大会に関しては、朝日新聞やテレビ朝日は「広報」と化してしまい、「報道機関」としては、適切に機能していません。

 

 夏の甲子園大会の問題点については、様々な人が指摘していますが、それについて、朝日新聞は「見て見ぬふり」といった状況です。

 

 また、他の新聞社や大手メディアも、朝日新聞に忖度しているのか、甲子園大会を厳しく批判するような記事は出しません。

 

 ちなみに、春の選抜大会は、毎日新聞社が主催しています。

 

 春の選抜を主催しているので、毎日新聞社も、夏の甲子園大会に対する批判的な記事を書くのは難しいでしょう。

 

 こういった状況ですので、大手メディアは、甲子園大会に関しては、「報道機関」としての役割を果たせていません。

 

 それにより、「甲子園大会が抱える問題点」が、多くの人に周知されていません。

 

 その結果、多数の問題点を抱えているにも関わらず、問題を抱えたまま、毎年、夏の甲子園大会が開催されてしまうという状態になっています。

 

 こういう現状ですと、素直に試合を見て楽しむ気分にはなりません。

 

 

 

 

大人の利益が優先されて、球児が割を食っている部分が多い

 夏の甲子園大会というのは、非常に人気があり、多くの人が、球場やテレビで観戦します。

 

 そういったことを考えると、夏の甲子園大会というのは、多くの大人にとって、「旨味の多いコンテンツ」と言えます。

 

 まず、夏の甲子園は、例年、多くの人が球場に足を運ぶため、「会場のチケット代」だけでも、相当な収益になるはずです。

 

 しかも、高校野球の場合は、球場使用料は「無料」なので、主催者は、かなり儲かるでしょう。

 

 加えて、2022年には、入場料を値上げしているので、さらに収益は上がっていると思われます。

 

 また、毎年、「夏の甲子園特集」の雑誌が発売されていますが、それも、かなりの売り上げになっているでしょう。

 

 甲子園は、NHKがテレビで全試合を放送しますが、その視聴率はかなりのものになります。

 

 毎年、安定した視聴率が取れるので、NHKとしても「おいしいコンテンツ」と思っているはずです。

 

 また、朝日新聞の系列会社の「テレビ朝日」は、毎年必ず「夏の甲子園特集」の番組を作ります。

 

 それも、毎年、良い視聴率を叩き出しているでしょう。

 

 「毎年、安定して視聴率が取れる番組」には、スポンサーが付きやすくなります。

 

 甲子園関係のテレビ番組のスポンサー収入は、かなりのものになっているはずです。

 

 そして、最近は、ネット中継でも甲子園の試合を観ることができます。

 

 甲子園は人気コンテンツなので、ネット中継での広告収入も、かなりのものになっていると推測できます。

 

 こういったことを考えると、「稼ぎたい」と思っている大人にとって、夏の甲子園大会というのは、「非常においしいコンテンツ」と言えます。

 

 開催できれば、毎年必ず、莫大な利益をもたらしてくれるのですから。

 

 もちろん、大人の側だけではなく、「高校球児の側」にも、甲子園のメリットはあります。

 

 甲子園は、非常に多くの人が注目している大会です。

 

 そのため、甲子園で活躍すると、有名になることができます。

 

 また、野球選手としての評価も、グッと上がります。

 

 甲子園で活躍したことがきっかけで、ドラフトで上位指名を勝ち取った選手は沢山います。

 

 そういう選手にとっては、「甲子園はありがたい」と思っているでしょう。

 

 ただ、注意しなくてはならないのは、そういう選手は、「あくまで一握り」ということです。

 

 甲子園で注目が集まった選手もいますが、それ以上に、「甲子園での連投」「過密日程」などの影響で故障して、選手生命を絶たれたり、一線で活躍することができなくなった選手が沢山います。

 

 これは、日本の野球界にとって、大きな損失だと思います。

 

 甲子園で無理をさせなければ、さらに成長して、一流の選手になっていた可能性もある選手が沢山いた訳ですから。

 

 客観的に見ると、夏の甲子園大会というのは、「選手よりも、大人の利益を優先している」と言わざるを得ません。

 

 大人の利益を優先するあまり、多くの選手が、割を食っています。

 

 そういった現状を考えると、どうしても、夏の甲子園大会の試合は、観る気が起きません。

 

まとめ

 ここまで、私が甲子園大会を観る気がしない理由について、詳しく語ってきました。

 

 これはあくまで、私が感じていることですが、ここで挙げた理由を見て、「わかる」と思う人も多いのではないでしょうか。

 

 きっと多くの人が、ここで挙げた部分について、「おかしい」と感じているのではないでしょうか。

 

 しかし、多くの人が「ここはおかしい」と感じているにも関わらず、「大人の利益」が優先されて、なかなか改善しないのは、非常に残念です。

 

 私は、甲子園大会は観なくなってしまいましたが、基本的には、野球の試合を観戦すること自体は好きです。

 

 そのため、今後、夏の甲子園大会が「選手ファースト」の姿勢で運営するようになれば、また高校野球を観戦するようになるかもしれません。

 

 ただ、今の現状では、とても、「選手ファーストの大会」とは言えないので、観る気が起きません。

 

 野球ファンとしては、高校生の野球の全国大会は、なるべく「選手ファースト」の姿勢で運営してほしいと願っています。

 

 ただ、甲子園大会を取り巻く状況を見ると、そうなるのは、なかなか難しいと感じています。

 

 

 

夏の甲子園大会が、大人気な理由

 2023年の8月6日から、夏の甲子園大会(高校野球)が始まりました。

 

 夏の甲子園大会は大人気なので、「甲子園を楽しみにしていた」という人も多いでしょう。

 

 試合を観て、心が熱くなっている人も沢山いると思います。

 

 ただ、自分はというと、最近は、高校野球は全く観ていません。

 

 しかし、昔は、高校野球をしっかりと観ていた時期もあるので、高校野球の面白さについては知っています。

 

 そして、冷静に分析してみると、「人気が出る要素」が沢山あるので、「夏の甲子園大会がこれだけ大人気のコンテンツになるのもうなずけるな」と思ったりします。

 

 そこで今回は、「夏の甲子園大会が大人気な理由」について、自分なりに分析していきます。

 

 

 

 

 

 

 

夏の甲子園大会が、大人気な理由

1年に1回しか開催されない

 夏の甲子園大会は、当然ながら、1年に1回しかありません。

 

 そのため、今年の夏を見逃すと、次は来年になってしまいます。

 

 「1年に1回だけしか開催されない」ために、余計に「観たい!」と思う人が多くなるのではないでしょうか。

 

 厳密に言えば、春にも、選抜甲子園大会はあります。

 

 ただ、夏の大会の方が大々的な感じがするので、「1年に1回しかない夏の甲子園大会を観たい」と思う人が多いのでしょう。

 

47都道府県の代表が出場するので、「郷土愛」が刺激される

 夏の甲子園大会には、47都道府県の代表の高校が出場します。

 

 自分の地元の高校が出場していると、ついつい、応援したくなる人が多いはずです。

 

 47都道府県の代表が出場することにより、多くの人の「郷土愛」が刺激されるため、人気が高くなっていると思われます。

 

「負けたら終わり」のトーナメント制

 夏の甲子園大会は、トーナメント制で試合が行われます。

 

 トーナメントということは、「負けたら終わり」ということです。

 

 「負けたら終わり」というハラハラ感が、「甲子園を観たい」という気持ちをより高めているように感じます。

 

球児たちの真剣な姿が見られる

 この大会は、トーナメント方式で行われるので、負けたら終わりです。

 

 そのため、球児たちは、後先考えず、「目の前の試合」に勝てるように全力でプレーします。

 

 プロ野球と比べると、「この試合にかける」という選手の意気込みは、段違いになっています。

 

 甲子園を観ると、球児たちの必死で真剣な姿が観られるので、人気が高くなっているのだと思います。

 

NHKで全国放送される

 夏の甲子園大会は、毎年、NHKで全国放送されています。

 

 地上波の良い時間帯に放送されていると、コアな野球ファンでなくとも、「ちょっと観てみようか」と思う人が多いはずです。

 

