自分は、「プロ野球観戦」が趣味です。
そして、昔から、「千葉ロッテマリーンズ」を応援しています。
ロッテが好きになったのは、自分が、千葉出身というのが大きな理由です。本拠地の球場には何度も足を運んでいますし、地元に野球チームがあると、つい応援したくなります。
また、自分は、昔から「メジャーなものより、マイナーなものにひかれる傾向」がありました。
千葉ロッテというのは、昔から、プロ野球チームの中で、「マイナーな存在」でした。プロ野球の世界では、巨人や阪神が「メジャーな球団」です。
それに比べて、千葉ロッテは「マイナーな球団」でした。ファンの数も、昔はとても少なく、あまり注目されませんでした。
しかし、そういうマイナーな球団だからこそ、余計に「頑張れ!」という気持ちが湧いてきて、余計に応援したくなりました。
千葉ロッテは、2005年と2010年に日本一にはなったものの、シーズンの優勝からは、だいぶ長いこと遠ざかっています。全体的に、下位に低迷する時期が多い球団です。また、今までは、選手の補強に熱心ではありませんでした。
しかし、今年のシーズンオフを見ると、「2020年のロッテは、一味違うのではないか」と思うようになりました。このシーズンオフでは、例年になく、熱心に選手の補強をしています。
また、若手の選手も育ってきていて、「これから強くなっていくのではないか」という期待が持てます。
そこで今回は、2020年シーズンの千葉ロッテマリーンズについて、色々と語っていきたいと思います。
千葉ロッテの、「プラス要素」「不安要素」を比較し、2020年シーズンの予想をしていきます。
プラス要素
FAによる選手補強
今シーズンのオフでは、FA宣言した選手を、2人獲得しています。
楽天から美馬投手、ソフトバンクから福田選手を獲得しました。
1シーズンで、2人もFAの選手を獲得するのは、ロッテ史上初ではないでしょうか?
こういったところにも、今年のロッテの、やる気を感じます。
美馬投手が入ったことで、先発ローテーションは厚くなりました。
福田選手が入ったことにより、外野の層も厚くなりました。
美馬選手と福田選手は、それほど派手な選手ではないかもしれません。しかし、実力のある選手ですし、この2選手の加入により、チームの戦力は、確実にアップするはずです。
中継ぎ投手を獲得
2019年シーズンのロッテは、中継ぎ投手に安定感がなく、7回・8回で逆転される場面が多く見られました。
特に、中継ぎ投手として獲得した外国人投手が、全く機能しなかったことが大きく響きました。
中継ぎの外国人投手をあまり使えなかったため、日本人の中継ぎ投手の疲労が溜まり、シーズン後半では、打ち込まれることが多くなっていました。
しかし、今回の補強では、元広島のジャクソンと、楽天からハーマンを獲得しました。
この2人は、日本での中継ぎの実績がある投手です。そのため、怪我などがなければ、ある程度、安定して投げてくれることが期待できます。
実績のある中継ぎの外国人投手を2人獲得できたことで、日本人投手の負担も減ると思われます。そうなると、シーズン終盤になっても、中継ぎ投手が、疲弊しにくくなるはずです。
吉井コーチの存在
千葉ロッテの投手コーチは、吉井コーチが担当しています。
吉井コーチは「理論派」として知られています。
今年のロッテの中継ぎは、他球団に比べ「連投」が少なかったというデータが出ています。これは、吉井コーチの手腕によるところが大きいようです。
吉井コーチは、連投で、特定の選手に負担をかけすぎないよう、選手起用を工夫していました。それが、中継ぎ投手の連投の少なさにつながったようです。
2020年シーズンのロッテは、ジャクソンとハーマンの獲得でブルペンに厚みが出たことに加え、吉井コーチの巧みな投手起用も加わるとなると、今年のロッテの中継ぎ陣は、かなり期待できるのではないでしょうか。
若手先発投手の台頭
最近のロッテは、若手の先発投手が育ってきています。「種市、岩下、二木、小島、佐々木千隼、土肥」など、期待のできる若手先発投手が揃っています。
個人的には、「種市、岩下、小島」の3投手に、特に期待しています。
種市と岩下は、右投げで、どちらも球速の速い投手です。また、鋭く落ちるフォークも持っています。こういった「速球とフォーク」で勝負できる、本格派の先発ピッチャーは、近年のロッテではあまりいませんでした。そのため、この2投手には、さらに成長して、エース格になってほしいところです。
小島は、左投げのピッチャーで、球速以上に球のキレを感じるタイプです。また、コントロールも安定していて、四球で崩れることは少ないピッチャーです。
ロッテは、過去に、「成瀬」という左腕のエースピッチャーがいましたが、それ以降は、なかなか良い先発の左ピッチャーが出てきませんでした。
左腕不足のロッテにとって、小島にかかる期待は大きいです。2019年シーズンは、前半は打ち込まれたりしたものの、後半になって良いピッチングをしていました。2020年シーズンも、2019年シーズンの後半のような、安定した投球を期待します。
ちなみに、読み方は「こじま」ではなく、「おじま」なので、間違えないようにしましょう(笑)。
レアード、マーティンの残留
シーズンを戦う上で、「外国人野手」の存在は重要です。
「外国人野手がどれくらいホームランを打てるか」によって、チームの得点力が大きく変わるからです。
2019年シーズンの千葉ロッテは、ホームラン数が大幅に増えました。それは、レアードとマーティンの存在が大きかったと思います。
外国人選手は、1シーズンで別のチームに移ることも多いですが、幸い、レアードとマーティンは、ロッテに残留してくれました。
