しょうの雑記ブログ

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ブルーハーツ「NO NO NO」の歌詞の考察

 ブルーハーツ「NO NO NO」の歌詞の考察を行います。

 

 この曲は、オリジナルアルバムでは、1987年にリリースされた「THE BLUE HEARTS」に収録されています。

 

 

 また、ベストアルバムにも収録されています。

 

 

 この曲には、「反戦」のメッセージが込められています。

 

 具体的にどのようなメッセージが込められているのか、詳しく見ていきます。

 

 この曲の作詞・作曲者は、甲本ヒロトです。

 

 歌詞の全文は、下記のサイトで見られます。

 

https://j-lyric.net/artist/a00734c/l00657e.html

 

 

 

 

 

 

戦闘機が買えるぐらいの はした金ならいらない

 冒頭は、こんな歌詞から始まります。

どこかで誰かが泣いて 涙がたくさんでた

政治家にも変えられない 僕たちの世代

戦闘機が買えるぐらいの はした金ならいらない

NO NO NO...笑いとばせばいいさ

 

 『どこかで誰かが泣いて 涙がたくさんでた』というのは、「政治家の決断によって、泣く人が出てくる」といった意味合いでしょうか。

 

 国の政治方針を決めるのは「政治家」です。

 

 政治家が何かを決めることにより、酷い目にあう人も出てきます。

 

 政治家の権力は強いものです。

 

 しかし、ここでは、『政治家にも変えられない 僕たちの世代』という歌詞が出てきます。

 

 これは、「政治家が何かを変えようとしても、僕たちの心の中は変わらない」という意志表明でしょうか。

 

 そして、この部分の歌詞で一番インパクトがあるのは、『戦闘機が買えるぐらいの はした金ならいらない』という部分でしょう。

 

 みなさんがご存じのように、戦闘機というのは、非常に高額です。

 

 1機あたり100億円以上する戦闘機もあります。

 

 そんな大金を「はした金」と言い切ってしまうのは、なかなか衝撃的な歌詞です。

 

 ただ、この歌詞では「100億円は、はした金だ」と言いたいのではないと思います。

 

 「人を殺すための機械に大金を使うな」というメッセージでしょう。

 

 戦闘機のような人殺しの道具に「NO」を突き付けています。

 

 この歌詞では、皮肉を込めて、戦闘機を買うためのお金を「はした金」と言っているのだと思います。

 

原子爆弾 打ち込まれても これにはかなわない

 次も、なかなかショッキングな歌詞です。

どこかの爆弾より 目の前のあなたの方が

ふるえる程 大事件さ 僕にとっては

原子爆弾 打ち込まれても これにはかなわない

NO NO NO...笑いとばせばいいさ

 

 この歌詞については、「不謹慎だ」と言う人もいると思います。

 

 確かに、この歌詞については、「原爆投下を揶揄している」と受け取られても仕方ない部分があります。

 

 ただ、自分としては、ヒロトには、原爆を揶揄しようという気持ちはないと思います。

 

 ヒロトは、「戦争なんてくだらないことをしないで、好きな人と一緒にいよう」と言いたいのでしょう。

 

 それが、こんな言い方になってしまったのだと思います。

 

 ヒロトなりの「ラブ&ピース」といった感じです。

 

 こういった言い方で、原子爆弾にも「NO」を突き付けています。

 

 ただ、この部分に関しては、不快に思う人もいるはずなので、「もう少し、原爆の被害者や遺族のことを配慮して歌詞を書いた方が良かったかも」と思ったりもします。

 

 

 

 

 

まとめ

 ブルーハーツ「NO NO NO」の歌詞の考察を行ってきましたが、いかがでしたでしょうか。

 

 この曲には、「戦争反対」とか「戦争をやめろ」といったストレートな反戦の歌詞は入っていません。

 

それにも関わらず、聴き終わった後、「これは反戦歌だ」と思えるところがユニークです。

 

 ストレートな反戦のメッセージのかわりに、『戦闘機が買えるくらいの はした金ならいらない』とか『原子爆弾 打ち込まれても これには かなわない』といった、ひねりの効いた反戦のフレーズが入っています。

 

 ここが、ヒロトの個性といった感じです。

 

 そして、ストレートに反戦の歌詞を歌われるより、こういうひねった感じで歌われた方が、逆に心にスッと入ってくるような気がします。

 

 なかなか面白いアプローチの反戦歌だと思うので、この記事を見て気になった方は、ぜひこの曲をじっくり聴いてみてください。