 地上波で全国放送されることで、ライトな野球ファンも観ることになるので、より人気が高まっているのではないかと思います。

 

「夏休み」の人が多いので、テレビで観戦しやすい

 8月だと、学生であれば、ちょうど「夏休み」の時期になります。

 

 そのため、昼間の試合であっても、学校がないので、観戦しやすくなっています。

 

 また、社会人でも、夏場は長期休暇を取れる人が多いはずです。

 

 夏の長期休暇中に甲子園の試合がテレビでやっていれば、「ちょっと観てみるか」と思う人が、自然と増えます。

 

 夏というのは、休みの人が多く、試合を観戦しやすいため、より人気が高くなっているのではないでしょうか。

 

「野球の間」が、夏にちょうどいい

 夏というのは、暑いので、気分的にダラッとしがちです。

 

 そのため、夏にスポーツ観戦をする場合、「常に動き回っているスポーツ」よりも、「所々、間があるスポーツ」の方が、好まれがちです。

 

 野球というのは、常に動いている訳ではなく、所々、「間」があるスポーツです。

 

 この野球の「間」が、夏にダラッと観るには、ちょうどいいのです。

 

 「適度に間があることで、夏に合う」という部分も、「夏の甲子園大会」が大人気になっている理由の一つではないかと思います。

 

 

 

 

 

まとめ

 夏の甲子園大会が大人気な理由について、自分なりに考察してみましたが、いかがでしたでしょうか。

 

 改めて見てみると、夏の甲子園大会には、「人気が出る要素」が非常にたくさん散りばめられていることがわかります。

 

 ただ、色々な要素が絡んではいるものの、人々が「夏の甲子園大会を観たい」と思う一番大きな理由は、夏の甲子園大会が「青春」を思い起こさせるからではないでしょうか。

 

 「後先を考えず、目の前の試合に全力を尽くす」ことは、まさに「青春」と言えます。

 

 そのため、大人がそういう球児の姿を観ると、「青春」を思い出して、甘酸っぱい気持ちに浸れるのでしょう。

 

 また、青春真っただ中の年齢の人が観ても、「こんな青春時代を送りたい!」と思って、胸が熱くなるのだと思います。

 

 夏の甲子園大会というのは、「青春」を強く思い起こさせてくれるコンテンツなので、これほど多くの人に熱く支持されているのではないでしょうか。

 

「パ・リーグTV」について

 最近は、プロ野球の試合を「インターネット中継」で見ている人も多いと思います。

 

 2023年現在、ネットでプロ野球を見るサービスは、色々あります。

 

 例えば、「パ・リーグTV」「BASEBALL LIVE」「RAKUTEN TV」「DAZN」などです。

 

 ただ、色んなサービスがあるので、「一体、どれが良いのだろう?」と思っている方も多いかと思います。

 

 自分は、過去に、「パ・リーグTV」「BASEBALL LIVE」「RAKUTEN TV」「DAZN」の4つのサービスを全て試したことがあります。

 

 ただ、色々と試した結果、今では、「パ・リーグTV」に落ち着いています。

 

pacificleague.com

 

 

 自分は、千葉ロッテマリーンズのファンなので、基本的に「パ・リーグの試合が見られれば良い」と考えています。

 

 それも、「パ・リーグTV」を選んだ理由の一つですが、それ以外にも理由があります。

 

 「パ・リーグTV」には、『パ・リーグTVならではの魅力』があり、それに惹かれて、契約しています。

 

 ただ、「パ・リーグTV」については、「全てが素晴らしい」と思っている訳ではなく、「ここはちょっとイマイチだよな」と思っている部分もあります。

 

 そこで、今回は、「パ・リーグTV」のメリットとデメリットについて、詳しく解説していきます。

 

 この記事が、「ネットで野球中継を見たいけど、パ・リーグTVは、どうなんだろうか?」と思っている方の参考になれば幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

メリット

 まずは、パ・リーグTVのメリットについて説明していきます。

 

パ・リーグの2軍戦が見られる

 プロ野球観戦がかなり好きな方だと、1軍の試合だけでなく、「2軍の試合」も気になってきたりします。

 

 2軍の試合を見ると、「若手の新戦力」のチェックや、「故障して2軍にいる選手の回復具合」がわかったりするからです。

 

 パ・リーグTVでは、パ・リーグの主催試合に限り、2軍の試合も見ることができます。

 

 2軍の試合を見ることができるので、「この若手の選手はもうすぐ1軍の戦力になりそうだな」とか「この故障していた選手は、もうすぐ1軍に上がるな」といったことを推測できるのも嬉しいです。

 

 また、ひいきのチームの1軍の調子が悪い場合、「1軍の試合は見たくない」という気分になる時もあります。

 

 そんな時に、2軍の試合も見られると、気晴らしになったりします。

 

「実況・解説のON/OFF」が選べる

 プロ野球中継を色々と見ていると、「この実況のアナウンサーは嫌い」とか「この解説者は嫌い」というのも出てきます。

 

 誰とは言いませんが、自分にも「嫌いな実況アナウンサー」や「嫌いな解説者」がいます。

 

 楽しみにしていた試合でも、「嫌いな実況アナウンサー」や「嫌いな解説者」が担当していると「うわ~」となり、テンションが一気に下がります。

 

 ただ、パ・リーグTVの場合、「実況・解説のON/OFF」が選べるため、球場音のみで観戦することができます。

 

 これは、自分のように「嫌いな実況アナウンサー」や「嫌いな解説者」がいる人にとっては、なかなかありがたい機能です。

 

過去10年分の試合のアーカイブが見られる

 パ・リーグTVは、リアルタイムの視聴だけではなく、「過去の試合」も見ることができます。

 

 そして、今見ているシーズンだけでなく「過去10年」に遡って、試合を見ることができます。

 

 プロ野球ファンだと、ふと、「過去のあの試合をもう一度見たい」と思うこともあるので、過去10年分の試合が見れるというのは、嬉しいです。

 

有料ファンクラブに入っていると、利用料金が安くなる

 パ・リーグTVの料金は、「ファンクラブ割引」があるのが特徴です。

 

 通常価格は月額1595円ですが、パ・リーグのチームの有料ファンクラブに入っている方だと、月額1045円になります。(2023年3月現在)

 

 プロ野球ファンだと、「毎年、ひいきのチームのファンクラブに入っている」という方も多いため、ファンクラブ割引があるのはありがたいです。

 

3画面同時視聴ができる

 パ・リーグTVは、「3画面同時視聴ができる」という点も特徴です。

 

 そのため、パ・リーグで3試合同時にやっている場合などは、3試合同時に見ることも可能です。

 

 ただ、自分としては、あまり2画面以上の同時視聴はしません。

 

 なぜなら、2画面以上で見ていると、気が散って集中して試合を見られないからです。

 

 しかし、優勝やCS進出が決まりそうな時は、他の試合も非常に気になって「同時に見たい」と思う時もあります。

 

そんな時は、最大3画面の同時視聴ができるのは、便利です。

 

 

 

 

 

デメリット

 ここからは、パ・リーグTVのデメリットについても説明していきます。

 

セ・リーグの試合が見られない

 当たり前ではありますが、「パ・リーグTV」というサービス名からもわかるように、基本的には、セ・リーグの試合は見ることができません。

 

 そのため、「セ・リーグの試合を沢山見たい」という方には、向いていません。

 

 ただ、例外的に、交流戦については、パ・リーグの主催試合を見ることはできます。

 

 また、交流戦では、パ・リーグの主催試合でなくても、「巨人の主催試合」と「阪神の主催試合」も見ることができます。

 

 そのため、交流戦に関しては、パ・リーグのチームが関わる全ての試合を見ることはできないものの、ある程度の試合を見ることは可能です。

 

料金がやや高い

 前に述べたように、パリーグTVは、有料ファンクラブに入っている方だと、月額1045円になります。

 

 しかし、他社のサービスを見ていくと、パ・リーグTVよりも安いものもあります。

 

 「RAKUTEN TV」のパ・リーグの試合を視聴するプランは月額702円、「BASEBALL LIVE」は月額660円となっています。(2022年3月現在)

 

