誰にも、人に不快なことをされて、怒ってしまう瞬間はあるはずです。
しかし、同じことをされても、「ある人は怒るが、ある人は怒らない」ということがあります。
そういった、「怒りのポイント」は、人によってかなり違ったりします。
自分が不快なことをされて怒ってしまった直後は、なかなか冷静にはなれないものです。
しかし、少し時間が経って落ち着いてきたら、「自分は何でああいうことをされたら怒ってしまうのだろう?」と少し考えてみましょう。
「怒り」というのは、実は、その人の「生き方」に関わってくる部分です。
人に何かをされて怒ってしまうというのは、「その行動が、自分の信念に反する」から怒るのです。
人は、自分の信念と大きく異なることをされた時に、強く怒ります。
人間、信念を持って生きていても、つい何かの拍子で、信念に反することをやってしまうことがあります。
だから、信念を貫くのはそう簡単なことではありません。
しかし、「自分が何かをされて怒った時」というのは、自分の信念を確認する絶好のチャンスだったりします。
「自分の信念に反することをされて怒った経験」があると、それをされた時にどれだけ不快になるかが身に染みてわかります。
そうすることで、「自分の信念に反することをされると、こんなに不快な気持ちになるんだ」と気づきます。
そうすると、「こういうことは、絶対に人にはしないようにしよう」と、自分の行動に気を付けるようになります。
これを繰り返すことで、自分の信念に反する行動をうっかりしてしまう確率は減っていきます。
人から不快なことをされた時、ただ怒るだけで終わらせてしまうのはもったいないことです。
「怒る」という経験は、自分の「信念」を固める絶好のチャンスだからです。
それを逃さないようにしましょう。
やはり、人間、信念を持たず何となく生きている人より、信念を持って生きている人に魅力を感じるものです。
自分なりの信念を磨くために、「怒り」というネガティブな感情もうまく利用していきたいものです。