人間、生きてると、必ず「人との別れ」があります。
人付き合いというのは、どうしても「合う、合わない」があります。
最初は、「この人、気が合いそうだ」と思っていて付き合っていても、その人をよく知るようになるうちに、「ちょっと意見が合わないかもしれない」と違和感を覚える時があります。
そして、その違和感が大きくなると、「もうこの人と一緒にいたくない」と思ったりします。
そうなると、その人と「絶交」してしまい、二度と会わなくなることがあります。
ただ、人との別れというのは、どうしても寂しさがつきまといます。
今現在は「意見が合わないし、この人と一緒にいたくない」と思っていても、過去を振り返ると、「一緒にいて楽しかった時代」もあったりします。
そういうことを思い出すと、絶交してしまったことに対して、胸が痛くなり、悲しい気分になるものです。
しかし、誰かと絶交して、悲しい気分になってしまったのなら、気持ちを切り替える必要があります。
悲しい気持ちを引きずっていたら、なかなか行動がしづらくなるからです。
行動ができないと、新たな気の合う人とも、出会いづらくなります。
ですから、誰かと絶交して、悲しい気分を引きずっている時は、「意見が合わない人と、スパッと別れられて良かった」と思うようにしましょう。
実際、その人と「意見が合うかどうか」は、なかなかすぐにはわからないものです。
出会って少し話したくらいでは、その人の「本質的な部分」はなかなか見えてきません。
ある程度時間をかけて、深い話をじっくりとするような関係になると、その人の本質的な部分が見えてきます。
そして、本質的な深い話をするようになると、「最初は意見が合うような気がしていたけど、やっぱり合わない」と思うことは、結構あります。
そして、他の部分で意見が合っても、本質的な部分で意見が合わないと、「この人とは合わない」という気持ちが非常に強くなります。
「この人とは本質的に合わない」と思ったら、もし可能であれば、できるだけ早くその人と絶交することをおすすめします。
なぜなら、一度「本質的に合わない」と思ってしまった人とは、その後も付き合いを続けても、「やっぱり合わない」となって、絶交してしまうケースが多いからです。
そうなると、「あの人と長く付き合ってきたけど、その時間が無駄だった」と後悔することになります。
しかし、後悔したところで、時間は戻ってきません。できれば、こうなることは避けたいところです。
ですから、「この人とは本質的に合わない」と思ったら、心を鬼にして、その人とスパッと絶交してしまう方がいいでしょう。
そうする方が、無駄な時間を過ごさなくて済みます。
また、「本質的に合わない人」と絶交することは、自分のためだけでなく、相手のためにもなります。
相手にとっても、「本質的に合わない人」と一緒の時間を過ごすのは、時間の無駄です。
こちらから絶交することによって、相手の「本質的に合わない人と過ごす時間」をなくしてあげることができます。
そうしてあげることで、相手も、その時間を気の合う人と過ごす時間に使えるのです。
世の中には、本質的に合わないと思った時に、スパッと絶交してしまうことに対して、「非情だ」と思う人もいます。
しかし、私から言わせてもらうと、「本質的に合わないと思っているのに、付き合いを続ける人」の方が、よっぽど非情です。
そうすることで、「もっと気の合う人と過ごせたかもしれない時間」を相手から奪ってしまっているのですから。
「本質的に合わない」と思った時にスパッと絶交するのは、実は、相手のためにもなる行為なのです。
ですから、「この人とは本質的に合わない人」と思った時は、関係を切ることに対して、躊躇する必要はありません。
ためらわずに、バッサリとその人との関係を断ちましょう。
それが、お互いのためになります。
このように考えると、「本質的に合わない」と感じた時に絶交するというのは、悪いことではなく、むしろ、「良いこと」だということがわかります。
人と絶交した時に、寂しさを感じるのは、人として自然なことです。
しかし、ここで説明してきたように、「本質的に合わない人」と思った人と絶交することは、実はお互いにとってメリットがある行為です。
ですから、人と絶交して悲しい気分になってしまった時は、「絶交した方がお互いにとって良かったのだ」と思うようにしましょう。
そのようにして、気持ちを前向きに切り替えられれば、本質的に意見が合う人とも、出会いやすくなるはずです。