 他のサービスと比べると、パ・リーグTVの料金は、安いとは言えません。

 

 「できるだけ安くパ・リーグの試合が見たい」という方は、「BASEBALL LIVE」を選ぶといいでしょう。

 

日本シリーズが見られない

 パ・リーグTVでは、パ・リーグの公式戦以外にも、CS(クライマックスシリーズ)も見ることができます。

 

 ただ、日本シリーズは、見ることができません。

 

 これは結構、残念です。

 

 せめて、パ・リーグの主催試合だけでも見られると、だいぶ満足度は上がるのですが。

 

まとめ

 「パ・リーグTV」について、詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

 

 料金的にはそこまで安くはないものの、サービスはなかなか充実していると思います。

 

 「料金はそこまで安くなくてもいいから、パ・リーグの試合をしっかり見たい」という方には向いているサービスだと思います。

 

 自分としては、「パ・リーグの主催試合の2軍戦が見られる」「実況・解説のON/OFFが選べる」という部分が、特に気に入っています。

 

 なかなか良いサービスだと思うので、「インターネットでパ・リーグの試合を見たい」と思っている方は、「パ・リーグTV」も候補に入れてみてください。

 

 

 

2023年のWBC決勝、日本がアメリカに勝って優勝!

 2023年3月22日(水)、WBCの決勝戦が行われました。

 

 日本とアメリカが対戦しました。

 

 会場は、マイアミのローンデポ・パークです。

 

 日本時間では、朝8時から試合開始でした。

 

 アメリカは、スター選手が多く参加し、準決勝はキューバに大勝して決勝に進出してきました。

 

 非常に強い相手です。

 

 しかし、日本は、メキシコに劇的な勝利をして、決勝に進出しました。

 

 勢いは、日本にあります。

 

 日本とアメリカともに、実力があり、どちらが勝ってもおかしくない試合です。

 

 実際に試合が行われると、実力伯仲の素晴らしい試合となりました。

 

baseball.yahoo.co.jp

 

 

 

 

 

 

 

先発投手

 侍ジャパン(日本)の先発投手は、今永投手でした。

 

 実力のある左腕投手です。

 

 対するアメリカは、ケリー投手が先発です。

 

 しばらく韓国のリーグに投げていて、メジャーリーグに返り咲いた投手です。

 

試合展開

1回表

 今永投手は、とても切れのある球を投げていました。

 

 調子は良さそうでした。

 

 トラウト選手に2塁打を打たれたものの、0点で切り抜けました。

 

1回裏

 ケリー投手も立ち上がりは上々で、0点で切り抜けました。

 

2回表

 先頭のシュワーバー選手を打ち取ります。

 

 しかし、その後、絶好調のターナー選手が打席に入ります。

 

 今永投手のストレートを見事にとらえ、レフトスタンドにホームランを打ちます。

 

 0対1と、アメリカが先制します。

 

2回裏

 先制された日本ですが、村上宗隆選手が、右中間に見事なホームランを打ちます。

 

 これで、1対1の同点です。

 

 村上選手は、メキシコ戦のサヨナラヒットから、吹っ切れたような感じがします。

 

 その後も、日本がチャンスを作ります。

 

 一死満塁のところで、ピッチャーが、ケリー投手からループ投手にかわりました。

 

 ヌートバー選手がファーストゴロを打ち、その間に3塁走者が生還します。

 

 これで、2対1と日本が勝ち越します。

 

4回裏

 岡本和真選手が、左中間にホームランを打ちます。

 

 これで、3対1と、日本がさらにリードを広げます。

 

8回表

 日本が2点リードで終盤に入り、日本の勝ちが見えてきました。

 

 この回から、ダルビッシュ投手が登板します。

 

 「何としても優勝する」という日本チームの気合を感じます。

 

 しかし、シュワーバー選手にホームランを打たれ、3対2と追い上げられます。

 

 やはり、簡単には勝たせてもらえません。

 

 ただ、ダルビッシュ投手は、この回をホームランの1失点のみでしのぎます。

 

9回表

 ここまで、DHで試合に出ていた大谷翔平選手ですが、最終回に、クローザーとしてマウンドに上がります。

 

 この展開は、野球ファンとしてワクワクします。

 

 しかし、先頭打者にフォアボールを出してしまいます。

 

 ただ、その後の打者をダブルプレーに打ち取り、2アウトとなりました。

 

 そして、アメリカは、トラウト選手が打席に入ります。

 

 トラウト選手は、言わずと知れたアメリカのスター選手です。

 

 メジャーリーグでは、大谷翔平選手と同じエンゼルスに所属しています。

 

 そのため、普段は、この二人は対戦しません。

 

 普段は対戦しないスター選手が対戦するというのは、非常にワクワクしてきます。

 

 大谷選手は、思い切りボールを投げ込み、2ストライクと追い込みます。

 

 そして、3-2とフルカウントになります。

 

 最後は、スライダーにバットが空を切り、空振り三振となりました。

 

 この瞬間、日本の優勝が決まりました!

 

 

 

 

 

まとめ

 2023年のWBCの決勝について、ブログにまとめてみました。

 

 今回の大会は、日本が、3大会ぶりの3回目の優勝となって幕を閉じました。

 

 正直、準決勝までは、日本と他のチーム実力が違いすぎて、観ていてそこまで盛り上 がりませんでした。

 

 しかし、準決勝のメキシコ戦と決勝のアメリカ戦は「実力伯仲」で、非常に面白い試合でした。

 

 どちらも、「野球の面白さ」が詰まった試合でした。

 

 そして、改めて「大谷翔平のスター性」を実感しました。

 

 最終回にマウンドに上がって、トラウトを三振に取って試合を閉めるというのは、まさに「千両役者」といった感じです。

 

 本当に「大谷翔平は持っているな」と感じました。

 

 ただ、今大会は、大谷翔平以外の日本代表のメンバーも、本当によくやったと思います。

 

 大谷翔平選手がいくら活躍しても、他の選手が素晴らしいプレーをしてくれなければ、日本の優勝はなかったと思います。

 

 良い試合を見せてくれた日本代表のメンバーには、「お疲れ様」と「良い試合を見せてくれてありがとう」を言いたいですね。

 

 そして、他の参加国のチームのメンバーも、お疲れ様でした。

 

 メキシコやアメリカは、非常に強いチームでした。

 

www.youtube.com

 

 

 

WBC準決勝、日本対メキシコ戦で、日本がサヨナラ勝ち!

 2023年の3月21日(火)、WBCの日本対メキシコ戦が行われました。

 

 非常に良い試合だったので、ブログにまとめてみました。

 

 この試合は、準決勝になります。

 

 会場は、アメリカのマイアミにある「ローンデポ・パーク」です。

 

 日本時間では、朝の8時から試合開始でした。

 

baseball.yahoo.co.jp

 

 

 

 

 

 

 

先発投手について

 侍ジャパン(日本)の先発投手は、佐々木朗希投手でした。

 

 メキシコは、メジャーリーリーガーが多く、打線もかなり強力です。

 

 そのため、「佐々木がどこまでメキシコ打線に通用するのか」とワクワクしていました。

 

 対するメキシコの先発投手は、サンドバル投手でした。

 

 サンドバル投手は、左腕のピッチャーで、エンゼルスに所属しています。

 

 大谷翔平選手の同僚です。

 

 「左打者キラー」として知られる投手です。

 

 

試合経過

1回表

 佐々木投手は、160キロを超える速球をバンバン投げ込んでいて、調子は良さそうでした。

 

 2三振を奪い、3者凡退に仕留めました。

 

1回裏

 サンドバル投手も、この日は調子が良さそうでした。

 

 なんと、3三振で、3者凡退でスタートしました。

 

 「これは、なかなか打てそうにないな」という雰囲気が漂っていました。

 

4回表

 3回までメキシコ打線を0点に抑えていた佐々木投手ですが、4回にピンチを迎えます。

 

 ランナーを2人置いて、6番のウリアス選手が打席に入ります。

 

 そこで、フォークが抜けて高めに入ってしまい、それを打たれてホームランにされてしまいます。

 

 これで、0対3でメキシコがリードを奪いました。

 

