秋冬の時期に、さっと羽織るのにおすすめのジャケットを紹介します。
今回紹介するのは、UNIQLO(ユニクロ)の「ハンティングジャケット」です。
定価は5990円+税です。
ただ、現在は割引されて、3990円+税で購入できます。(2020年10月現在)
こちらのジャケットは、「バブアーに似ている」ということで、賛否両論が巻き起こっているジャケットです。
人によっては、「こんなの、バブアーのパクリだ。けしからん」と言っている人もいます。
確かに、このジャケットは、バブアーと似ています。
ただ、このジャケットは、バブアーとよく似てはいますが、全く同じデザインではありません。
また、バブアー以外のブランドからも、こういった形のジャケットはリリースされているので、「バブアーのパクリ」と言うのは、言い過ぎなのではないでしょうか。
このジャケットが、バブアーをデザインソースにして作られたことは間違いありません。
しかし、よく見てみると、ユニクロならではの工夫が施されています。
個人的には、「なかなか良くできたジャケットだ」と、好感を持ちました。
バブアーについて
ユニクロの「ハンティングジャケット」を詳しく紹介する前に、バブアーについても紹介しておきます。
Barbour(バブアー)は、1894年創業の、イギリスの老舗ブランドです。
ナイロン素材がまだない時代に、コットンにオイルを染み込ませて防水性を持たせた「ワックスドクロス」のジャケットを開発し、人気を博しました。
当時は、漁師や湾岸労働者がよく着用していたようです。
現在では、防水のジャケットというと、ナイロン素材が主に使われています。
やはり、ワックスドクロスより、ナイロン素材の方が、機能性が高いからです。
しかし、ワックスドクロスには、着こむほどに経年変化して味が出るという特徴があります。
そういった味を好む人に、ワックスドクロスは人気があります。
「ワックスドクロスを使ったジャケットといえば、バブアー」ということで、バブアーは、未だに根強い人気を誇るブランドとなっています。
「ビューフォート」というモデルについて
バブアーの商品には、様々なモデルがあります。
その中の一つに、狩猟用に開発された「ビューフォート」というモデルがあります。
ユニクロのジャケットの商品名は「ハンティングジャケット」となっているので、おそらく、狩猟用のジャケットである「ビューフォート」をモチーフに作られたのだと思います。
比べてみると、確かに似ている部分が多いですね。
ユニクロの「ハンティングジャケット」のメリット
バブアーについて解説してきましたが、ここからは、ユニクロの「ハンティングジャケット」のメリットについて、詳しく説明していきます。
価格が安い
こちらの定価は、5990円+税です。
ユニクロのジャケットの中では、普通の価格帯なので、そこまで安くは感じないかもしれません。
しかし、しっかりしたナイロン生地で、裏地もついていて、襟もコーデュロイ生地になっているジャケットがこの値段というのは、非常に安いと思います。
ポリエステル素材なので、扱いやすい
本家のバブアーのジャケットは、主にワックスドクロスが用いられていますが、ユニクロのジャケットの方はポリエステル素材です。
ポリエステル素材ですと、ワックスドクロスと違ってべたつかないので、日常生活においては、非常に扱いやすくなっています。
襟がコーデュロイ生地なので、大人っぽさがある
こちらは、本体はナイロンが使われていますが、襟はコーデュロイ生地となっています。
部分的にコーデュロイ生地が使われていることで、大人っぽさが出て、大人っぽい着こなしとも相性が良くなっています。
裏地がついていて、しっかりした作り
こちらのジャケットには、ネル素材の裏地もついていて、しっかりした作りです。
裏地は、バブアーと同じで、チェック柄となっています。
ラグランスリーブなので、腕が動かしやすい
このジャケットの袖は、ラグランスリーブになっています。
ラグランスリーブは、セットインスリーブに比べて、腕が動かしやすい作りです。
日常生活の中で、腕が動かしやすくなるので、色々と便利です。
シルエットがゆったりしていて、重ね着しやすい
こちらのジャケットのシルエットは、かなりゆったりしています。
そのため、中に着込みやすく、重ね着がしやすくなっています。
