2023年の3月6日(月)、京セラドームで、日本代表(侍ジャパン)と阪神との練習試合が行われました。
大谷翔平選手が出場するとのことで、気になって、ネット中継で試合を見ていました。
ただ、大谷選手は日本代表に合流して、あまり時間が経っていなかったので、「すぐには活躍できないかもな」とも思っていました。
阪神の先発は才木選手でした。
かなり球が速く、良い球を投げていました。
「これは、大谷選手でも、苦戦するかも」という予感がしました。
1回の第1打席では、大谷選手は空振り三振に倒れました。
3回に、ランナーが2人たまった状態で、大谷選手に打席が回ってきました。
才木選手が投げた落ちる球を、大谷選手はすくい上げるように打ちました。
ただ、大谷選手は完全に体勢を崩されて、スイングの後は、片膝をついていました。
「これはセンターフライかな」と思ったら、打球はぐんぐん伸びて、スタンドの中段まで届きました。
3ランホームランです。
このホームランを見て、思わず「うそ!?」と声が出てしまいました。
完全に体勢を崩されたのに、センター方向の中段まで届くホームランを、今まで見たことがなかったからです。
このホームランを見て、「大谷はヤバいな」と思いました。
そして、5回に、大谷選手にまた打席が回ってきました。
ここでも、ランナーが2人たまっていた状態でした。
ピッチャーは、富田投手に変わっていました。
大きなカーブが特徴の選手で、ヌートバー選手はカーブに合わず、三振していました。
「才木選手と全然タイプが違うから、大谷選手も苦戦するかもな」と思いました。
そして、大谷選手の打席では、なかなかボールをとらえ切れず、フルカウントまできました。
フルカウントから、富田投手は、インコース高めのストレートを投げました。
大谷選手は、そのボールをとらえ、センター方向のスタンドまで運びました。
またも、3ランホームランです。
そして、スローの映像を見て、またも「うそ!?」と声が出ました。
バットの芯を外れていて、根元に近いところにボールが当たっていたからです。
いわゆる、「ドン詰まり」というやつです。
普通は、内野フライか、平凡なセンターフライにしかなりません。
しかし、大谷選手はそれをホームランにしてしまいました。
このパワーには、本当に驚かされました。
この2本のホームランを見ていると、「大谷選手だけ金属バットをつかっているのかな?」と思うくらい、打球が異様に飛んでいました。
もしくは、現実の試合ではなく、「野球ゲーム」を見ているような気分になりました。
普通、ホームランを打とうと思ったら、「体勢を崩さすに振る」「バットの芯に当てる」ということが重要になります。
なぜなら、体勢が崩れたらボールは遠くに飛びにくいですし、バットの芯をはずれても、ボールはなかなか飛ばないからです。
しかし、大谷選手は、この試合で、「体勢を崩されてもホームランを打つ」「バットの芯に当てなくてもホームランを打つ」ということをしていました。
これは完全に、野球の常識を覆しています。
大谷選手は、「ピッチャーとバッターの両方をやる二刀流」をすることで、野球界の常識を破壊しました。
しかし、この試合を見て、「バッティングだけを見ても、野球界の常識を完全に破壊しているな」と思いました。
本当に、規格外の選手です。
「異次元の存在」と言っていい選手ですね。
「直球破壊王子」というあだ名をつけられている野球選手がいましたが、大谷翔平選手には、「常識破壊王子」というあだ名をつけたくなります。
この試合は、大谷選手の活躍のおかげで、日本代表は、8対1で阪神に快勝しました。
まだWBCの本戦は始まっていませんが、この試合を見ていると、「大谷選手は、どれだけやってくれるんだろう」とワクワクします。
WBCでも、大谷選手の「規格外の活躍」を期待しています。