 実力のあるメキシコ相手に、3点リードされて、苦しい展開となりました。

 

 佐々木投手は、4回で降板しました。

 

4回裏

 近藤選手にヒットを許したところで、サンドバル投手が降板します。

 

 打ちあぐねていたサンドバル投手が替わったことで、「日本にチャンスが来るかも」という雰囲気も漂います。

 

 そして、二死1・3塁のチャンスを作り、村上宗隆選手に打席が回ってきます。

 

 村上選手は、WBCが始まってから、ずっと不振でした。

 

 この場面も、見逃し三振に倒れ、チャンスを潰してしまいました。

 

5回表

 5回からは、山本由伸投手がマウンドに上がりました。

 

 佐々木投手から山本由伸というのは、豪華なリレーです。

 

 山本投手は、さすがの安定感で、5回を0点に抑えました。

 

5回裏

 岡本和真選手が、左中間方向にホームラン性の打球を打ちました。

 

 ほとんどの人が「これはホームランだろう」と思ったでしょう。

 

 しかし、アロザレーナ選手が、ジャンプして、ホームラン性の当たりをキャッチします。

 

 ホームランにならなかったのは悔しかったですが、「これぞメジャーリーガー」という素晴らしいプレーでした。

 

 

 

 

 

7回裏

 日本は、3点ビハインドのままで終盤に入り、重い空気が漂っていました。

 

 しかし、この回、日本はチャンスを作ります。

 

 二死1・2塁の場面で、吉田正尚選手に打席が回ってきました。

 

 そこで、吉田選手は、変化球をすくい上げて、ライトのポール際にホームランを打ちました!

 

 3ランホームランで、3対3の同点となりました。

 

 これで、試合は全くわからなくなりました。

 

8回表

 アロザレーナ選手が、2塁打を打って出塁します。

 

 この試合は、だいぶアロザレーナ選手にやられている印象です。

 

 そして、続くベルドゥーゴ選手にも2塁打を打たれ、3対4でメキシコが勝ち越します。

 

 せっかく7回に追いついたのに、8回に勝ち越されると、「だめか」という雰囲気が漂っていました。

 

 4番のテレス選手を迎えるところで山本投手が降板し、湯浅投手がマウンドに上がります。

 

 テレス選手は、三振に仕留めました。

 

 しかし、続くパレデス選手にタイムリーを打たれ、3対5と、日本は2点ビハインドとなりました。

 

 8回で2点差と言うのは、なかなか重い点差です。

 

8回裏

 日本は、1死2・3塁のチャンスを作ります。

 

 ここで、代打の山川穂高選手が出てきます。

 

 山川選手は、犠牲フライを打って、日本は4対5と追い上げます。

 

 なんとか1点差まで来ました。

 

9回表

 日本は大勢投手がマウンドに上がります。

 

 大勢投手は、この回を0点に抑えました。

 

9回裏

 いよいよ、9回裏です。

 

 9回裏で1点差というのは、厳しいですが、1点差ならば、まだまだわかりません。

 

 メキシコのマウンドには、ガイエゴス投手がマウンドに上がります。

 

 先頭の大谷翔平選手が2塁打を打って出塁します。

 

 ここで打つところが「さすが大谷」という感じですね。

 

 続く吉田正尚選手は、四球を選びます。

 

 吉田選手の代走として、周東選手が出ます。

 

 無死1・2塁のチャンスで、不振の村上選手に打席が回ってきました。

 

 村上選手は、ずっと不振だったので、「村上選手に代打は出さないのか?」と思っていた人も多かったはずです。

 

 自分としても、正直、「代打を出した方がいいんじゃないかな」と思っていました。

 

 しかし、多くの人の予想を覆し、センターへ2塁打を打ちました!

 

 そして、ランナーが2人生還し、6対5で、日本が見事にサヨナラ勝ちをしました!

 

 

 

 

 

まとめ

 WBCの日本対メキシコ戦について、自分なりにまとめてみました。

 

 この試合は、非常に面白い試合でした。

 

 メキシコは、強いチームで、今まで日本がWBCで戦ってきたチームとは、正直レベルが違いました。

 

 そして、強いチームに対してリードを許す苦しい展開でした。

 

 しかし、最後の最後で逆転して、日本が勝ちました。

 

 この試合は、まさに「野球の面白さが詰まった試合」と言えるでしょう。

 

 「終盤で逆転してサヨナラ勝ちする」というのは、まさに野球ならではの面白さだと思います。

 

 こういう試合を見ると、「野球は面白いな」と思って、さらに野球を見たくなりますね。

 

 そして、最後の最後で、ずっと不振だった村上選手が打てたのも良かったと思います。

 

 こういうドラマがあると、見ていて余計にグッときますね。

 

 

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スポーツの「国別対抗戦」を見る時に注意すること

 2023年3月、日本では野球の「侍ジャパン」が盛り上がっています。

 

 「侍ジャパン」は、WBCでの日本代表の愛称です。

 

 今回の侍ジャパンには、初の日系人選手である「ヌートバー」が加わったことが話題になっています。

 

 そして、ヌートバーの「ペッパーミル」のポーズも、だいぶ流行っています。

 

 ちなみに、2022年にはサッカーのワールドカップが行われましたが、その時も、だいぶ日本国内で盛り上がりを見せました。

 

 ラグビーのワールドカップが行われた時も、普段ラグビーを見ない人も試合を見て、やたら盛り上がっていました。

 

 こういったことを見ると、スポーツの「国別対抗戦」となると、やたら盛り上がることがわかります。

 

 しかし、改めて考えると、「なんでスポーツの国別対抗戦は、ここまで盛り上がるのだろう?」と疑問に思いました。

 

 そこで今回は、自分なりに、「スポーツで国別対抗戦が人気の理由」を考えてみました。

 

 また、色々と考えた結果、「国別対抗戦」には、デメリットもあることが分かりました。

 

 そのデメリットについても解説し、「国別対抗戦を見る時に注意すること」についても述べていきます。

 

 

 

 

 

 

 

国別対抗戦が人気の理由

その国の人気選手が1つのチームに揃う

 国別対抗戦が盛り上がる理由として、最初に考えられるのは、「その国の人気選手が1つのチームに揃う」という点です。

 

 今回の侍ジャパンには、「大谷翔平」「ダルビッシュ」「村上宗隆」「吉田正尚」「山本由伸」「佐々木朗希」というスター選手が揃いました。

 

 これらの選手は、普段は別のチームに所属しています。

 

 しかし、「国別対抗戦」となると、1つのチームにこれらの素晴らしい選手が揃います。

 

 やはり、人気選手が1つのチームに揃うと、まるでオールスターを見ているような気分になりワクワクします。

 

 そういったワクワク感を得られるからこそ、盛り上がるのでしょう。

 

チームに対して愛着を持ちやすい

 国別対抗戦となると、「国」ごとにチームが構成されます。

 

 そうなると、「自国のチーム」に対して愛着を持ちやすくなります。

 

 例えば、プロ野球の場合、自分の住んでいる地域にチームがあると、「自分たちのチーム」と愛着が持ちやすくなります。

 

 「我が町のチーム」という感覚です。

 

 国別対抗戦でも、これに近い感覚を持ちやすいのだと思います。

 

 「我が町のチーム」ではなく、「我が国のチーム」という感じで、愛着を持って国の代表チームを応援している人は多いと思います。

 

 「日本代表」となると、日本中の人が「我が国のチーム」という感覚を持ちやすいので、国全体が盛り上がるのではないでしょうか。

 

自国が勝つと、自分がほめられているような気分になる

 日本代表に対して、「我が国のチーム」という感じで、愛着を持って応援している人が多いと思います。

 

 そして、日本代表が勝ったりすると、「日本代表は凄い」と、他の国からもほめられたりします。

 

 そうなると、日本人は、あたかも「自分自身がほめられている」ような気分になります。

 

 厳密に言えば、凄いのは「出場している選手」であって、別に日本人全体が凄いということではありません。

 

 しかし、「日本は凄い」と言われると、「自分も凄い」と言われているような感覚になる日本人は多いのではないでしょうか。

 

