2020年3月21日(土)に、鶴見済さん主催の「不適応者の公園散歩」に参加してきました。
今回は、その参加レポをします。
いつもは、「不適応者の居場所」というイベント名ですが、今回は、「不適応者の公園散歩」になっています。
なぜこうなったかというと、「新型コロナウイルス対策」とのこと。
「不適応者の居場所」は、普段は高円寺の室内のスペースで行っています。
しかし、今のご時世、コロナウイルスが流行っており、室内に多くの人が集まると、感染リスクが高まります。
そのため、今回は、「感染リスクが低い、外で行うのがいいだろう」ということで、「不適応者の公園散歩」となったようです。
今回の会場は、吉祥寺駅近くにある、井の頭公園です。
時間は「13時から」で、場所は「井の頭公園の野外ステージ前に集合」となっていました。
自分は、吉祥寺駅や井の頭公園に行くのは、10年ぶりくらいでした。
そのため、「せっかくなので、始まる前に、吉祥寺の街をぶらぶらしよう」と考え、早めに行って、吉祥寺の街を歩いていました。
吉祥寺の街は、10年前とあまり変わらない印象でした。
駅前の狭い道にバスが通っていましたが、10年前もそうだった気がします。
あと、「LLビーン」のショップもあり、「あ、このショップ、まだあるんだ。昔、このショップでリュックを買ったことがあったな」などと、思い出したりしていました。
13時ちょっと前に、井の頭公園の野外ステージに行ってみました。
すると、この日は、野外ステージの前は、家族連れなどでごった返していました。
「こんなに人がいて、わかるのか?」と、一瞬不安になりましたが、いつもの帽子をかぶっている鶴見さんを発見し、「あ、あそこだ!」と気づきました。
鶴見さんは、わかりやすいように、旗のようなものを持ってくれていました。
参加者は、はっきりとは覚えていませんが、20~30人くらいはいた気がします。
男女比は、半々か、男性が少し多いくらいだったような気がします。
参加者の年齢は幅広かったですが、割と、自分と同じくらいの30代後半の人が多かったです。
前に参加した時に話したことがある人や、見かけた人もいれば、今回初めて参加した人もいました。
13時をちょっと過ぎた頃に、鶴見さんから会の説明があり、「では、行きましょう」と公園散歩が始まりました。
散歩のペースはかなりゆっくりだったので、景色も見ながら散歩できました。
最初は、初めての試みだったので、「どうすりゃいいんだ?」と思ってた人も多かったのではないでしょうか。
あとは、当日は井の頭公園に人が多かったので、ちょっと歩きづらさもありました。
初めての試みということと、歩きづらさで、最初は、会話の量は少なかった気がします。
でも、歩き進めるにつれて、少しずつ会話が増えていった感じです。
参加者には、「話しながら歩いている人」もいれば、「話さずに黙々と歩いている人」もいました。
ただ、これはこれで良かったかなと思います。会の特性上、「話さなければならない空気」はなかったので、「話したい人は話して楽しめばいいし、話さない人は、ただ散歩を楽しめばいい」といった自由さがありました。
しばらく歩くと「ジブリ美術館」に着きました。
外から外観を眺めましたが、中は、新型コロナウイルスの影響で閉まっていました。
ただ、自分としては、一度もジブリ美術館に行ったことがなかったので、「へー、ここにあるのか」なんてことを思いました。
その後、ジブリ美術館の近くの広場で、レジャーシートを敷いて、休憩となりました。
ただ、レジャーシートを持ってきていない人が多かったため、座るスペースが狭かったです。
自分も、レジャーシートを持ってくるのを忘れていたので、「持ってくればよかったな」と思いました。
それでもなんとか座って、近くの人と話をしました。
話を聞くと、やっぱり「社会にうまく適応できない」と感じている人が多いようで、仕事や社会の中で悩みを抱えている人が多いなという印象でした。
暗めの話が多くはなりましたが、屋外で、いい天気の時にそういう話をすると、不思議とあんまり暗くならないなと思いました。
差し入れのお菓子を持ってきている人もいて、みんなで分けて食べました。
また、中には、酒を持ってきて、飲んでいる人もいました。
しばらく休憩した後、また公園を散歩しました。
自分は、「近くの人と話すときもあれば、黙々と歩いている時間帯もある」というような感じで、散歩していました。
また、次の休憩ポイントまで、結構長い距離を歩きました。
広場のあるところで、レジャーシートを敷いて、2度目の休憩をしました。
そこでまた、近くにいた人と、話をしました。
また、近くに木があったので、木に登って遊んでいる人もいました。
