しょうの雑記ブログ

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曽我部恵一「なにもかもがうまくいかない日の歌」

 誰にでも、たまに、「今日は、なにもかもが、うまくいかないな」という日があると思います。

 

 そういう日があると、「音楽でも聴いて、なんとか気分を上げよう」と考えたりするでしょう。

 

 今回は、そんな時に聴くのに、ぴったりな曲を紹介します。

 

 それが、曽我部恵一さんの「なにもかもがうまくいかない日の歌」です。

 

 

 この曲は、2011年に発売された「PINK」というアルバムに収録されています。

 

 

 この曲は、メロディーやボーカルも秀逸ですが、なんといっても「歌詞」が特に面白いと感じています。

 

 単純ですが、ユーモアに富んでいて、聴いているうちにクスっとしてきます。

 

 そして、それと同時に、「確かに、誰にでもうまくいかない日はあるよな」と思い、少し元気が出てきます。

 

 うまくいかない日に聴くと、さりげなく励ましてくれるような曲です。

 

 知名度はそれほど高くないかもしれませんが、とても良い曲だと思うので、このブログで取り上げてみました。

 

 ここからは、この曲の歌詞の魅力について、詳しく解説していきます。

 

 この曲の作詞・作曲者は、曽我部恵一さんです。

 

 

 

 

 

 

 

この曲の歌詞について

有名人の名前を羅列する

 この曲の歌詞は非常に単純です。

 

 人の名前(主に有名人)を羅列して、「こんな偉大な人にも、うまくいかない日はあったんだよ」と言っています。

 

 冒頭の歌詞を少し見てみましょう

なにもかもがうまくいかない日があるのさ

なにをやっても最低の一日があるのさ

でもボブディランにだって そんな日が あったのさ

聖徳太子にだって そんな日が あったのさ

だから だから大丈夫なのさ

なにもかもがうまくいかない日の歌

 

 最初に『ボブディラン』が出てきて、次に『聖徳太子』が出てきます。

 

 この振り幅は、なかなか凄いですね。

 

 ただ、ボブディランにも、聖徳太子にも、きっとうまくいかない日はあったでしょう。

 

 もう少し、歌詞を見ていきます。

なにもかもがうまくいかない日があるのさ

良かれと思ってやっても全部裏目に出る そんな日があるのさ

でもミッキーマウスにだって ドナルドダックにだって あったのさ

ミックジャガーにだって 隣りのお姉さんにだって あったのさ

だから だから大丈夫なのさ

 

 そして、実在の人物だけでなく、「ミッキーマウス」や「ドナルドダック」といったアニメのキャラクターの名前も出てきたりします。

 

 こういうところも、非常に面白いですね。

 

 さらに、有名人だけでなく、『隣りのお姉さん』も出てくるところも面白いです。

 

 『ミックジャガー』の次に『隣りのお姉さん』が出てくるのは、相当振り幅が大きいですね。

 

『ダリにだって 誰にだってあったのさ』という歌詞

 この曲の歌詞で自分が特に好きな部分は、曲の最後の方に出てくる、『ダリにだって 誰にだってあったのさ』という歌詞です。

 

 ここに、曽我部さんのユーモアのセンスが凝縮されている感じがします。

 

 では、その部分の歌詞を見ていきます。

ピカソにだって ウォーホールにだって

ダリにだって 誰にだってあったのさ

だから だから大丈夫なのさ

なにもかもがうまくいかない日の歌

 

 ここのパートには、『ピカソ』『(アンディ)ウォーホール』『ダリ』といった、美術界の大物が3人出てきます。

 

 この3人の並び順は、パッと聴いた感じだと、「適当に並べたのかな?」と思うでしょう。

 

 しかし、よくよく見てみると、これは適当に並べた訳ではないことがわかります。

 

 あえて狙って、最後に『ダリ』を持ってきています。

 

 なぜなら、ダリを最後に持ってくることで、『ダリにだって 誰にだって』という言葉遊びをしたかったからです。

 

 適当に名前を羅列しているようで、『ダリにだって 誰にだって』になるように、あえて芸術家の名前を最後の方に配置して、その中でも、最後に『ダリ』を持ってくるように調整しています。

 

 この細かい配慮と、遊び心は、「さすが曽我部さんだな」と感心してしまいます。

 

 適当に作っているようで、より面白くなるように計算して名前を配置しているところが最高ですね。

 

 この部分を見ると、「曽我部さんは、本当に素晴らしい作詞家だな」と唸らされます。

 

 何も考えずに聴いても楽しい曲ですが、そういった隠れた仕掛けに気づくと、ニヤッとして、より楽しくなったりします。

 

 本当に、遊び心に富んだ曲だなと感じます。

 

まとめ

 曽我部恵一さんの「なにもかもがうまくいかない日の歌」を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

 

 この曲の歌詞は、一見適当に作っているように感じますが、よくよく見てみると、実は細かい工夫が施されていることがわかります。

 

 そういった工夫により、曲のユーモアが、さらに増している感じがします。

 

 落ち込んでいる人に対して、ユーモアを交えながら、「誰にでもそんな日はあるから、元気を出しなよ」と励ましてくれるような曲です。

 

 なにもかもがうまくいかなくて、「もうだめだ」と思った日は、ぜひこの曲を聴いてみてください。

 

 きっと、うまくいかなくて落ち込んでいる日でも、聴いているうちにクスっとして、少し元気が出てくると思います。