自分の生活を振り返ってみて、「生きていることがわからない」と思ってしまう人は、結構いるのではないでしょうか。
自分自身で、「自分は、このために生きている」とはっきり言えるものを持っている人はいいでしょう。
しかし、「何のために生きているのか」を言える人というのは、ごく少数です。
多くの人は、はっきり言うことができないでしょう。
ただ、多くの人は、はっきり言えなかったとしても、なんとなく日常の中で楽しみをみつけて、うまくやっているものです。
しかし、何かうまくいかなかったり、気分が落ち込んでくると、「何のために生きているかわからないなんて、生きている意味がない」と考え込んでしまったりします。
そうなると、気分はさらに落ち込みます。
そういう時、無理に「生きている意味」を探そうとしても、大抵は見つかりません。
そして、必死に探しているのに見つからないと、さらに失望してしまいます。
ならば、そのような時は、無理に「生きている意味」を探す必要はありません。
そんな時は、探すのをやめて、いっそのこと、「元々、人生に、意味なんてない」と割り切ってみましょう。
よく考えてみると、人の人生というのは、偶然に大きく左右されますから、人生に意味を持てる人がいたとしても、それは「たまたま持てただけ」なのかもしれません。
だから、「意味を持っていないとダメ」という話でもないかもしれません。
「人生に意味なんてない」と割り切ることができたら、次は、「とりあえず生きること」を目標にして生きてみましょう。
人生は、意味がなくても、「とりあえず生きること」が大事だったりします。
「とりあえず生きること」に集中できたら、ゆううつな気持ちも少し和らいだりします。
そして、「とりあえず生きて」みて、高齢になって、自分の人生を振り返った時に、「あ、もしかしたら、あれが生きている意味だったのかな」と気づければ、それで十分なのかもしれません。