上司に、「今の職場を退職したい」という旨を伝えて、仕事を退職する日が決まると、ほっとするものです。
しかし、退職日が決まると、とたんに、仕事をやる気がなくなったりします。
退職が決まっている会社だと、いくら頑張ったところで、上司の評価は変わりません。
仮に、評価が上がったとしても、辞めてしまうので無意味です。
また、正社員の場合、いくら頑張っても、給料は上がりません。
会社も、辞めてしまう社員の給料を上げようとは思わないからです。
そのような状態で仕事をするのは、非常に苦痛です。
仕事に対するやる気がなくても、退職日までは仕事をする必要があります。
しかし、やる気が出ないからといって、全く仕事をしないと、周りの社員から冷たい目で見られて、余計に居心地が悪くなったりします。
このように、「退職日が決まり、やる気が出ない時の会社での過ごし方」について悩んでいる人は、結構多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「退職日が決まり、仕事にやる気が出ない時の対処法」についてお伝えします。
「最低限の仕事」だけやるようにする
やる気がない時に、無理にやる気を出そうとしても、なかなか出るものではありません。
そういう状態で無理にやる気を出そうとすると、逆に落ち込んで、うつ状態になってしまうこともあります。
ですから、そういう時は、無理にやる気を出そうとするのはやめましょう。
そのかわり、「最低限の仕事だけやる」という意識で、仕事に取り組みましょう。
仕事というのは、バリバリやっていなくとも、最低限の仕事さえこなしておけば、意外と周囲から文句は出ないものです。
それに、「最低限の仕事さえやればいい」と思えば、気が楽になって、仕事に対するやる気も、少し出てきたりします。
仕事で嫌なことがあった時は、「どうせ辞めるし」と心の中でつぶやく
仕事を行う上では、どうしても嫌なことに出くわすこともあります。
ただでさえやる気が出ないのに、嫌なことがあると、余計にやる気を失ってしまうことがあります。
仕事で嫌なことがあった時は、心の中で、「どうせ辞めるし」とつぶやいてみましょう。
そうすると、「こういった嫌なことも、あと少しで終わる」と思えるようになります。
そうなると、仕事で嫌なことがあっても、なんとか我慢できたりします。
それにより、仕事に対するやる気が、なんとか保たれることもあります。
「プライベートの時間」を大事にする
仕事に対するやる気が出ない時は、「プライベートの時間」を大事にするのも一つの手です。
退職が決まった時は、沢山残業しても意味がありませんから、残業はなるべく減らして、なるべく早い時間に帰るように心がけましょう。
そして、「趣味に没頭する」「恋人と過ごす」「家族と過ごす」など、プライベートの時間を大事にするようにしましょう。
そのように、プライベートの時間で楽しい時間を過ごせるようになると、心に余裕ができて、仕事に対するやる気も、少し回復することがあります。
「仕事を辞めた後のこと」を想像して楽しむようにする
仕事を辞めた後、すぐに次の仕事につかずに、「ちょっと時間を空けて、自分の好きなことを思い切り楽しもう」と考えている人もいるはずです。
そういった場合は、仕事中でも、「仕事を辞めた後にしたい、楽しいこと」を想像するようにしましょう。
例えば「旅行に行く」「趣味に没頭する」「食べ歩きをする」「家族やペットとゆっくり過ごす」「ひたすらダラダラ過ごす」「最近会っていなかった友人と会う」「好きなミュージシャンのライブに行く」などです。
『仕事を辞めたからこそできる、楽しいこと』というのは、沢山あります。
仕事中で、気分がゆううつな時でも、そういうことを考えると、少しだけ気分が前向きになったりします。
そうすると、少しだけ、仕事に対するやる気も出てきたりします。
まとめ
「退職日が決まり、仕事にやる気が出ない時の対処法」について説明してきましたが、いかがだったでしょうか。
一つ言えるのは、退職が決まって仕事をやる気が出なくなるのは、ごく当たり前のことです。
ですから、そういう時にやる気が出なくなってしまっても、自分を責めないようにしてください。
「やる気が出なくなるのは、当然のことだ」と思うようにしましょう。
そして、「やる気が出ない自分」を素直に受け入れた上で、前述の方法を試して、退職日までなんとかやる気を回復させるようにしてください。
退職が決まってから、退職日が来るまでは、非常に長く感じるものです。しかし、退職日が来て、後から思い返すと、「あっという間だったな」と思うようになるはずです。
本当のやる気ではなく、「仮のやる気」でもいいので、なんとか工夫してやる気を出して、退職日までの辛い期間を乗り切ってください。