最近、クラークスの靴で、どんどん「ゴアテックス化」する靴が増えています。
ワラビーに続き、デザートブーツもゴアテックス化していました。
そして、2022年の春夏シーズンには「デザートトレック」のゴアッテクス仕様のモデルが出ました。
これを見た時、「とうとう、このモデルもゴアテックス化したのか」と驚きました。
ただ、元々、好きなモデルだったので、ゴアテックス仕様が出るのは歓迎です。
そこで今回は、このモデルについて、詳しくレビューをしていきます。
デザートトレックとは
ゴアテックス仕様のモデルの説明をする前に、まずは「デザートトレック」というモデルについて説明していきます。
こちらが、ゴアテックス仕様ではない、通常のデザートトレックです。
デザートトレックは、1960年代から作られているシューズです。
日本では、1973年に発売開始されました。
なかなか歴史のある靴と言えます。
この靴の大きな特徴は、「センターシーム」が入っているところです。
フロントにセンターシームが入っており、デザインのアクセントになっています。
アイレットは2つです。
形は、つま先部分に余裕のある作りとなっています。
アッパーにはレザーが使われています。
表革のモデルもありますが、オリジナルはスエード素材です。
柔らかい一枚革で、履くほどに足に馴染みます。
ソールはクレープソールになっていて、適度なクッション性があります。
かかと部分には「トレックマン」と呼ばれるイラストが刻印されていて、これもデザートトレックの特徴の一つです。
デザートトレックは、「足にストレスをかけずに気軽に履ける靴」と言えます。
そして、履き心地が良いだけでなく、デザイン性にも優れています。
そのため、クラークスの「定番商品」として、長年、多くの人に愛されています。
ゴアテックス仕様のデザートトレックについて
ここからは、「ゴアテックス仕様のデザートトレック」の解説をしていきます。
メリット
まずは、この靴のメリットについて説明していきます。
防水透湿機能
この靴の一番大きな特徴は、ゴアッテクスによる「防水透湿機能」でしょう。
水の侵入を防いでくれる上に、靴の中の湿気も逃がしてくれます。
そのため、雨の日でも蒸れにくく、快適に履けます。
ビブラムソールを使用していて滑りにくい
デザートトレックには、元々、クレープソールが使われていました。
しかし、クレープソールには大きな弱点があります。
それは「雨の日に滑りやすい」という点です。
しかし、ゴアッテクス仕様のデザートトレックの場合、その点も改良してあります。
このモデルには、クレープソールではなく、ビブラム社が開発したソールが使われています。
ビブラム社は、良いソールを作るということで定評のあるイタリアのソールブランドです。
そのため、「ビブラムソールだと安心」と思う人も多いでしょう。
こちらのモデルも、しっかりしたソールが使われています。
ソールを見てみると、しっかりと凹凸があり、雨の日でも滑りにくい仕様となっています。
ビブラムソールが使われているので、雨の日でもあまり滑ることを気にせず履くことができます。
インソールを取り外せる
通常のデザートトレックの場合、インソールを取り外すことはできません。
しかし、ゴアテックス仕様のデザートトレックの場合は、インソールを取り外すことができます。
これは、地味に嬉しいポイントです。
インソールが取り外せると、インソールのみを洗うことができるので、靴の中を清潔に保ちやすくなります。
また、インソールが外せると、オリジナルのインソールを取り外して、さらにクッション性の高いインソールを入れることもできます。
デメリット
この靴のデメリットについても説明していきます。
スニーカーに比べるとクッション性は弱い
この靴は、スニーカーに比べると、クッション性が弱いです。
そのため、普段スニーカーばかり履いている人にとっては、ソールが少し硬く感じるかもしれません。
ただ、革靴の中ではクッション性がある方なので、普段革靴ばかり履いている人にとっては、「結構クッション性があるな」と感じると思います。
また、もっとクッション性をアップさせたい人は、元から付いているインソールを外して、さらにクッション性の良いインソールを入れるという手もあります。
細身の服装には合いにくい
こちらの靴は、結構ボリュームがあります。
そのため、細身のパンツを合わせると、靴のボリュームがさらに強調されて、アンバランスになりがちです。
そういった意味では、この靴は、普段から細身の格好ばかりしている方には合わないのではないかと思います。
ただ、普段から太めのパンツを履いている方にとっては、ばっちりハマる靴だと思います。
値段が高い
この靴の最大のデメリットは「価格の高さ」ではないかと思います。
こちらの靴の定価は、33,000円(税込)です。(2022年5月現在)
ちなみに、通常のデザートトレックの定価は、24,200円(税込)です。(2022年5月現在)
通常のモデルと比べると、だいぶ高いです。
そして、クラークスの靴の中でも、かなり高い部類です。
さすがに、3万円以上の価格になると、「高いな」と思う人が多いのではないでしょうか。
ただ、値段は高めですが、作りは非常にしっかりしているので、この価格に見合う価値は十分にある靴だと思います。
この靴のサイズ感について
靴を選ぶ際、「サイズ選び」に悩まれる方が多いと思います。
そのため、この靴のサイズ感についても説明します。
この靴に関しては、通常のクラークスの靴に比べて、少し大きめの作りになっています。
自分は、ゴアテックス仕様のワラビーの場合は、28cmがジャストです。
しかし、この靴の場合、28㎝だと大きすぎました。
27.5cmでちょうどいい感じでした。
足の形にもよるとは思いますが、基本的には、普段のサイズよりワンサイズ下げた方が良いと思います。
まとめ
ゴアッテクス仕様「デザートトレック」について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
多少のデメリットはあるものの、メリットが多く、とても良い靴だと思います。
何より、雨の人でも、濡れることを気にせずにデザートトレックを履けるというのは素晴らしいです。
ただ、ゴアテックス仕様のデザートトレックについては、この機会を逃すと、今後しばらくリリースされないのではないかと思います。
そのため、「ゴアテックス仕様のデザートトレックが欲しい」と思った方は、この機会を逃さずに買っておいた方がいいと思います。