ホームランが期待できる2選手が残留したことで、打線の破壊力を維持することができます。
また、マーティンは、外野の守備も一級品なので、守備面でも貢献も大きいです。特に、肩の強さが素晴らしく、外野からの矢のような送球は見物です。
安田の成長への期待
ロッテには、若手で期待できる野手が沢山いますが、その中でも、一番期待しているのが「安田」です。
身長が高く、体重も重く、いかにも「強打者」という見た目をしています。そして、力強さだけではなく、柔らかさもあります。
2019年シーズンは、「レアード」「鈴木大地」がいたため、1軍での出番がありませんでした。しかし、2軍で好成績を残し、大器の片鱗を見せました。
2020年シーズンは、鈴木大地が移籍したため、1軍での出番が増えると思われます。そこで、安田が、1軍でも打ってくれれば、ロッテの打線の破壊力は、さらに増します。
順天堂大学医学部との提携
ネットで、スポーツニュースを見ていると、「ロッテが、順天堂大学医学部との提携を発表」との記事がありました。
記事を読むと、「医師の指示のもと、医療、栄養、コンディショニングのサポートを受ける」とありました。
野球選手にとって、「怪我を防ぐこと」や「コンディションを保つこと」は非常に重要です。それを考えると、医師のサポートが受けられるようになるということは、ロッテというチームにとって、非常に大きなプラスとなるのではないでしょうか。
不安要素
鈴木大地の移籍
FAにより、2020年シーズンから、鈴木大地が、楽天に移籍することが決まりました。
鈴木大地は、長年、ロッテを支えてくれた選手でした。突出した成績は残していないものの、怪我をせず、毎年安定した成績を残してくれました。
また、キャプテンシーがあり、ロッテというチームを、1つにまとめる役割を担ってきました。
そういった、ロッテを支えてくれた選手が移籍するとなると、チームがうまく機能しなくなるのではないかと不安になります。
ただ、鈴木大地が抜けたということは、若手の野手にとっては、試合に出られるチャンスが増えるということなので、若手の台頭に期待しています。
涌井の移籍
ロッテの先発ローテを支えてくれていた涌井が、楽天に金銭トレードされました。
先発ローテの一人が抜けてしまうというのは、チームにとっては痛手です。
しかし、ロッテは、先発ローテを任せられる、美馬を獲得しました。また、若手の先発投手も、順調に伸びてきています。
そのため、涌井が抜けて、少し不安はあるものの、個人的には、そこまで大きな影響は出ないのではないかと考えています。
「エース投手」の不在
現在のロッテには、良い先発投手は沢山いるものの、「エース」とはっきり言えるような投手がいません。
他のチームを見てみると、ソフトバンクは「千賀」、楽天は「則本」、日本ハムは「有原」、オリックスは「山本由伸」といったように、「球界を代表するようなエース」がいるチームが多いです。
ロッテには、残念ながら、そういう存在はいません。そういった、「軸となる投手」がいないことは、不安要素の一つです。
しかし、ロッテには、伸び盛りの若手先発投手が多いです。そのため、現在はエースと呼べる投手がいなくても、今後、エースと呼べるような投手が出てくる確率は高いと思います。
ショートのポジション
ロッテというチームは、ショートのポジションに不安があります。
ショートというのは、「チームの要」となるような重要なポジションですが、ロッテには、安心して任せられるショートの選手がいません。
昨シーズンのロッテは、藤岡がショートを任されることが多くなっていました。しかし、守備・打撃ともに、「安心してショートを任せられる」という程ではありませんでした。また、怪我による離脱もありませんでした。
他にも、「三木、平沢」もショートを任されたりしましたが、どちらの選手も、どこか物足りなさがありました。
個人的には、今シーズンは「平沢」に期待しています。平沢は、潜在能力は高いものの、伸び悩んでいる選手の一人です。
しかし、年齢もまだ20代前半と若いですし、まだ伸びしろは十分にある選手です。
今後、さらに成長していけば、安心してショートを任せられるような選手になる可能性もあると思います。
まとめ
2020年シーズンの千葉ロッテは、不安要素はあるものの、全体的に見ると、不安要素よりも、プラス要素の方が多い印象です。
実際、メディアを見ても、「今年のロッテは期待できる」という報道が増えています。
そのため、2019年シーズンは4位でしたが、2020年シーズンは、それより上の順位になる可能性が高いと見ています。
ただ、正直、「優勝」までは難しいかもしれません。なぜなら、戦力が圧倒的に充実しているソフトバンクがいるからです。
しかし、今年のロッテの戦力なら、2位や3位であれば狙えると思います。今年、Aクラスに入っておいて、数年後に若手がさらに成長した時に、優勝できればいいなと考えています。
今年のロッテは、ドラフトで、160㎞以上の速球を投げる、佐々木朗希投手を獲得しました。佐々木投手は、ロッテのエースというだけでなく、「球界のエース」になれる可能性を秘めた選手です。
この選手が、今後どれだけ成長するかを想像すると、ワクワクが止まりません。
数年後、佐々木投手が成長し、ロッテのエースになる。そして、エースとして活躍し、ロッテを優勝に導く。そんなことが実現したら、ロッテファンとしては、感無量です。
と、色々、想像が膨らんでしましましたが、とりあえず、2019年シーズンのロッテは、Aクラスを目指して、頑張ってほしいですね。
今から、プロ野球の開幕が待ち遠しいです。
【完全保存版】ロッテ70年史 1950-2019 ~記憶に残るオリオンズ&マリーンズ全史~ (B.B.MOOK1450)