誰でも、「最近、どうもやる気が出ないな」という時期はあるでしょう。
人の気持ちというのは、一定ではありません。やる気に満ち溢れている時期もあれば、なかなかやる気が上がらない時期もあります。
やる気が上がっている時期というのは、悩みは少ないでしょう。なぜなら、やる気があるなら、そのやる気に従って、物事を進めればいい訳ですから。
問題は、「やる気が出ない時期」です。やる気がなかなか出てこないと、「なんで自分は、こんなにやる気がないのだろう?」と悩みます。そして、やる気の出ない自分を責めて、自己嫌悪に陥ったりします。
そして、「なんとかやる気を出そう」と自分をけしかけたり、やる気を出すために、色々な策を打ったりします。
そういう風にすると、一時的にやる気が出たりします。しかし、大抵の場合、そういったやる気は長続きしません。一時的にやる気がでても、またすぐに元のやる気のない状態に戻ってしまいます。
これは、そのやる気が、「本心ではない」からです。やる気のない時期に、無理矢理けしかけて出すやる気というのは、「偽りのやる気」です。本心では、「やりたくない」と思っているのに、無理やりやる訳ですから、長続きしないのは当然です。
そして、やる気のない時期に、無理矢理やる気を出そうとすると、その反動で、さらにやる気がなくなってしまうことがあります。そうなると、余計にやる気を出すことが難しくなってしまったりします。
ですから、やる気のない時期というは、無理にやる気を出そうとするより、「やる気が出るまで待つ」ようにした方が得策です。その方が、長い目で見れば、良い方向に転がる場合が多いです。
やる気が出ない時期に、やる気が出るまで待つという手段を取っていると、「こんな風に、何もしないでいいのだろうか?」と不安になる人もいるでしょう。しかし、そこをぐっとこらえて、やる気が出るのを待つようにしましょう。
「やる気がない状態」というのは、ずっと長く続くものではありません。自分のことを注意深く観察していると、ふとした時に「やる気が出てくるタイミング」があります。それが来るのを待ちましょう。
「暑いのが苦手」という人は、夏場は、やる気が出ないでしょう。しかし、しばらく待って、涼しくなってくれば、自然とやる気は出てくるものです。
また、仕事や家庭のことで疲れている人は、少し休みを入れると、疲れが取れて、またやる気が出てきたりします。
しばらく待って、「やる気が出てきた」と思ったら、そのタイミングを逃さないようにしましょう。そこでダラダラせず、集中してやりたいことをやるようにしましょう。やる気が出たタイミングで、集中して物事に取り組んだ方が、そのやる気が長続きしやすくなるからです。また、そうした方が、「大きな成果」もあげやすくなります。
世の中には、「常にやる気に満ち溢れている人」もいますが、それは例外的な存在です。ほとんどの人は、やる気に波があって、「やる気がある時期」と「やる気がない時期」を繰り返しています。
ですから、やる気がない時期が来ても、無理に自分を責めず、「これは、自然なことなんだ」と思うようにしましょう。そして、やる気がない時期というのは、大抵の場合は、疲れていたりするので、無理にやる気を出そうとせず、休んで、やる気が出てくるのを待ちましょう。そうした方が、「本当のやる気」が出てくるようになります。
調子の出ない時期ほど、「あせらずに待つ」ということが、非常に重要なのです。