しょうの雑記ブログ

ファッション、音楽、物事の考え方、おすすめの商品、食べ物、プロ野球などについて書いたブログです。

佐々木朗希投手、プロ野球史上16人目の完全試合達成!

 2022年4月10日(日)、ZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテマリーンズ対オリックスバファローズの試合で、佐々木朗希投手が完全試合を達成しました!

 

 1994年に巨人の槙原寛己氏が完全試合を達成しましたが、それ以降は、完全試合を達成した投手はいませんでした。

 

 今回の完全試合は、それ以来となります。

 

 実に、完全試合の達成は、28年ぶりとのことです。

 

 そして、長いプロ野球の歴史で、完全試合を達成した投手は、佐々木投手を含めて16人しかません。

 

 「たった16人しか達成できていない」ということを考えると、どれだけ達成するのが難しい記録かわかると思います。

 

 また、佐々木投手の年齢は20歳5カ月ですが、この年齢は、完全試合を達成した投手の中で最年少ということです。

 

 自分は「パ・リーグTV」でこの試合を観戦していました。

 

 現地で観戦していたわけではありませんが、歴史的快挙を達成した瞬間をリアルタイムで見ることができて、興奮しました。

 

 これは、ロッテファンとして非常に嬉しい出来事です。

 

 ただ、それ以前に、プロ野球ファンとしても、こういう貴重な試合を見ることができたのはとても嬉しいです。

 

 そこで今回は、佐々木朗希投手の完全試合達成を記念して、この試合を振り返ってみます。

 

 

 

 

試合の詳細(スポーツナビのリンク)

baseball.yahoo.co.jp

 

試合の動画

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

ヒーローインタビューの動画

www.youtube.com

 

試合経過

1回表

 ロッテの先発の佐々木朗希投手がマウンドに上がります。

 

 先頭の後藤選手とバレラ選手を、内野ゴロに打ち取ります。

 

 そして、好打者の吉田正尚選手を空振り三振に仕留めます。

 

 三者凡退のスタートです。

 

 ストレートは全て160㎞台で、変化球の切れも良く、抜群の立ち上がりでした。

 

1回裏

 オリックスの先発投手は、宮城大弥投手でした。

 

 佐々木朗希投手とは同級生なので、「同級生対決」にも注目が集まりました。

 

 宮城投手は、ランナーを二人背負ったところで、レアード選手がショートゴロを打ちます。

 

 その間にランナーが帰り、ロッテが1点を先制します。

 

 宮城投手は、少し不安の残る立ち上がりでした。

 

 ただ、その後は修正して、5回までは安定したピッチングを続けます。

 

2回表

 この回の佐々木投手は、「4番、5番、6番」を全て三振に仕留めます。

 

 前の回から数えて、4者連続三振です。

 

 この時点で、「今日は凄い投球になるかもしれない」という予感が漂います。

 

3回表

 この回も、「7番、8番、9番」を三者連続三振に打ち取ります。

 

 これで7者連続三振です。

 

 「7者連続三振」は、なかなか見られるものではないので、「これは凄いぞ」と、球場が少しざわつき始めます。

 

4回表

 1番の後藤選手、2番のバレラ選手を三振に斬りました。

 

 これで、プロ野球記録の9者連続奪三振に並びました。

 

 ここから、新記録への期待も高まります。

 

 しかし、そこに立ちはだかるのは「吉田正尚選手」です。

 

 吉田選手は、「三振をしない選手」として有名です。

 

 今シーズンも、ここまで一つしか三振をしていません。

 

 「大丈夫かな」と少し心配しましたが、杞憂でした。

 

 ここで吉田選手に投げた最初の2球は、カーブで、どちらもストライクでした。

 

 佐々木投手は、ほとんどカーブは投げないので、吉田選手も、「まさか、2球続けてカーブが来るとは」と面食らったでしょう。

 

 そして、カーブで追い込んだ後は、フォークボールで吉田選手を空振り三振にとり、プロ野球新記録の10者連続奪三振を達成しました。

 

