自分は、「プロ野球」と「ファッション」が好きです。
このブログの記事も、プロ野球関係のものや、ファッション関係のものが多くなっています。
「プロ野球」と「ファッション」というのは、一見、だいぶ遠いように思います。しかし、最近、「この両者は、意外に共通点があるのではないか」と思うようになってきました。
「プロ野球の監督が、チームをやりくりする時に考えること」と、「ファッション好きな人が、洋服のコーディネートを組むときに考えること」は、だいぶ似ている気がします。
これを聞いただけだと、「?」となる人が多いでしょう。どういうことなのか、詳しく説明していきます。
プロ野球の監督が考えること
プロ野球の世界には、「1軍選手」と「2軍選手」がいます。
当たり前ですか、「1軍選手」でなければ、1軍の試合に出ることはできません。
プロ野球の世界では、規定により、1軍に登録できる選手の人数は決まっています。そのため、いくら良い選手が沢山いたとしても、1軍に登録できる人数の枠内に収めなければなりません。
そのため、プロ野球の監督というのは、「誰を1軍に登録して、誰を2軍に落とすか」について、頭を悩ませることとなります。
1軍と2軍の選手が決まったら、監督は、1軍に登録された選手の中から、「その日の試合に出る選手」を選んでいきます。
しかし、「良い選手をただ選べばいい」という、単純なものではありません。
良い選手を何人かピックアップしたとしても、「この選手と、あの選手は、どちらも良い選手だけれど、相性が悪い」ということがあります。
このようにして、「選手同士の相性やバランス」を見ながら、その日に出場する選手を選んでいきます。全体のバランスを見ながら「チーム全体として強くなるか」を考えて、選手を選ぶのです。
また、「お気に入りの選手」がいたとしても、ずっと試合に出させていると、疲労がたまって、力を発揮できないことがあります。そのため、疲れが見えた時は、時々、試合を休ませてやる必要があります。
長いシーズンを戦っていくためには、こういうことも必要です。
また、1軍のある選手に疲れが見えてきた時は、その選手を2軍に落として、2軍から活きのいい選手を1軍に上げるということもします。
試合に出場する選手は、1軍の選手から選びますが、「どうもパッとする選手がいない」ということもあるでしょう。そんな時、監督は、「新しく選手を獲得しよう」と考えます。
しかし、良い選手を獲得するには「お金」がかかります。「良い選手」というのは、それだけ年俸が高かったりします。
ただ、球団の予算は限られているので、「限られた予算の中で、どういった選手を獲得するか」ということも考える必要があります。
洋服のコーディネートを組むときに考えること
ファッション好きな人というのは、沢山、洋服を持っていたりします。ただ、沢山持っていたとしても、体は一つしかありません。そのため、「1日1つしか身に着けられない」という縛りがあります。
シャツを沢山持っていても、1日に着られるシャツは1つです。同じように、パンツを沢山持っていたとしても、1日に履けるパンツは1本です。
そのため、沢山服を持っている人は、自分の服を、「よく着る1軍の服」と「あまり着ない2軍の服」に分けていると思います。
これは、プロ野球の監督が「1軍選手」と「2軍選手」を振り分ける作業と似ています。
そして、「その日のコーディネートを組む作業」は、プロ野球の監督が、「その日の試合に出場する選手を選ぶ作業」と似ています。
コーディネートを組む時というのは、「良い服を、ただ選べばいい」というわけではありません。
良い服をいくつか選んだとしても、「このトップスと、このボトムスは合わない」という事態が起こることは、良くあります。良い洋服同士でも「相性が悪い」ことはよくあります。
これは、プロ野球の監督が、チームのバランスを見ながら、その日の出場選手を決めていく過程に似ています。どちらも「バランス」が非常に重要なのです。
また、いくらお気に入りの服であっても、ずっとそれだけを着続けることはできません。傷まないように、時々休めたり、洗濯をする必要があります。これは、プロ野球の監督が「選手に休養を与える」ことと似ています。
そして、1軍の服であっても、古びてきたり、段々その服に魅力を感じなくなってくると、「2軍に降格」することもあるでしょう。これは、プロ野球の監督が、「1軍と2軍の選手を入れ替える」のと似ています。
また、自分の手持ちの服を見返した時に、「どうも、魅力的な服が少ない」と感じることもあるでしょう。そういう時は、「新しい服を買おう」と考えるでしょう。
しかし、見た目が良くて、着心地も良い服というのは、大体、値段が高くなります。そのため、自分の予算の範囲内で、新しい服を探します。
これは、プロ野球の監督が、「新しい選手を補強」するのと似ています。
まとめ
「プロ野球の監督が、チームをやりくりする時に考えること」と、「ファッション好きな人が、洋服のコーディネートを組むときに考えること」の共通点について説明してきましたが、いかがだったでしょうか。
改めて考えてみると、「意外と共通点が多い」と、気づいたのではないかと思います。
毎日のコーディネートを組むことは、結構、難しいことだったりします。
「1日だけ」でよければ、しっくりくるコーディネートを組むことは、それほど難しくありません。しかし、「毎日、しっくりくるコーディネートを組む」となると、かなり難しくなります。
そこで、「どうやってうまくコーディネートを組めばいいんだ」と迷った時は、プロ野球の監督になった気分で、コーディネートを決めていきましょう。
「監督目線」で、自分の持っているワードローブのバランスを見ながら、コーディネートを組んでいくと、だいぶコーディネートも組みやすくなると思います。