割とみんな「好きに楽しんでいる」感じがあり、その雰囲気がよかったです。
今回、初めて話す人も多かったですが、初めての人でも、話していて、あまりストレスは感じませんでした。
「なんでだろう?」と考えた時に、「あ、この会に参加している人は『人に対する気遣い』がちゃんとできている人が多いからだ」と気づきました。
みんな、ちゃんと、他者に対して気を遣って話をしているので、初対面でも、それほどストレスなく話せるのです。その感じは、とてもいいなと思いました。
この会の参加者は、日頃、「社会にうまく適応できていない人」がほとんどです。
でも、社会に適応できていないのに、「人に対する気遣い」はしっかりとできているということが面白いと感じました。
逆に、社会に適応している人で、「人に対する気遣い」ができない人は沢山います。
それを考えると、「社会に適応できている人が、そんなに偉いのか?」と思ってしまいます。
社会に適応できない人というのは、「繊細で、人のことを気にしすぎる人」が多いのだと思います。人のことを気にしすぎるせいで、学校や会社という組織の中で、うまく立ち回っていけないのでしょう。
しかし、「繊細で、人のことを気にしすぎる人」というのは、「他者の気持ちを推測する能力」が高いと思います。
だからこそ、「人に対する気遣い」が自然にできるのだと思います。
これは、人としての長所だと思いますが、繊細すぎると、社会の中でその長所がうまく活かされないことが多いです。
それを考えると、「なんだかもったいない」と思ったりします。
この会に来て話をしていると、「みんな、人に対する気遣いがちゃんとできる人達ばかりだな」と思います。だからこそ、この会の居心地が良くなっているのだと思います。
でも、そういう人でも、社会に出ると、会社での人間関係でうまく立ち回れなくて、「社会不適応」になってしまったりします。そういう現状を見ると「なんだかな~」と思います。
正直、僕としては「社会適応者より、社会不適応者の方が、人間味があって魅力的な人が多い」と感じています。
それを考えると、「社会適応って、一体なんだろう?」という気持ちになりますね。
広場でしばらく休憩した後は、井の頭公園の野外ステージの方に向かって、歩き始めました。
途中、木に登ってじっとしている猫がいて、みんな「かわいい」と言って写真を撮っていて、人だかりができていたりもしました。
あと、写真を撮り忘れてしまいましたが、当日は、桜が結構咲いていました。
ですから、歩きながら桜の花を見て、「ちょっとした花見気分」も味わえました。
鶴見さんとは、公園散歩の最後の方で、ちょっとだけ話ができました。
鶴見さんと話すと、「ブログを読みました」と言ってくれたのが嬉しかったです。
今回のブログも、読んでもらえるといいなと思っています。
そして、出発地点の井の頭公園の野外ステージに着いたとこで、公園散歩は終了となりました。
鶴見さんが、参加者に今回の総括を伝え、会は終了となり解散となりました。
大体、17:30くらいでした。
ただ、自分は、その後、他の参加者の何人かと、吉祥寺の店に入って、ご飯を食べました。
そこでも、ご飯を食べながら、日頃の悩みなどについて話せて、面白かったです。
そして、店を出たら、電車に乗って帰宅しました。
参加する前は「初めての試みだしどうなるんだろう?」という不安も多少ありましたが、終わってみると、「楽しかったし、参加して良かった」と思いました。
当日は、晴れていて、気温も暖かかったので、公園を散歩することは、それ自体が楽しかったです。
また、思っていたより、色んな人と会話をできたのも良かったです。
今回の企画では、結構長い距離を歩きましたが、ペースがゆっくりで、人と話したりもしていたので、それほど「疲れた」という感じはありませんでした。
ただ、それでも、「しっかり歩いて、運動できた」という満足感がありました。
会が終わって、改めて会を振り返ってみると、「たまに屋外でやるのも、開放感があっていいな」と思いました。
鶴見さんによれば、4月の不適応者の居場所も、屋外で行うとのこと。場所は、代々木公園を予定しているとのこと。時期は、4月中旬の予定とのことです。
今回行って思ったのは、屋外企画の時は、レジャーシートを持っている人は、持って行った方がいいということです。
次回参加する方は、レジャーシートを持参することをおすすめします。
4月の代々木公園も、晴れていればきっと気持ちいいと思います。
「不適応者の居場所」の存在を知って、気になった方は、気軽に参加してみるといいのでは、気軽に参加してみるといいのではないでしょうか。
思い切って参加してみると、思っても見ない人と出会えて、なかなか面白いと思いますよ。