「あえてカーブを2球続けた」松川選手の配球は見事でした。

 

パリーグTVに、この場面の動画があがっていたので、気になった方は、こちらも見てみてください。

 

www.youtube.com

 

5回表

 「連続奪三振記録をどこまで伸ばすか」と注目されましたが、「4番、5番、6番」を3者三振に切ってとり、これで13者連続奪三振となりました。

 

 ここまでくると「凄い」とあっけにとられてしまいました。

 

6回表

 先頭の紅林選手をセンターフライに打ち取りました。

 

 ただ、センターフライになったことで、連続奪三振記録が途切れます。

 

 球場は、少しがっかりしたような雰囲気がありました。

 

 しかし、冷静に考えると、まだ一人のランナーも許していません。

 

 完全試合のチャンスもあります。

 

 ここから、観客は、連続奪三振記録から、「完全試合を達成するかどうか」に興味が移ってきます。

 

 そして、8番の福永選手をファウルフライに打ち取り、9番の冝保選手は三振に仕留めます。

 

 6回を投げて、まだ一人のランナーも許していません。

 

6回裏

 ここまで好投を続けてきた宮城投手でしたが、この回につかまります。

 

 中村奨吾選手にデッドボールを与え、レアード選手に2塁打を打たれます。

 

 外野が返球をもたつく間に、中村選手が生還し、2対0となります。

 

 その後、エチェバリア選手がタイムリーを打ち、3対0となります。

 

 満塁になったところで松川選手にまわります。

 

 松川選手が、センターに、あと一歩でホームランとなるような2塁打を打ちます。

 

 これで、6対0です。

 

www.youtube.com

 

 ここで、「勝負あったかな」という感じでした。

 

 宮城投手は、ここで降板しました。

 

7回表

 ここから少しずつ、完全試合への期待が高まります。

 

 「1番、2番」を抑えて、3番の吉田正尚選手に回ります。

 

 吉田選手は、プロ野球界屈指の好打者です。

 

 そのため、「ここで果たして抑えられるか?」と、少し心配しながら見ていました。

 

 しかし、最後は内角のストレートで、見逃し三振に斬ってとります。

 

 吉田選手は、この試合、3三振でした。

 

 好打者の吉田選手が1試合で3回も三振したことには驚きました。

 

 それだけ、佐々木投手の球が切れていたのでしょう。

 

8回表

 8回になると、さらに完全試合への期待が高まります。

 

 今日の佐々木投手は、終盤になっても、球の勢いは衰えていませんでした。

 

 この回は、「4番、5番、6番」を三者三振に斬ってとります。

 

 これで、この試合、18奪三振となりました。

 

 1試合での奪三振の日本記録は「19」なので、完全試合に加えて、1試合での奪三振記録も視野に入ってきました。

 

9回表

 いよいよ、最終回の9回に入ります。

 

 9回になると、球場全体が「完全試合が見たい」というざわついた雰囲気になります。

 

 しかし、9回というのは、こういった大記録がかかった場面では、「鬼門」となる回です。

 

 過去に、完全試合やノーヒットノーランに挑戦した選手が、9回にヒットを打たれる場面を何度も見ました。

 

 やはり、これまで投げてきた疲労に加え、記録達成へのプレッシャーがかかるため、打たれやすくなるのでしょう。

 

 正直、「本当に完全試合が達成できるのか?」と、半信半疑で見ていました。

 

 また、オリックス側も、完全試合を達成させないよう、必死です。

 

 9回は、代打攻勢に出ます。

 

 まず、中川選手が代打で出ます。

 

 しかし、サードゴロに打ち取ります。

 

 次に、山足選手が代打で出ます。

 

 山足選手も、ショートゴロに打ち取ります。

 

 ショートゴロは藤岡選手がさばいていましたが、普段よりも、より慎重にさばいているなという印象でした。

 

 完全試合というのは、野手のエラーをしてランナーを出しても、記録は達成できません。

 

