人付き合いにおいて、「他人に、ダメな自分をなかなか見せることができない」という人は、意外と多いものです。
それはきっと、「人に嫌われたくない」という気持ちがあるからだと思います。
自分の「ダメなところ」を人に見せてしまうと、それにより、「この人、嫌だな」と思われてしまうことがあります。
そのため、「人に嫌われたくない」と思うと、自分のダメなところをなんとか隠して、見せないようにしたりします。
しかし、「自分のダメなところ」を見せないようにして人と付き合うのは、なかなか大変です。
「ダメなところ」というのは、気を抜いていると、つい出てしまったりします。
そのため、ダメなところを見せないようにすると、人と会う時、常に気を張っていなければなりません。
常に気を張っていると、当然、「気疲れ」してしまいます。
それにより、「人と会うと疲れるから、会いたくない」と思い、人に会うことを敬遠するようになってしまったりします。
そうなると、「人から嫌われることはないけれど、仲良くもなれない」という状態に陥りがちです。
しかし、世の中には、「ダメなところ」を見せたからといって、その人を、すぐに嫌いになるような人ばかりではありません。
中には、ダメなところを見せても「しょうがねぇなあ」という感じで、あなたのダメなところも含めて、付き合ってくれるような人もいます。
そういう人が見つかると、非常に楽です。
その人と会う時に、「ダメなところを絶対に見せないようにしよう」と気を張る必要がない訳ですから。
そして、「ダメなところも受け入れてくれる人」の方が、長く付き合えることが多いのも事実です。
そのため、人と付き合う時は、あえて、ちょっとだけ「ダメな自分」を見せてみるのも、手です。
いきなり「完全にダメな自分」を見せてしまうと、引かれてしまうことがあるので、最初は「ちょっとだけダメなところを見せる」のがポイントです。
「この人、なんだかいい感じだな」と思う人がいたら、あえて、「ちょっとダメな自分」を出してみて、その人の反応を見てみましょう。
ちょっとダメなところを見せた際、それを笑ってくれたり、反応があまり変わらなかったら、その人は「ダメなところも受け入れてくれる人」の可能性が高いです。
そいういう人を見つけたら、その人との関係は、大事にした方がいいでしょう。
逆に、ちょっとダメなところを見せた時に、一気に態度が変わってしまう人がいたら、その人は、「ダメなところを受け入れてくれない人」の可能性が高いです。
その人との関係は、あまり大事にしなくていいかもしれません。
なぜなら、その人は「ダメなところを見せると、すぐに関係が壊れてしまう人」だからです。
人間、いくら完璧に「ダメなところをみせないようにしよう」と心がけても、ふとした拍子に、ダメなところが出てしまったりします。
そのため、その人とは、遅かれ早かれ、関係が壊れてしまう可能性が高いです。
いつか壊れてしまう確率が高いのならば、その人との関係は、そんなに大切にする必要はないでしょう。
そういった人との関係を保つために、わざわざ長い時間を割くのは、もったいないことです。
そういう時間があるのならば、その時間を、「自分のダメなところも受け入れてくれる人」との関係を保つために使いましょう。
そういった姿勢でいた方が、長く続いていく、良い人間関係を築きやすいのではないでしょうか。