これは、なかなか便利だと思います。
中に、厚手のセーターやインナーダウンを着込めば、真冬でも着用することが可能です。
下部にハンドウォーマーポケットがある
本家のバブアーの「ビューフォート」には、フラップポケットの上にハンドウォーマーポケットが付いています。
ただ、その位置ですと、位置が上すぎて、手を入れると窮屈です。
しかし、ユニクロのジャケットの方は、もっと下の位置にハンドウォーマーポケットがついているので、手を入れても窮屈な姿勢になりません。
「ハンドウォーマーポケットの使い勝手」という意味では、バブアーと比べると、ユニクロの方に軍配が上がるのではないでしょうか。
使いやすいようにうまくアップデートしているところは、さすがユニクロだなと思います。
ユニクロの「ハンティングジャケット」のデメリット
こちらのジャケットには、メリットだけでなくデメリットもあるので、その点についても解説していきます。
ポリエステル素材なので、着こんでも味が出ない
こちらのジャケットは、バブアーのようにワックスドクロスではなく、ポリエステル素材になっています。
ポリエステル素材のため、当然、着こんでも味は出ません。
そのため、「着こんで味を出したい」と考えている方にとっては、不向きなジャケットかもしれません。
一歩間違えると、「労働者のおっちゃん」みたいになる
バブアーのジャケットというのは、元々は、労働者向けのジャケットです。
うまく着こなせば大人っぽさが出ますが、着こなしを一歩間違うと、「労働者のおっちゃん」みたいになってしまうおそれがあります。
バブアーをモチーフとして作られた、ユニクロの「ハンティングジャケット」にも同じことが言えます。
「労働者のおっちゃん」になることを避けるには、カジュアルすぎない着こなしを心がけた方が良さそうです。
着こなしのコツを解説します。
こちらのジャケットは、大人っぽいシックなアイテムを合わせると、おしゃれに着こなしやすいです。
帽子は、キャップやニット帽より、「ハンチング帽」「ハット」の方が合います。
インナーは、スエットやパーカーよりも、シャツやニットの方が大人っぽさが出ます。
ボトムスは、スラックスや細身のチノパン、大人っぽいジーンズなどを合わせるといいでしょう。
ジーンズは、太くて薄いものより、細身で色の濃いものの方がハマります。
靴は、スニーカーよりも、革靴やブーツの方がいいでしょう。
こういった点に注意して、コーディネートを組んでみてください。
まとめ
ユニクロの「ハンティングジャケット」について説明してきましたが、いかがだったでしょうか。
こちらのジャケットは、「バブアーが欲しいけど、あまりお金がない」という方には、ぴったりだと思います。
また、「バブアーが欲しいけれど、べたついたりするのが嫌」という人にも向いています。
個人的にこちらのジャケットは、「バブアーの模倣」というよりも、「バブアーのビューフォートと、マウンテンパーカーを掛け合わせたようなデザインだな」と感じました。
バブアーと似ていますが、マウンテンパーカー感覚で軽く羽織れる、良い商品だと思います。
実は、以前に、GUでも、バブアーにそっくりなジャケットがリリースされたことがあります。
それをネットで見て、「実物はどんな感じだろ?」と思い、店舗でチェックしたことがあるのですが、あまりの安っぽさに、購入を見送ったことがありました。
ユニクロの「ハンティングジャケット」は、確かに、バブアーと比べると、雰囲気で劣る面はあります。
しかし、GUから以前リリースされたジャケットに比べると、クオリティは格段に高いと感じました。
バブアーと比べずに、このジャケット単体で見ると、そこまで安っぽさは感じません。
定価5990円ということを考えると、なかなかのクオリティなのではないでしょうか。
もし、セレクトショップがオリジナルでこれと同じクオリティの商品を出そうと思うと、価格は1万円以上になると思います。
そう考えると、この品質に対して、この値段は格安です。
また、普遍的なデザインなので、今シーズンだけでなく、来シーズン以降も普通に着れると思います。
そういう意味でも、かなりお得なジャケットです。
また、とりあえずこのジャケットを購入してみて、「もう少し雰囲気のあるものが欲しい」と思った時は、本物のバブアーを購入してみるのも良いかと思います。