しょうの雑記ブログ

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野茂英雄さんの、「自分が良いと思ったことを貫く姿勢」を見習ってみよう

 今回は、元メジャーリーガーの野茂英雄さんについての話です。

 

 野茂さんの現役時代を振り返ってみたら、改めて思うことがあったので、それを記事にしてみました。

 

 野茂さんは、2008年に現役を引退しています。現役引退からもう10年以上経っているので、「現役時代を知らない」という方も多いと思います。そういう方のために、まずは野茂さんについて詳しく説明していきます。

 

 

 

 

 

 

 

野茂英雄さんの経歴

 野茂英雄さんは、「投手」です。小・中学校時代は無名の選手でしたが、高校時代に、頭角を現しはじめます。

 

 高校卒業後にプロからの誘いもあったようですが、プロには進まず、社会人野球を選択します。社会人として「新日本製鐵堺」に入社し、野球を続けました。社会人時代に、大きな武器となる「フォークボール」を習得します。それにより一気に才能が開花します。

 

 そして、1989年に行われたドラフト会議では、史上最多の8球団からドラフト1位指名を受けます。抽選の結果、「近鉄バファローズ」が交渉権を獲得し、近鉄に入団します。

 

 近鉄に入団した後は、初年度から活躍します。1990年には、新人ながら、「最多勝・最優秀防御率・最多奪三振・最高勝率」と投手4冠を獲得します。

 

 そして、1990年以降も、活躍を続け、プロ野球を代表する投手となっていきます。

 

 ただ、1994年に、肩の故障をして、シーズン後半を棒に振ることとなります。1994年の契約更改で、野茂さんは、複数年契約と代理人交渉制度を希望しますが、肩の故障をして、シーズン後半を棒に振ったことを理由に、球団から拒否されます。そこで、球団との確執が生まれます。

 

 また、球団だけでなく、当時の監督である鈴木啓示氏との確執もありました。

 

 野茂さんは、近鉄への入団条件に「投球フォームの改造をしないこと」を挙げていました。入団当時、監督をしていた仰木彬氏はこの要望を受け入れ、調整方法も本人に任せたようです。それにより、野茂さんは、仰木監督を尊敬していたようです。

 

 しかし、1993年に、鈴木啓示氏が監督になると、フォームや調整方法など、様々な点で干渉してくるようになりました。そのため、野茂さんと鈴木啓示監督との間に、次第に確執が生まれていきました。

 

 こういった球団や監督との確執のため、野茂さんは近鉄を退団することとなりました。そして、1995年に、メジャーリーグの「ロサンゼルス・ドジャース」とマイナー契約を結ぶことになります。そして入団した1995年にマイナーからメジャーに上がると、そこから活躍が始まります。新人ながら、オールスターにも選出されます。そして、その年は、13勝6敗という好成績を残し、最多奪三振のタイトルを獲得しました。

 

 そして、翌1996年には、「ノーヒット・ノーラン」を達成します。メジャーリーグで日本人がノーヒット・ノーランを達成したのは、野茂さんが初めてです。

 

 その後、複数の球団を渡り歩き、2008年に現役を引退します。メジャーリーグでは12年間プレーしましたが、その間に、123勝という成績を残します。平均して1年間で10勝をあげている計算になるので、これは素晴らしい成績だと思います。

 

 

 

 

 

野茂さんの、「トルネード投法を貫く姿勢」と、そこから学べること

 野茂さんを語るうえで、真っ先に出てくるのが、その独特な投球フォームです。野茂さんの投球フォームは、「トルネード投法」と呼ばれていました。バッターに背中を見せるくらい体をねじってから、ボールを投げます。その体をねじる様が、まるで「トルネード(竜巻)」のようなので、「トルネード投法」と言われるようになったのです。

 

 自分は、小・中学生の頃に、野茂英雄さんの現役時代を見ていますが、子供から見ても、野茂さんにはひきつけられました。

 

 成績が素晴らしかったのもその要因の一つですが、何より、「トルネード投法」にひかれました。「トルネード投法」を初めて見た時、「こんな投げ方があるのか!」と衝撃を受けました。そして、そんな個性的な投げ方で、三振をどんどん奪っていくのです。子供から見ると、人間というより、まるでスーパーマンのように映りました。

 

 このように、野茂さんの代名詞である「トルネード投法」ですが、この投法にはデメリットが沢山あります。

 

 まず、体を大きくねじるので、腰や膝への負担が大きくなり、故障しやすくなります。また、投球フォームが大きいので、盗塁されやすくなります。そして、目線や体の軸がぶれやすくなるため、ボールのコントロールがつきにくくなります。

 

 しかし、野茂さんは、こういったデメリットがあるにも関わらず、「トルネード投法」を貫きました。

 

 それはきっと、野茂さん自身が、「体を思い切りねじって投げると、勢いのある一番良いボールが投げられる」と感じていたからでしょう。そういった大きなメリットがあるからこそ、デメリットには目をつぶって、トルネード投法を続けたのでしょう。

 

 こういった、野茂さんの「自分が良いと思ったことを変えない姿勢」というのは、素晴らしいなと感じます。

 

 そして、そういう姿勢は、野球選手だけでなく、一般人である我々も、学ぶべきところがあるのではないでしょうか。

 

 人間、「自分にとっては、これが良い」と思うことがあっても、それを貫くことは難しいものです。自分では、「これが良い」と思っていても、周囲の人から「それは違う」と干渉されて、自分のやりたいことを貫けないことがあります。そして、自分のやっていることが個性的であればあるほど、周囲の干渉を受けやすくなるので、やりたいことを貫きにくくなります。

 

 しかし、野茂さんの「トルネード投法を貫く姿勢」を見ていると、自分もそういう姿勢を真似したいと思うようになりました。

 

 今現在、自分が一番力を入れて行っていることが、「ブログ運営」です。ブログ運営をしていると、どうしても、「ブログの人気」や「ページビュー」が気になります。多くのブロガーが、「自分のブログの人気を上げるため」に、あの手この手を使っています。

 

 自分自身も、「自分のブログの人気を上げるためにどういったことを行っていけばいいか?」と考え、色々試してきました。

 

 しかし、人気を上げることを最優先にしてしまうと、「自分が良いと思うこと」を記事に書けなくなったり、「自分がやりたいこと」ができなくなったりします。それは、本末転倒だなと感じています。

 

 ですから、このブログも、野茂さんを見習って、「自分が良いと思うこと」や「自分が書きたいこと」を記事にすることを最優先にしたいです。そして、「ブログの人気を上げること」は、二の次でいいやと思うようにしました。その方が、自分自身、納得して、ブログ運営を続けていける気がするので。

 

 そして、「自分が良いと思うこと」や「自分が書きたいこと」を記事にし続けていくと、段々と自分の個性が際立っていくと思います。そうなれば、そのうち、「この人の個性は面白い」と感じてくれる人も現れるのではないかと思うのです。

 

 『野茂さんの「自分が良いと思ったことを貫く姿勢」』を見ていたら、そういったことを、改めて考えるようになりました。

 

 自分のやりたいことを貫いて、それが自分の個性として確立され、支持してくれる人が沢山出てきたとしたら、そんな嬉しいことはないんじゃないかと思っています。

 

 


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