場面緘黙症だった僕の、その後の人生

小学校時代に場面緘黙症を経験。社会に出た後も、仕事になじめずに苦しむ。社会にうまく適応できないという悩みあり。このブログが、同じような悩みを持っている方の参考になれば幸いです。

ヴィンテージ・デニムのように、「経年変化」して味を出していきたい。

 自分が中高校生の頃、「古着ファッション」が流行りました。その当時は、自分も、周囲の人も、古着の「ネルシャツ、スウェットシャツ、チノパン、デニムパンツ」なんかをよく来ていました。中でも特に、ヴィンテージのデニムパンツが特に人気でした。ヴィンテージのデニムパンツとは、古い年代に作られたデニムパンツのことです。古い年代に作られたデニムは、旧式の織機を使って織られています。旧式の織機を使って記事を織ると、表面がボコボコした生地感になります。そうした古い色落ちのデニムパンツは、デニムの中でも、特に味のある色落ちをするので、古着好きな人にはとても人気があります。高いものだと、100万円以上の値がつけられているものもあります。

 

 そもそも、「デニム」とは、綾織の綿生地のことです。そして、デニムは、ほとんどの場合、インディゴで染められています。インディゴで染められたデニムというのは、使っていてこすれたり、洗濯したりすると、徐々に色落ちをしてきます。その色落ちが、他の生地にはない、味のある色落ちをするので、人気があります。デニムが好きな人は、良い色落ちになってきた時に、「経年変化してきた」という言葉を使ったりします。

 

 ナイロンなどの化学繊維は、新品の時はきれいな状態ですが、使い込むうちにどんどんみすぼらしい見た目になってきます。これを「経年劣化」と言います。

 

 「経年変化」と「経年劣化」という言葉は、似てはいますが、「経年変化」は良い意味で使われて、「経年劣化」は悪い意味で使われるという違いがあります。

 

 自分も、古着ファッションブームを経験したこともあり、デニムの素材感はすごく好きです。特に、ボロボロになるまで履きこまれたヴィンテージのデニムパンツが「経年変化」した様子を見ると、「味があって、素晴らしい」と思います。ただ、デニムに興味がない人がそのようなデニムを見ると、「ただの汚いデニムパンツ」にしか見えないでしょう。そいう人にとっては、ボロボロのヴィンテージ・デニムは、「経年変化」ではなく、「経年劣化」しているとしか見えないのでしょう。悲しいことですが。そういう意味では、デニムというのは、「わかる人にはわかるけど、わからない人にはわからない」という部分があります。今やデニムパンツが、老若男女が履いているアイテムにはなりましたが、「デニムの経年変化の価値」が分かる人というのは、非常に少ないです。

 

 そんな風に、デニムの経年変化について考えていたら、「これって、人間にも当てはまるな」と、ふと気づきました。

 

 当たり前ですが、人間も、歳をとるにつれ、老化してきて、見た目が変わってきます。そして、ほとんどの人は、見た目が老化してくることを嫌がり、「しわ取り手術」「増毛」「白髪染め」「若作りした格好」などをして、見た目を若く保とうとします。

 

 そのようなことをすると、確かにパッと見は、若く見えていいかもしれません。でも、そういう人は、なんだかマネキンのように見えてしまい、「綺麗なんだけれど、どうも味がない」と感じてしまいます。

 

 自分としては、無理に若作りして年齢に逆らおうとしている人より、見た目の変化を受け入れて、それに合った格好をしている人の方が、魅力があると感じます。しわや白髪が増えてきて渋みが増してきたら、派手な色合いではなく、それに似合うような渋い色合いの服を着るようにすればいいでしょう。渋いツイードのジャケットなんかも似合うと思います。髪が薄くなってきたのなら、思い切って坊主にしてみてもいいかもしれません。そして、坊主だと防止が被りやすくなるので、渋めのハットやハンチングをたまにかぶってもいいでしょう。こういう着こなしは、若い人がするより、年配の人がするほうが、断然似合います。「無理に若い格好」をするより、歳相当の格好良さを求めるほうが、その人の味が出ていいのではないでしょうか。

 

 このように、見た目の老化を受け入れて、今の自分に合った格好をしてる人というのは、僕は、とても魅力的だと思います。

 

 ただ、ボロボロのヴィンテージ・デニムが万人受けしないように、このような格好も、中には「おじさんくさい」と言って、嫌う人も出てくるでしょう。でも、そういう人がいる反面、「渋くてかっこいい」と言ってくれる人も必ずいるはずです。そういう一部の人が理解してくれるのならば、万人に受けなくても、それで十分だと思います。

 

 自分は、現在30代後半ですが、これから少しずつ見た目の老化も始まってくるでしょう。ただ、その際も、その老化を無理に隠そうとするのではなく、それを「味」ととらえて、いまく活かしていきたいです。

 

 将来、自分が老人になった時は、「ボロボロのヴィンテージ・デニム」みたいに、「経年変化」して、独特の味を持つ人間になれたらいいなと思っています。