 そのため、守っていた野手も、かなり緊張していたと思います。

 

 そして、さらに、杉本選手が代打で出てきます。

 

 杉本選手は、不調でスタメンを外れていました。

 

 しかし、2021年シーズンは、ロッテ戦で打ちまくっていて「ロッテキラー」と呼ばれていた選手です。

 

 そういう選手がここで出てくるのは、なんとも不気味です。

 

 ただ、佐々木投手は、真っ向勝負し、杉本選手をフォークボールで空振り三振に仕留めます。

 

 その瞬間、佐々木投手は、完全試合を達成しました。

 

 完全試合を達成した瞬間、佐々木投手は、手を広げて喜びを表していました。

 

 そして、その後、チームメイトから水をかけられて、祝福されていました。

 

 完全試合達成に加えて、日本新記録の「13者連続奪三振」、日本記録タイの「1試合19奪三振」も達成しました。

 

まとめ

 2022年シーズンの佐々木朗希投手は、オープン戦の時点で物凄い球を投げていたので、多くの人が、「今年は相当活躍するのではないか」と予想していました。

 

 自分も、佐々木投手の飛躍を楽しみにしていましたが、まさか今年、完全試合を達成するとは夢にも思いませんでした。

 

 本当に、想像の上を行く、スケールの大きな投手です。

 

 ただ、オリックス相手に完全試合を達成したものの、この日のオリックス打線は、コロナウイルス感染により、主力が何人か離脱していて、ベストメンバーではありませんでした。

 

 その点は、少し佐々木投手有利に働いたかもしれません。

 

 しかし、その点を差し引いても、佐々木投手の完全試合達成は、本当に凄いことだと思います。

 

 コロナで離脱したメンバーはいたものの、「後藤選手」「バレラ選手」「吉田正尚選手」「ラベロ選手」「福田周平選手」「紅林選手」といった1軍クラスの実力のある選手は、しっかりと打線に揃っていました。

 

 そして、何より、日本屈指の好打者で、「三振をしない」ことで定評のある吉田正尚選手から、3三振を奪っているのです。

 

 これは、実力がないと、絶対にできないことです。

 

 確かにオリックスはベストメンバーではなかったですが、ベストメンバーでなかったとしても、「吉田正尚選手から3三振を奪って、なおかつ一人のランナーも出さなかった」という点を見ると、本当に「凄い」としか言いようがないです。

 

 また、佐々木投手だけでなく、バッテリーを組んだ、キャッチャーの松川虎生選手もほめたいところですね。

 

 松川選手は、高校を卒業したばかりで、まだ18歳です。

 

 しかし、18歳とは思えない落ち着きを見せていて、キャッチングも非常に上手です。

 

 リードも安定して、打撃でもタイムリーヒットを放ち、勝利に貢献しました。

 

 完全試合は、「キャッチャーがパスボールして、振り逃げのランナーが出た場合」でも達成できません。

 

 そういう意味では、「キャッチャーのキャッチング技術」も、完全試合を達成するためには重要な要素です。

 

 この日の松川捕手は、佐々木投手の150km近いフォークボールも安定して捕球できており、全く後ろに逸らしませんでした。

 

 それにより、佐々木投手も、安心してフォークボールを投げられたと思います。

 

 そういう意味では、松川捕手は「この日の完全試合の影の立役者」とも言えます。

 

 この日の松川捕手は、キャッチャーとして最高の仕事をしてくれました。

 

 佐々木投手が20歳で、松川捕手が18歳なので、この日のバッテリーの平均年齢は「19歳」です。

 

 「平均年齢19歳のバッテリーが完全試合をした」という事実を改めて考えると、本当にとんでもないことだと思います。

 

 そして、このバッテリーの将来が本当に楽しみになります。

 

 しかし、この試合を見ると、「2022年シーズンの佐々木投手は、今後も、どんな凄いピッチングをしてくれるのだろう」とワクワクしてきます。

 

 怪我には気をつけて、今後もファンをワクワクさせるようなピッチングを見せてほしいです。