 そういった「自分がほめられているような気分」を味わいたくて、日本代表を応援している日本人も多いと思います。

 

メディアが煽る

 スポーツの国別対抗戦となると、「メディアがやたら煽る」という点も特徴です。

 

 国別対抗戦は、色んなスポーツの試合の中でも、興味を持つ人が多い試合と言えます。

 

 そのため、メディアは「ここでさらに煽ると、さらに注目が集まり、自分のメディアも注目される」と考え、国別対抗戦を煽ります。

 

 元々の注目度が高い上に、メディアがさらに煽るため、国別対抗戦はさらに盛り上がることになります。

 

 

 

 

 

国別対抗戦で盛り上がりすぎることのデメリット

 このような理由で、スポーツの国別対抗戦は、毎回、大きな盛り上がりを見せます。

 

 「国別対抗戦」での良いプレーを見て、純粋に盛り上がること自体は悪いことではないと思います。

 

 そこで盛り上がると、それをきっかけに、そのスポーツがどんどん発展していくこともあるからです。

 

 ただ、「国別対抗戦」で盛り上がりすぎることには、デメリットもあります。

 

 ここからは、そのデメリットについて説明していきます。

 

逆に、そのスポーツの発展に繋がらないことがある

 国別対抗戦が行われると、「にわかファン」が沢山出てきます。

 

 「にわかファン」という言葉は、否定的に使われることが多い言葉です。

 

 やはり、そのスポーツを昔から真剣に見ている人からすると、「にわかファンは、軽すぎて嫌だ」と思うのでしょう。

 

 ただ、自分としては、「にわかファン」の全てが悪いとは思いません。

 

 「流行っているから見てみよう」ということでそのスポーツを初めて見て、そのスポーツの面白さに気づく人もいるからです。

 

 最初は、にわかファンだったとしても、そこでそのスポーツの魅力に気づいて続けて観戦するようになれば、そのスポーツのファンが増えていくので。

 

 ただ、問題だと思うのは、「国別対抗戦以外には、全く興味を示さないにわかファン」の存在です。

 

 世の中には、「国別対抗戦」だけを見て、それが終わると、そのスポーツに全く興味を示さない人もいます。

 

 メディアが「国別対抗戦」ばかり煽りすぎると、「国別対抗戦にしか興味を示さないファン」も増えたりします。

 

 そして、そういう人ばかりになると、「国別対抗戦は盛り上がるけれど、国内のリーグ戦になると全く盛り上がらない」ということになってしまいます。

 

 それでは、そのスポーツの発展には繋がっていきません。

 

 「国別対抗戦しか盛り上がらない」という状況になると、そのスポーツにとっては、あまり良い状況ではないと思います。

 

ねじ曲がった愛国心に繋がりやすい

 国別対抗戦となると、どうしても「観客の愛国心」が高まりやすくなります。

 

 「自分の国が好きだ」という気持ちを持つこと自体は、悪いことではないと思います。

 

 ただ、国別対抗戦を見て「愛国心」が高まると、「ねじ曲がった愛国心」を持つ人も増えます。

 

 これが大きな問題です。

 

 「ねじ曲がった愛国心」を持つ人は、「自分の国のチームが一番素晴らしい」と考えて、他の国のチームをやたら下に見たりします。

 

 こういう人は、相手チームが良いプレーをしたとしても、「格下のチームのくせに生意気な」という感じで、素直にほめません。

 

 そして、自国のチームが良いプレーをした時だけ、「さすが!」という感じで、やたらほめたたえたりします。

 

 そうなると、「良いプレーを純粋に楽しむ」というスポーツ本来の楽しみ方が失われてしまいます。

 

 これは良くありません。

 

 また、元々嫌な印象を持っていた国に対して、国別対抗戦を理由に、その国自体を批判するような人もいます。

 

 その国の選手が何かラフプレーをしたりすると「だからこの国は民度が低いんだ」と言う人もいます。

 

 しかし、よくよく考えると、ラフプレーをしたのはその国の一人の選手だけであって、その国の人全員が酷いプレーをしている訳ではありません。

 

 そのため、「だからこの国は民度が低いんだ」という発言は、全くの的外れと言えます。

 

 ただ、こういう人が増えてくるのは、非常に問題です。

 

 なぜなら、そういう人が増えると、それを聞いて「この国は民度が低いんだ」と思うような人が増えてしまうからです。

 

 そして、そう思う人が増えると、「その国に対する偏見」が助長されてしまいます。

 

 また、「ねじ曲がった愛国心」を持つ人は、自国のチームの選手がミスしたりすると、手のひらを返したように怒り始めます。

 

 「こんな選手はいらない」と急に自国の選手を罵倒したりします。

 

 そういうファンが増えると、空気が悪くなりますし、選手もやりづらくなります。

 

 「ねじ曲がった愛国心を持つファン」は、なるべく少ない方が良いですが、「国別対抗戦」となると、悲しいことに、そういうファンが増えます。

 

 そして、「国別対抗戦」を見ている中で、自分では気づかないうちに、「ねじ曲がった愛国心を持つファン」になっているケースもあります。

 

 そのため、国別対抗戦を見て盛り上がっている人は、「自分は、ねじ曲がった愛国心を持っていないか」ということを自問自答した方がいいと思います。

 

 そして、「ねじ曲がった愛国心を持ちそうになっているかも」と気づいたら、軌道修正して、「プレーそのものを楽しむ」ように心がけましょう。

 

「戦争」に繋がるケースもある

 昔から、スポーツの国別対抗戦は、非常に盛り上がることがわかっています。

 

 そして、その盛り上がりを利用しようとする政治家もいます。

 

 実際、スポーツの国別対抗戦には、「愛国心を高めて、国民の一つにまとめる」効果があります。

 

 国別対抗戦は、「国威発揚」するためには、非常に有効な手段と言えます。

 

 そして、国全体が「国威発揚」した状態になると、戦争を始める準備が整います。

 

 実際、ナチス政権時代のドイツでは、オリンピックが、戦争のための国威発揚に利用されました。

 

 1936年に行われたベルリンオリンピックです。

 

 このオリンピックでは、ドイツ選手が大活躍し、多くのメダルを獲得しました。

 

 それにより、ドイツ国内で、国威発揚となりました。

 

 そして、1939年9月、ドイツがポーランドに侵攻したことで、第二次世界大戦が始まりました。

 

 ポーランド侵攻は、オリンピックが終わった3年後に起こっているため、「ベルリンオリンピック」が、直接的に第二次世界大戦のきっかけとなった訳ではありません。

 

 しかし、このオリンピックが「戦争を始める下地作り」に一役買っていったことは間違いありません。

 

 こういった歴史をふまえると、国別対抗戦は、下手をすると、戦争のための国威発揚に利用されるおそれもあります。

 

 そのため、国別対抗戦に政治家が絡んできた場合は、「この政治家は、スポーツを政治利用しようとしていないか?」と疑ってみることが大切です。

 

 そういった人が増えた方が、政治家も、国別対抗戦を国威発揚のために利用しづらくなります。

 

まとめ

 色々と語ってきましたが、改めて考えると、スポーツの「国別対抗戦」というのは、盛り上がる要素が多い試合と言えます。

 

 ただ、それと同時に、「盛り上がりすぎることによるデメリット」があることも忘れてはなりません。

 

 国別対抗戦だと、「プレー以外の要素」が沢山絡んできます。

 

 しかし、それにばかり気を取られていると、どんどん悪い方向に進んでいく可能性が高くなります。

 

 そのため、国別対抗戦を見る時は、いつも以上に「純粋に、良いプレーを楽しむ」ことを心がけることが大切です。

 

 

 

WBCのチェコ代表について

 2023年3月11日(土)に、WBCの日本代表とチェコ代表の試合がありました。

 

 3月11日というと、東日本大震災があった日です。

 

 そして、日本の先発投手は、佐々木朗希投手でした。

 

 佐々木投手は、東日本大震災で被災し、父を失くしています。

 

 そういった逆境にも負けず、プロ野球選手になり、侍ジャパン(日本代表)にも選ばれました。

 

 そして、震災から12年後の3月11日に、日本代表として、先発のマウンドに立つこととなりました。

 

