しょうの雑記ブログ

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世の中のほとんどの悩みは「仕事の悩み」である。

 最近、アドラー心理学について書いてある「嫌われる勇気」という本を読みました。

 

 

 ベストセラーになっていたので、読んだという人も多いでしょう。そこで、次のようなことが書かれていました。

すべての悩みは「対人間関係」の悩みである

引用元:『嫌われる勇気』、P70、岸見健一・古賀史健著、ダイヤモンド社

 

 これを読み、「なかなか思い切ったことを言うな」と思いました。

 

 一理あるとは思いましたが、「『すべて』というのは言い過ぎでは?」という気もしました。

 

 しかし、自分なりに、世の中の悩みについて考えてみると、「世の中のほとんどの悩みは、人間関係の悩みではなく、仕事の悩みではないか?」と思いました。

 

 ぶっちゃけ、この資本主義社会では、「お金」が一番大きな力を持っています。

 

 そのお金を稼ぐ手段として「仕事」があります。その「仕事に関する悩み」が、人生の様々な部分に関わってきていると思うのです。

 

 まず、仕事というのは、生活の時間の大半を占めます。常勤ならば、少なくとも「1日8時間、週5日」は仕事のために時間が取られます。

 

 それに残業が加わると、時間はさらに増えます。

 

 また、仕事の時間だけでなく、「通勤、仕事の準備、仕事のことを考えている時間」も含めると、日常生活のほとんどは、仕事に関することで占められてしまうと言ってもいいでしょう。

 

 ということは、不幸にも、「嫌いな仕事」についてしまった人は、日常生活のほとんどの時間、「嫌だな」と思って過ごさなければなりません。

 

 そいういう意味では、「人のメンタル面」は、仕事によって左右される部分が非常に大きいです。

 

 また、仕事についての悩みというのは、仕事を辞めた後にもつきまとってくるのが厄介です。

 

 嫌な仕事を辞めて、無職になったら問題が解決するのかというと、そんなことはありません。

 

 無職になったら、「次の仕事は見つかるのだろうか」「見つかったとしても、続けられるのだろうか」といったように、「次の仕事の悩み」にすりかわります。

 

 結局、嫌な仕事を辞めても、仕事の悩みからは逃れられません。

 

 そして、仕事は、その人の「人間関係」にも深く影響を及ぼします。

 

 仕事の人間関係がうまくいかないと、四六時中、仕事の人間関係の悩みがつきまといます。

 

 そして、逆に仕事を辞めてしまうと、人間関係が非常に少なくなり、「人間関係が少なすぎること」が悩みになったりします。

 

 また、仕事は「恋愛、結婚、子供を持つこと」にも深く関わります。

 

 「不安定で、嫌いな仕事についている人」だと、精神的に安定しにくく、自信が持てなくなるので、恋愛に積極的になるづらく、恋愛がなかなかうまくいきません。

 

 また、仮にうまくいったとしても、経済的に不安定だと、「結婚、子供を持つこと」はしにくくなります。

 

 逆に、仕事がうまくいっていると恋愛にも積極的になりますし、うまくいきやすくなります。

 

 また、経済的に安定していると、「結婚、子供を持つこと」にもつながりやすくなります。

 

 実際、安定した仕事を得ていて、仕事がうまくいっている人ほど、結婚して、子供を持つ確率は高くなっています。

 

 

 

 

 

 このように、仕事に関する悩みというのは、あらゆる部分に関わります。

 

 そのため、「仕事がうまくいっている人ほど悩みが少なくて、仕事がうまくいっていない人ほど悩みが多い」という傾向がありそうです。

 

 しかし、「自分の幸せは、仕事によって左右されてしまうのか」と思うと、うんざりしてしまう部分があります。

 

 仕事は、確かに、人間のほとんどの悩みに関わってくるので、大事なことではあります。

 

 しかし、「仕事に支配されてしまう人生」というのも、なんだか空しいです。

 

 もし、嫌な仕事につかざるをえないような人がいたら、「自分の人生、悩みしかないのか」と、より暗い気分になってしまうでしょう。

 

 しかし、仕事は、様々なことに関わってくると言いましたが、世の中の全てのことが仕事に関わっているわけではありません。

 

 よく見てみると、「仕事とは関係ないこと」が世の中には色々あります。仕事がうまくいっていない人こそ、「仕事以外で、自分にとって大切なこと」とをしっかり見つけておくといいと思います。

 

 例えば、「自分の仕事と関係なく付き合ってくれる友達を持つ」「仕事と関係ない趣味を持つ」などです。

 

 仕事と関係なく付き合ってくれる友人を持てば、嫌な仕事についている時でも、たまの休みに合えば、気晴らしになります。

 

 また、自分が仕事を辞めて無職になって寂しくなっても、仕事と関係ない友人なら、気兼ねなく合えます。

 

 同じように、仕事と関係ない趣味を持てば、休みに趣味を行うことで気晴らしになります。

 

 また、無職になって時間が余っている時でも、趣味があると時間をつぶせます。

 

 趣味は、「あまりお金がかからない趣味」を見つけておくことをおすすめします。

 

 そういう趣味を選んでおけば、「無職になってお金がなくなってもできる」からです。

 

 これが、お金が沢山かかる趣味だと、「趣味をするために仕事をしてお金を稼がなきゃ」という考えになってしまいます。

 

 そうなると、どうしても、趣味を、仕事の支配から切り離せなくなるからです。

 

 仕事というのは、ある意味、「巨大な力を持った怪物」のような印象があります。

 

 しかし、なんとかその怪物の力に飲まれず、怪物の手の届かない範囲を見つけて、そこで、面白い人と会ったり、楽しいことを見つけるようにするといいのではないでしょうか。