2022年10月22日(土)、作家の鶴見済さんが主宰する「不適応者の居場所」に参加してきました。
場所は代々木公園です。
前回参加したのが、2020年3月なので、実に2年半以上ぶりの参加です。
久々だったので、参加する前は、「会の雰囲気は変わっていたりするのかな?」と、少し不安もありました。
ただ、参加してみると、前と変わらずに安心しました。
13時からの開催でしたが、自分は13時半頃に行きました。
最初は、「広い代々木公園で、うまく見つけられるかな?」と心配でしたが、鶴見さんがツイッターで場所の写真をアップしてくれていたおかげで、すぐに見つけることができました。
初めて参加される方は、鶴見さんのツイッターアカウントをチェックするといいと思います。
13時半の時点で、既に20人くらいは参加している様子でした。
そして、敷かれているシートに座り、近くにいた人と話しました。
色々な話をしましたが、「今の日本の社会はおかしい」、「資本主義の仕組みには問題がある」、「今の日本の会社のシステムはおかしい」といったような話を結構しました。
やはり、「学校、会社、社会にうまくなじめない」と感じている方が多く参加しているせいか、そういう話を振ったとしても、問題なく受け入れてくれる感じがあります。
そういう話をしながら、「こういうことを気軽に話せる場は、とても貴重だな」と感じました。
もし、こういうことを、学校の仲間や会社の同僚に話したら、普通は、「なんだこいつ、変な奴」と思われて、浮いてしまうでしょう。
また、社会にうまくなじめている友達にそういう話をふったところで、「変わった奴だ」と思われて、距離を置かれてしまうリスクもあります。
それが怖くて、そういった話を人に振ることができないという方は、実は結構いるのではないでしょうか。
ただ、実際、今の日本社会を見てみると、色々なところに問題があるのは明らかです。
しかし、それにも関わらず、「今の日本社会はおかしい」と言うのは、ある意味タブーになっている部分があります。
「思っていても、口に出して言えない」というのは、非常にストレスです。
しかし、「不適応者の居場所」に参加すると、素直にそういう話ができるので、地味に溜まっていたストレスを、少し発散できる感じがあります。
15時頃になると、恒例の「自己紹介」が始まりました。
一人ずつみんなに自己紹介をするのですが、したくない人はパスをすることもできます。
「パスできる」という自由があるのもいいですね。
自己紹介を聞いていると、「みんな色んなバックグラウンドがあって、興味深いな」と感じます。
ただ、色んなバックグラウンドはあれど、みんな、「どこか今の社会に違和感を持っている」という共通点は感じます。
自己紹介が終わると、またそれぞれで雑談が再開されました。
人数は、13時半の時点から徐々に増えていって、最終的には40人以上はいた気がします。
自分は、アラフォー世代ですが、20代の方や、50代の方とも話すことができました。
このように、「幅広い年代の方と話せる」というのも、この会の魅力だと思います。
自分は、日常場面で、「世代の違う人と、素直に思っていることを話す」ことがほとんどありません。
そのため、「自分と違う世代の人が、どのようなことを考えているのか」を知ることは、なかなかできなかったりします。
しかし、この会に参加すると、「世代の違う人のリアルな意見」を聞けるので、そういう意味でも貴重な場だと感じました。
近くにいた方と色々な話をして、自分は17時頃に、途中で帰りました。
「帰るタイミングも、自分で勝手に決めて良い」という気楽さも、この会の良さだと思います。
この会は、「学校、会社、社会になじめない」と感じている方や、「普段、気楽な雑談をする人がいない」、「普段、本音で話せる人がなかなかいない」といった方には、ぴったりの会だと思います。
基本的に雑談をしているだけの会ですが、自分が普段思っていることを素直に人に話すだけでも、心はだいぶ軽くなります。
こういった場があるとないとでは、気持ち的にだいぶ大きな違いが出る人も沢山いるのではないでしょうか。
基本的に月1回開催しているようなので、気になった方は、試しに一度、参加してみると面白いと思います。
最後に、「不適応者の居場所」に参加した後、電車に乗って家に帰る途中で、「人身事故により、しばらく止まります」とのアナウンスが入りました。
「不適応者の居場所」に参加した後に、人身事故で電車が止まるという経験をすると、色々なことを考えてしまいました。
今の日本では、電車の人身事故が後を絶ちません。
人身事故にあった方が、どんな気持ちでそういった決断をしたのかは、自分にはわかりません。
しかし、そういった決断をする方は、身近に、自分の素直な気持ちを話せる方がいない、もしくは少ないということも聞きます。
そのため、「もし、そういった方の周りに、『不適応者の居場所』のような素直に自分の思ったことを話せるような場があれば、もう少し結果は違っていたりもするのかな」ということを、ついつい考えてしまいました。
やはり、日本社会で、こういう場は貴重なので、自分も、タイミングが合えば、今後もまた参加したいです。