 佐々木投手の経歴を見ると、今回の先発登板というのは、非常に感慨深いものがあります。

 

 そのため、試合開始前は、「佐々木投手がどんなピッチングをするのか」ということばかり気になって、相手国のチェコに関しては、ほとんど気にかけていませんでした。

 

 正直、相手国のチェコについては「チェコでも野球をやっているの?」というくらいの認識でした。

 

 そして、報道を見ると、「チェコの選手のほとんどは、他に仕事を持っている」とのことでした。

 

 そのため、「チェコの打者は、佐々木投手の球にかすりもしないのでは?」とすら思いました。

 

 

 

 

 ただ、試合が始まってみると、その予想は裏切られます。

 

 1回の表、佐々木投手の調子は、なかなか良さそうでした。

 

 ストレートは160キロ越えを連発し、変化球もキレがありました。

 

 しかし、チェコのバッターのスイングは鋭く、「全く当たらない」という感じではありません。

 

 3番のクラップ選手は、佐々木投手の160キロ越えの速球をきれいに打ち返し、2塁打を打ちました。

 

 これには、「チェコにも、佐々木投手からしっかりとヒットを打てるバッターがいるんだ!」と、非常に驚きました。

 

 そして、その後、エラーも重なったことで、チェコが先制します。

 

 チェコの先発は、サトリア投手でした。

 

 「軟投派」という感じの投手で、ストレートの最速は、120キロ台でした。

 

 そして、ストレートよりもさらに遅いチェンジアップも投げます。

 

 ただ、日本代表は、普段、遅いボールを打つのに慣れていないせいか、打ちあぐねます。

 

 2回まで、日本打線を0点に抑えました。

 

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 2回を終わった時点で、「0対1」でチェコがリードしていました。

 

 この時点で、「これはもしかしたら、大番狂わせもあるのか?」という雰囲気が漂っていました。

 

 

 

 

 しかし、3回以降は、日本打線が反撃をします。

 

 3回に3点を取って逆転し、4回には4点を取ります。

 

 その後も、点を積み重ねていきます。

 

 最終的なスコアは、10対2で日本が勝ちました。

 

 結果だけ見ると、「日本の大勝」といった感じでしょう。

 

 ただ、実際の試合を見ると、チェコの良いプレーも目立ち、スコア程の「大勝」というイメージは持ちませんでした。

 

 チェコの打線はなかなか良く、「佐々木朗希投手」「宮城大弥投手」といった、日本を代表する投手から2点を取ったのは凄いと思いました。

 

 そして、先発のサトリア投手にも驚かされました。

 

 球が非常に遅いにも関わらず、「ヌートバー選手」「近藤健介選手」「大谷翔平選手」といった強打者から三振を奪っていました。

 

 この投手を見て、「球が遅くとも、投球術を駆使すれば、強打者を打ち取ることができるんだな」と感心しました。

 

 

 

 

 そして、チェコの守備もなかなか良かったです。

 

 エラーもありましたが、ファインプレーも随所に見られました。

 

 「何としても止めてやろう」という気迫が感じられました。

 

 また、チェコの野球を見ていると「野球を楽しもう」という姿勢が感じられました。

 

 チェコのベンチを見ていると、自分達がリードしている場面でも、リードを許してしまった後も、常に笑顔がこぼれていました。

 

 点差に関係なく、「野球を楽しもう」としていることが伝わってきました。

 

 今回のWBCでは、チェコ国内で、初めて野球の試合が中継されたようでした。

 

 そのため、「恥ずかしい試合は見せられない」と気合が入っていたのではないかと思います。

 

 ただ、だからといって、悲壮感は全く漂っていませんでした。

 

 試合に真剣に臨む一方で、「野球を楽しむこと」も全力で行っていました。

 

 チェコ代表の選手は、みんな「ひたむきな野球少年」のように見えました。

 

 試合終盤になると、チェコの敗戦が濃厚になってきました。

 

 しかし、そこで投げやりにはならず、最後まで真剣にプレーしている姿が印象的でした。

 

 今回、チェコの野球を見て、「野球を楽しむ原点」を改めて思い出させてくれました。

 

 代表戦となると、どうしても、「楽しむことより、勝つこと」が優先になりがちです。

 

 しかし、チェコ代表は、勝ち負け以上に「野球を楽しむこと」を優先してプレーしているように思えました。

 

 「全力で楽しもうとプレーしている選手」を見ると、勝ち負けに関係なく、胸を打つものがありますね。

 

 観る側としても、代表戦となると、どうしても、「勝ち負け」ばかりに目が行きがちです。

 

 しかし、今回のチェコのプレーを見ていたら、「勝ち負けよりも、良いプレーを見ることに重きを置いた方がいいな」と改めて思いました。

 

 今回、チェコ代表は負けてしまいましたが、WBCがチェコ国内でテレビ放送されたことを契機に、チェコで野球が発展していってほしいですね。

 

 今回、素晴らしい野球を見せてくれたチェコ代表には、「お疲れ様」と「ありがとう」を言いたいですね。

 

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大谷翔平選手、阪神との強化試合で、2ホームランの活躍

 2023年の3月6日(月)京セラドームで、日本代表(侍ジャパン)と阪神との練習試合が行われました。

 

 大谷翔平選手が出場するとのことで、気になって、ネット中継で試合を見ていました。

 

 ただ、大谷選手は日本代表に合流して、あまり時間が経っていなかったので、「すぐには活躍できないかもな」とも思っていました。

 

 阪神の先発は才木選手でした。

 

 かなり球が速く、良い球を投げていました。

 

 「これは、大谷選手でも、苦戦するかも」という予感がしました。

 

 1回の第1打席では、大谷選手は空振り三振に倒れました。

 

 3回に、ランナーが2人たまった状態で、大谷選手に打席が回ってきました。

 

 才木選手が投げた落ちる球を、大谷選手はすくい上げるように打ちました。

 

 ただ、大谷選手は完全に体勢を崩されて、スイングの後は、片膝をついていました。

 

 「これはセンターフライかな」と思ったら、打球はぐんぐん伸びて、スタンドの中段まで届きました。

 

 3ランホームランです。

 

 このホームランを見て、思わず「うそ!?」と声が出てしまいました。

 

 完全に体勢を崩されたのに、センター方向の中段まで届くホームランを、今まで見たことがなかったからです。

 

 このホームランを見て、「大谷はヤバいな」と思いました。

 

 

 

 

 そして、5回に、大谷選手にまた打席が回ってきました。

 

 ここでも、ランナーが2人たまっていた状態でした。

 

 ピッチャーは、富田投手に変わっていました。

 

 大きなカーブが特徴の選手で、ヌートバー選手はカーブに合わず、三振していました。

 

 「才木選手と全然タイプが違うから、大谷選手も苦戦するかもな」と思いました。

 

 そして、大谷選手の打席では、なかなかボールをとらえ切れず、フルカウントまできました。

 

 フルカウントから、富田投手は、インコース高めのストレートを投げました。

 

 大谷選手は、そのボールをとらえ、センター方向のスタンドまで運びました。

 

 またも、3ランホームランです。

 

 そして、スローの映像を見て、またも「うそ!?」と声が出ました。

 

 バットの芯を外れていて、根元に近いところにボールが当たっていたからです。

 

 いわゆる、「ドン詰まり」というやつです。

 

 普通は、内野フライか、平凡なセンターフライにしかなりません。

 

 しかし、大谷選手はそれをホームランにしてしまいました。

 

 このパワーには、本当に驚かされました。

 

 この2本のホームランを見ていると、「大谷選手だけ金属バットをつかっているのかな?」と思うくらい、打球が異様に飛んでいました。

 

 もしくは、現実の試合ではなく、「野球ゲーム」を見ているような気分になりました。

 

 

 

 

 普通、ホームランを打とうと思ったら、「体勢を崩さすに振る」「バットの芯に当てる」ということが重要になります。

 

 なぜなら、体勢が崩れたらボールは遠くに飛びにくいですし、バットの芯をはずれても、ボールはなかなか飛ばないからです。

 

 しかし、大谷選手は、この試合で、「体勢を崩されてもホームランを打つ」「バットの芯に当てなくてもホームランを打つ」ということをしていました。

 

