しょうの雑記ブログ

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新庄剛志さんの、プロ野球再挑戦について

 2019年の11月に、元プロ野球選手の新庄剛志さんが、「プロ野球への再挑戦」を表明し、話題になりました。

 

 新庄さんは、2019年の12月現在で、47歳です。2006年に現役を引退しましたから、引退から、もう13年が経っています。

 

 2020年のトライアウト合格を目標にして、プロ野球復帰を目指すようです。

 

 普通に考えたら、引退から13年も経っている元プロ野球選手が「プロ野球選手を再び目指します」と言ったところで、「何バカなこと言ってるんだ」と思われて終わりでしょう。実際、このニュースを聞いて、「くだらない」とか「ただの話題作りだろう」と思った人も多いでしょう。

 

 しかし、僕は、このニュースを聞いた時、「いかにも新庄さんらしい」と、ニヤリとしてしまいました。そして、こう思った人は、僕以外にも、結構いるはずです。

 

 なぜなら、新庄さんは、今までの人生の中で、様々なことに挑戦してきているからです。

 

 新庄さんが引退してから13年も経つので、「新庄さんのことをよく知らない」という人も段々増えてきているでしょう。そういう方は、過去に自分が書いた、この記事も読んでみてください。新庄さんの、プロ入りから引退までのことを、ここでは書いています。

www.bamentekiou.com

 

 新庄さんの今までの人生の中で、一番大きな挑戦は、「メジャーリーグ挑戦」でしょう。2001年のシーズンが始まる前に、新庄さんは、阪神から「5年、12億円」という破格の条件を提示されていました。

 

 しかし、その破格の条件を蹴って、ニューヨーク・メッツと契約し、メジャーリーグに挑戦しました。ニューヨーク・メッツと契約した金額は、たったの、「年俸2000万円+出来高5500万円」でした。

 

 今現在、プロ野球選手の年俸は、高騰しています。そのため、新庄さんが当時提示されたような「5年12億円」を超える年俸を得ている選手も出てきています。

 

 しかし、2000年当時のプロ野球選手の年俸相場からすると、「5年、12億円」という金額は、破格です。5年で12億円ということは、年俸に換算すると、2億4000万円です。

 

 新庄さんは、人気選手ではありましたが、タイトルを取るほど、突出した成績は残していませんでした。そういった選手に、そこまでの金額を提示するということは、球団側は、新庄選手の持っている「スター性」を買っていたからでしょう。新庄選手は、プレーに華があり、記録以上に「記憶に残る」選手でしたから。

 

 しかし、新庄さんは、それにも関わらず、メジャーリーグに挑戦したのです。

 

 金額だけで言ったら、これでメジャーリーグを選ぶということは、バカげているでしょう。年俸は、圧倒的に安いですし、メジャーで成功できる保証もないわけですから。

 

 メジャーリーグに挑戦した一番の理由は、おそらく、「メジャーリーグに行った方がワクワクするから」ということでしょう。

 

 新庄さんの中で、「世界最高峰のメジャーリーグというのは、どんなところなんだろう?」とか、「これでもし、メジャーリーグで活躍できたら、すごく注目されるかもしれない」といった好奇心があったのでしょう。

 

 その当時の新庄さんは、目先のお金よりも「ワクワクすること」を優先したのでしょう。

 

 新庄さんがメジャーリーグに挑戦することを発表した後、野球ファンの反応は冷ややかでした。「日本でもそれほどの成績を残せていない、新庄なんかが行ったところで、活躍できない」「絶対、失敗する」という声が大半でした。

 

 しかし、実際行ってみると、メジャーリーグで、そこそこの好成績を残しました。それにより、世間の人は「すごい!」と手のひらを返しました。

 

 そして、年俸も上がり、CMや、スポンサー契約もついて、多額のお金も手に入れました。

 

 目先のお金にとびつかず、「ワクワクすること」を優先した結果、多くの注目を浴び、多額のお金も手にしたのです。

 

 メジャーリーグでしっかりと結果を出したことで、本人も、「どうだ!」と思ったでしょう。

 

 こういった、「不可能」と思われていたことを可能にしたことのある新庄さんだからこそ、今回のプロ野球再挑戦も、「新庄さんなら、もしかして可能かも?」と、ついつい思ってしまうのです。

 

 そして、歳を重ねて、47歳になった今でも、「ワクワクすること」を最優先にしている新庄さんを見ると、「変わってないな」と、嬉しくなります。

 

 自分自身も、年齢が、30代後半になっているので、「もう若くはないし、この先どうしよう?」と考えてしまうことがあります。

 

 やはり、年齢が上がってくると、「失敗したら、取り返しがつかないかもしれない」と、つい考えてしまうので、思い切った挑戦をしづらくなります。そして、そういったことを、「仕方ない」と割り切ってしまいそうになります。

 

 しかし、いくつになっても「ワクワクすること」を追求し続ける新庄さんの姿を見ると、「自分も、このままじゃいかん」と思わされます。

 

 新庄さんほど、思い切ったことをするのは、なかなか難しいかもしれません。しかし、新庄さんの姿を見ていると、年齢が上がっても、「ワクワクすること」に挑戦できる状況にあるならば、失敗を恐れず、挑戦してみてもいいのかなと思うようになりました。

 

 

 

 

 

 今回の新庄さんのプロ野球への再挑戦は、「年齢が上がって、ワクワクすることに挑戦しづらくなっている人」にとっては、勇気を与えてくれる部分があります。

 

 プロ野球の再挑戦が、成功するのか失敗するのかは、神様にしかわかりません。ただ、成功するにせよ、失敗するにせよ、新庄さんらしく、思い切って挑戦し続けてもらいたいところです。そういう、挑戦する姿を見て、力をもらえる人も多いはずですから。