 これは完全に、野球の常識を覆しています。

 

 大谷選手は、「ピッチャーとバッターの両方をやる二刀流」をすることで、野球界の常識を破壊しました。

 

 しかし、この試合を見て、「バッティングだけを見ても、野球界の常識を完全に破壊しているな」と思いました。

 

 本当に、規格外の選手です。

 

 「異次元の存在」と言っていい選手ですね。

 

 「直球破壊王子」というあだ名をつけられている野球選手がいましたが、大谷翔平選手には、「常識破壊王子」というあだ名をつけたくなります。

 

 この試合は、大谷選手の活躍のおかげで、日本代表は、8対1で阪神に快勝しました。

 

 まだWBCの本戦は始まっていませんが、この試合を見ていると、「大谷選手は、どれだけやってくれるんだろう」とワクワクします。

 

 WBCでも、大谷選手の「規格外の活躍」を期待しています。

 

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「今日をチャンスに変える。」(2023年のロッテのスローガン)

 自分の趣味は、「プロ野球観戦」です。

 

 そして、昔から、千葉ロッテマリーンズのファンです。

 

 毎年、1月下旬頃に、各チームの「チームスローガン」が発表されます。

 

 「チームスローガン」は、「これを1年間掲げて、シーズンを戦う」という言葉です。

 

 野球ファンの中には、「チームスローガンはあまり気にしない」という人もいます。

 

 まあ、それはそれでありかなと思います。

 

 ただ、自分としては、チームスローガンは、結構気になる方です。

 

 やはり、良いスローガンだったりすると、「今年は、より気合を入れて応援したい」という気持ちになるからです。

 

 そして、2023年1月31日(火)に、ロッテのチームスローガンが発表されました。

 

 今年のチームスローガンは、「今日をチャンスに変える。」でした。

 

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 これを最初に聞いた印象は、「まあ、いいんじゃない」という感じでした。

 

 しかし、よくよく考えてみると、「凄く良い言葉だな」という印象に変わりました。

 

 この言葉は、様々な解釈ができる言葉です。

 

 そのため、ここでは、「自分なりの解釈」をしてみようと思います。

 

 プロ野球の1シーズンは、140試合以上あります。

 

 その中で、「なかなかチャンスが来ない試合」もあるでしょう。

 

 しかし、選手が、「今日をチャンスに変える」という気持ちで、1試合1試合、これまで以上に集中して試合に臨むようにしたらどうなるでしょうか?

 

 そうなると、「今日はチャンスがないな」と思っていたのに、「実はチャンスがあった」というように変わる場合もあります。

 

 例えば、バッターの場合、「相手チームのエースが先発する試合」があったとしましょう。

 

 そうなると、「エースが先発だから、チャンスがないな」と思ったりするでしょう。

 

 しかし、そういう気持ちで臨むと、相手ピッチャーを打てず、本当にチャンスがなくなります。

 

 しかし、「今日をチャンスに変える」という意気込みで、今まで以上に集中して試合に臨んだら、どうなるでしょうか?

 

 そうすると、「打てない」と思っていたピッチャーからヒットやホームランを打てたりもします。

 

 そのヒットやホームランにより、チームが勝ったとします。

 

 すると、「あのバッターは凄い」と評価が上がり、「一気にチャンスが来た」ということにもなります。

 

 このスローガンは、そういったことを言いたいのではないでしょうか。

 

 そして、このスローガンは、プロ野球選手だけでなく、「普通の生活をしている人」にも当てはまるような気がします。

 

 日々生活をしていると、似たような生活の繰り返しで、「今日はチャンスがないな」と思うことも沢山あります。

 

 ただ、「今日をチャンスに変える」という意気込みで、1日1日を過ごすようにしたら、どうなるでしょうか?

 

 そうすると、今までよりも「今日できること」をしっかりとするようになります。

 

 また、それを積み重ねていくと、徐々に自分の実力が上がっています。

 

 そして、そういった日々を過ごしていると、実力が上がってきているので、チャンスがなさそうな日であっても、チャンスをつかみ取れたりするのではないでしょうか。

 

 そのため、2023年の自分も、「今日をチャンスに変える」という意気込みで、過ごしていきたいと思いました。

 

 このように、「今日をチャンスに変える」というスローガンは、プロ野球選手だけではなく、一般人にも当てはまりまる、汎用性の高いスローガンになっています。

 

 このスローガンを聞いて、「自分も、1日1日を大切にしよう」と思うファンも多いのではないでしょうか。

 

 そういう意味では、このスローガンは、「人の気持ちに訴えかける、良い言葉」だと思います。

 

 2023年シーズンのロッテは、このスローガンを掲げて、吉井監督のもと、飛躍してほしいですね。

 

 

 

佐々木朗希投手、プロ野球史上16人目の完全試合達成!

 2022年4月10日(日)、ZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテマリーンズ対オリックスバファローズの試合で、佐々木朗希投手が完全試合を達成しました!

 

 1994年に巨人の槙原寛己氏が完全試合を達成しましたが、それ以降は、完全試合を達成した投手はいませんでした。

 

 今回の完全試合は、それ以来となります。

 

 実に、完全試合の達成は、28年ぶりとのことです。

 

 そして、長いプロ野球の歴史で、完全試合を達成した投手は、佐々木投手を含めて16人しかません。

 

 「たった16人しか達成できていない」ということを考えると、どれだけ達成するのが難しい記録かわかると思います。

 

 また、佐々木投手の年齢は20歳5カ月ですが、この年齢は、完全試合を達成した投手の中で最年少ということです。

 

 自分は「パ・リーグTV」でこの試合を観戦していました。

 

 現地で観戦していたわけではありませんが、歴史的快挙を達成した瞬間をリアルタイムで見ることができて、興奮しました。

 

 これは、ロッテファンとして非常に嬉しい出来事です。

 

 ただ、それ以前に、プロ野球ファンとしても、こういう貴重な試合を見ることができたのはとても嬉しいです。

 

 そこで今回は、佐々木朗希投手の完全試合達成を記念して、この試合を振り返ってみます。

 

 

 

 

試合の詳細(スポーツナビのリンク)

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試合の動画

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ヒーローインタビューの動画

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試合経過

1回表

 ロッテの先発の佐々木朗希投手がマウンドに上がります。

 

 先頭の後藤選手とバレラ選手を、内野ゴロに打ち取ります。

 

 そして、好打者の吉田正尚選手を空振り三振に仕留めます。

 

 三者凡退のスタートです。

 

 ストレートは全て160㎞台で、変化球の切れも良く、抜群の立ち上がりでした。

 

1回裏

 オリックスの先発投手は、宮城大弥投手でした。

 

 佐々木朗希投手とは同級生なので、「同級生対決」にも注目が集まりました。

 

 宮城投手は、ランナーを二人背負ったところで、レアード選手がショートゴロを打ちます。

 

 その間にランナーが帰り、ロッテが1点を先制します。

 

 宮城投手は、少し不安の残る立ち上がりでした。

 

 ただ、その後は修正して、5回までは安定したピッチングを続けます。

 

2回表

 この回の佐々木投手は、「4番、5番、6番」を全て三振に仕留めます。

 

 前の回から数えて、4者連続三振です。

 

 この時点で、「今日は凄い投球になるかもしれない」という予感が漂います。

 

3回表

 この回も、「7番、8番、9番」を三者連続三振に打ち取ります。

 

 これで7者連続三振です。

 

 「7者連続三振」は、なかなか見られるものではないので、「これは凄いぞ」と、球場が少しざわつき始めます。

 

4回表

 1番の後藤選手、2番のバレラ選手を三振に斬りました。

 

 これで、プロ野球記録の9者連続奪三振に並びました。

 

 ここから、新記録への期待も高まります。

 

 しかし、そこに立ちはだかるのは「吉田正尚選手」です。

 

 吉田選手は、「三振をしない選手」として有名です。

 

 今シーズンも、ここまで一つしか三振をしていません。

 

 「大丈夫かな」と少し心配しましたが、杞憂でした。

 

 ここで吉田選手に投げた最初の2球は、カーブで、どちらもストライクでした。

 

 佐々木投手は、ほとんどカーブは投げないので、吉田選手も、「まさか、2球続けてカーブが来るとは」と面食らったでしょう。

 

 そして、カーブで追い込んだ後は、フォークボールで吉田選手を空振り三振にとり、プロ野球新記録の10者連続奪三振を達成しました。

 

「あえてカーブを2球続けた」松川選手の配球は見事でした。

 

パリーグTVに、この場面の動画があがっていたので、気になった方は、こちらも見てみてください。

 

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5回表

 「連続奪三振記録をどこまで伸ばすか」と注目されましたが、「4番、5番、6番」を3者三振に切ってとり、これで13者連続奪三振となりました。

 

 ここまでくると「凄い」とあっけにとられてしまいました。

 

6回表

 先頭の紅林選手をセンターフライに打ち取りました。

 

 ただ、センターフライになったことで、連続奪三振記録が途切れます。

 

 球場は、少しがっかりしたような雰囲気がありました。

 

 しかし、冷静に考えると、まだ一人のランナーも許していません。

 

 完全試合のチャンスもあります。

 

 ここから、観客は、連続奪三振記録から、「完全試合を達成するかどうか」に興味が移ってきます。

 

 そして、8番の福永選手をファウルフライに打ち取り、9番の冝保選手は三振に仕留めます。

 

 6回を投げて、まだ一人のランナーも許していません。

 

6回裏

 ここまで好投を続けてきた宮城投手でしたが、この回につかまります。

 

 中村奨吾選手にデッドボールを与え、レアード選手に2塁打を打たれます。

 

 外野が返球をもたつく間に、中村選手が生還し、2対0となります。

 

 その後、エチェバリア選手がタイムリーを打ち、3対0となります。

 

 満塁になったところで松川選手にまわります。

 

 松川選手が、センターに、あと一歩でホームランとなるような2塁打を打ちます。

 

 これで、6対0です。

 

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 ここで、「勝負あったかな」という感じでした。

 

 宮城投手は、ここで降板しました。

 

7回表

 ここから少しずつ、完全試合への期待が高まります。

 

 「1番、2番」を抑えて、3番の吉田正尚選手に回ります。

 

 吉田選手は、プロ野球界屈指の好打者です。

 

 そのため、「ここで果たして抑えられるか?」と、少し心配しながら見ていました。

 

 しかし、最後は内角のストレートで、見逃し三振に斬ってとります。

 

 吉田選手は、この試合、3三振でした。

 

 好打者の吉田選手が1試合で3回も三振したことには驚きました。

 

 それだけ、佐々木投手の球が切れていたのでしょう。

 

8回表

 8回になると、さらに完全試合への期待が高まります。

 

 今日の佐々木投手は、終盤になっても、球の勢いは衰えていませんでした。

 

 この回は、「4番、5番、6番」を三者三振に斬ってとります。

 

 これで、この試合、18奪三振となりました。

 

 1試合での奪三振の日本記録は「19」なので、完全試合に加えて、1試合での奪三振記録も視野に入ってきました。

 

9回表

 いよいよ、最終回の9回に入ります。

 

 9回になると、球場全体が「完全試合が見たい」というざわついた雰囲気になります。

 

 しかし、9回というのは、こういった大記録がかかった場面では、「鬼門」となる回です。

 

 過去に、完全試合やノーヒットノーランに挑戦した選手が、9回にヒットを打たれる場面を何度も見ました。

 

 やはり、これまで投げてきた疲労に加え、記録達成へのプレッシャーがかかるため、打たれやすくなるのでしょう。

 

 正直、「本当に完全試合が達成できるのか?」と、半信半疑で見ていました。

 

 また、オリックス側も、完全試合を達成させないよう、必死です。

 

 9回は、代打攻勢に出ます。

 

 まず、中川選手が代打で出ます。

 

 しかし、サードゴロに打ち取ります。

 

 次に、山足選手が代打で出ます。

 

 山足選手も、ショートゴロに打ち取ります。

 

 ショートゴロは藤岡選手がさばいていましたが、普段よりも、より慎重にさばいているなという印象でした。

 

 完全試合というのは、野手のエラーをしてランナーを出しても、記録は達成できません。

 

 そのため、守っていた野手も、かなり緊張していたと思います。

 

 そして、さらに、杉本選手が代打で出てきます。

 

 杉本選手は、不調でスタメンを外れていました。

 

 しかし、2021年シーズンは、ロッテ戦で打ちまくっていて「ロッテキラー」と呼ばれていた選手です。

 

 そういう選手がここで出てくるのは、なんとも不気味です。

 

 ただ、佐々木投手は、真っ向勝負し、杉本選手をフォークボールで空振り三振に仕留めます。

 

 その瞬間、佐々木投手は、完全試合を達成しました。

 

 完全試合を達成した瞬間、佐々木投手は、手を広げて喜びを表していました。

 

 そして、その後、チームメイトから水をかけられて、祝福されていました。

 

 完全試合達成に加えて、日本新記録の「13者連続奪三振」、日本記録タイの「1試合19奪三振」も達成しました。

 

まとめ

 2022年シーズンの佐々木朗希投手は、オープン戦の時点で物凄い球を投げていたので、多くの人が、「今年は相当活躍するのではないか」と予想していました。

 

 自分も、佐々木投手の飛躍を楽しみにしていましたが、まさか今年、完全試合を達成するとは夢にも思いませんでした。

 

 本当に、想像の上を行く、スケールの大きな投手です。

 

 ただ、オリックス相手に完全試合を達成したものの、この日のオリックス打線は、コロナウイルス感染により、主力が何人か離脱していて、ベストメンバーではありませんでした。

 

 その点は、少し佐々木投手有利に働いたかもしれません。

 

 しかし、その点を差し引いても、佐々木投手の完全試合達成は、本当に凄いことだと思います。

 

 コロナで離脱したメンバーはいたものの、「後藤選手」「バレラ選手」「吉田正尚選手」「ラベロ選手」「福田周平選手」「紅林選手」といった1軍クラスの実力のある選手は、しっかりと打線に揃っていました。

 

 そして、何より、日本屈指の好打者で、「三振をしない」ことで定評のある吉田正尚選手から、3三振を奪っているのです。

 

 これは、実力がないと、絶対にできないことです。

 

 確かにオリックスはベストメンバーではなかったですが、ベストメンバーでなかったとしても、「吉田正尚選手から3三振を奪って、なおかつ一人のランナーも出さなかった」という点を見ると、本当に「凄い」としか言いようがないです。

 

 また、佐々木投手だけでなく、バッテリーを組んだ、キャッチャーの松川虎生選手もほめたいところですね。

 

 松川選手は、高校を卒業したばかりで、まだ18歳です。

 

 しかし、18歳とは思えない落ち着きを見せていて、キャッチングも非常に上手です。

 

 リードも安定して、打撃でもタイムリーヒットを放ち、勝利に貢献しました。

 

 完全試合は、「キャッチャーがパスボールして、振り逃げのランナーが出た場合」でも達成できません。

 

 そういう意味では、「キャッチャーのキャッチング技術」も、完全試合を達成するためには重要な要素です。

 

 この日の松川捕手は、佐々木投手の150km近いフォークボールも安定して捕球できており、全く後ろに逸らしませんでした。

 

 それにより、佐々木投手も、安心してフォークボールを投げられたと思います。

 

 そういう意味では、松川捕手は「この日の完全試合の影の立役者」とも言えます。

 

 この日の松川捕手は、キャッチャーとして最高の仕事をしてくれました。

 

 佐々木投手が20歳で、松川捕手が18歳なので、この日のバッテリーの平均年齢は「19歳」です。

 

 「平均年齢19歳のバッテリーが完全試合をした」という事実を改めて考えると、本当にとんでもないことだと思います。

 

 そして、このバッテリーの将来が本当に楽しみになります。

 

 しかし、この試合を見ると、「2022年シーズンの佐々木投手は、今後も、どんな凄いピッチングをしてくれるのだろう」とワクワクしてきます。

 

 怪我には気をつけて、今後もファンをワクワクさせるようなピッチングを見せてほしいです。