2023年12月16日(土)、リキッドルームで行われた、オウガ・ユー・アスホールのワンマンライブに行ってきました。
年末恒例のイベントですが、チケットはソールドアウトとのことでした。
そのため、ライブハウスの中は、人でギュウギュウになっていました。
あんなに沢山人が入っているリキッドルームのライブは、初めてでした。
オウガの年末のワンマンライブには何度も行っていますが、今回が、一番人が入っていました。
もしかすると、コロナでの赤字を埋め合わせるため、収容人数ギリギリまで人を入れているのかもしれません。
ライブは19時からでしたが、19時を過ぎたところで、メンバーがステージに出てきて、演奏が始まりました。
ライブの内容
1曲目は、「これから」でした。
アルバム「100年後」に収録されている曲です。
最近、全くライブでやっていなかった曲だったので、「この曲から始まるんだ!」という驚きがありました。
この曲は、好きな曲なので、ライブで聴けて嬉しかったです。
しっとりした雰囲気で、ライブが始まりました。
2曲目は、「なくした」でした。
これもしっとりした雰囲気の曲で、ついつい聴き入ってしまいました。
3曲目は、「ムダがないって素晴らしい」でした。
ミニマルな雰囲気の曲で、オウガの世界に段々引き込まれていきます。
4曲目は、「素敵な予感」でした。
ライブでの定番曲です。
ダークで激しい曲で、ライブで聴くと、異空間に引きずり込まれるような感覚になります。
リキッドルームは低音がよく出るハコなので、低音でお腹や胸が振動しているのがわかりました。
こういう感覚も、ライブならではだと思います。
5曲目は「待ち時間」、6曲目は「家の外」、7曲目は「ただ立ってる」でした。
最近出したepの曲を、ここでまとめて演奏していました。
この中では、特に、「家の外」が印象に残りました。
電子音にバンドの生演奏が重なって、それがとてもかっこよかったです。
「クラブミュージック+バンドサウンド」といった印象で、新境地といった感じの曲です。
クラブで演奏しても盛り上がりそうだなと思いました。
8曲目は「朝」でした。
聴いていると、ドープな世界観に引き込まれ、感覚が麻痺してきます。
9曲目は「見えないルール」でした。
この曲も、ライブでの定番曲です。
ただ、オウガらしく、アレンジがまた変わっていて、独特なギターフレーズが印象的でした。
この曲では、フロアも盛り上がっていて、多くの客が踊り狂っていました。
今回のライブでは、盛り上がって、声を上げる客も多かった印象です。
10曲目は、「記憶に残らない」でした。
この曲も、最近全くライブでやっていない曲だったので、「お、この曲もやるんだ!」と意外な感じがしました。
しっとりした雰囲気の曲なので、「見えないルール」で盛り上がったフロアは、少しクールダウンという印象でした。
本編最後の11曲目の曲は、「ロープ」(ロングバージョン)でした。
これもライブでの定番曲ですが、非常に長い曲なので、持ち時間の短いイベントライブでは、なかなか聴けません。
こういった長尺の曲を聴けるのも、ワンマンライブならではだと思います。
曲の後半にかけてどんどん盛り上がっていき、最後の爆発するようなパートでは、聴いていて頭の中が真っ白になりました。
こういう感覚も、オウガなライブならではだと思います。
メンバーは、ここで一旦、ステージからはけます。
そして、アンコールでメンバーが再びステージに出てくると、珍しく、出戸さんがMCでライブの告知をしていました。
「来年の5月、地元の長野県の原村で、野外イベントを開催します」とのことでした。
そして、「スペシャルなゲストも呼びます」とも言っていました。
バンド主催で野外ライブをやるというのは、なかなか攻めているなと感じました。
普段、ほとんどMCで告知をしない出戸さんが告知をするくらいなので、このイベントにかなり力を入れていることが伺えます。
「スペシャルなゲスト」が気になりましたが、もしかしたら、海外のミュージシャンを呼んだりするのかもしれません。
会場の原村に行くまではちょっと大変そうですが、5月のちょうどいい気候の中、自然の広がる野外でオウガのライブを観たら、とても気持ちよさそうだなと思いました。
アンコールでは「また明日」をやって、爽やかな雰囲気で終わりました。
ただ、前に聴いた時とアレンジも微妙に変わっていて、ギターのちょっとヘンテコなフレーズが入っていました。
そういうところも、オウガらしいと感じました。
ライブが終わると、出戸さんは「良いお年を」と言って、ステージから去っていきました。
年末のリキッドルームのオウガのライブには何回も行っていますが、出戸さんが「良いお年を」と言っていたのを聞いたのはこれが初めてだったので、なかなか珍しいと思いました。
セットリスト
1.これから
2.なくした
3.ムダがないって素晴らしい
4.素敵な予感
5.待ち時間
6.家の外
7.ただ立ってる
8.朝
9.見えないルール
10.記憶に残らない
11.ロープ(ロングバージョン)
アンコール:また明日
まとめ
年末のオウガのリキッドルームのライブには、2022年も行っています。
ただ、2022年は、まだコロナの影響があり、1日に2回公演を行う2部制でした。
その1部の方のライブを観たのですが、2部制だったこともあってか、演奏時間が短く、アンコールもなかったので、観ていて完全に満足のいくライブではありませんでした。
ただ、今回は、演奏時間も1時間半と長く、アンコールもやっていました。
そして、セットリストも、新旧の曲がバランス良く配置されていたので、とても満足のいくライブでした。
演奏時間は1時間半でしたが、体感時間としては30分くらいでした。
オウガのライブは、曲の世界観に引き込まれて、ある種のトリップ状態になるので、本当に時間が短く感じます。
「オウガのライブ中は、時空が歪んでいるのではないか?」と思ってしまうくらいです(笑)。
それくらい、唯一無二のライブをやるバンドだと思います。
今回のライブも、本当に素晴らしいライブでした。
まだライブを観たことがない方は、是非一度、ライブを体感してもらいたいです。
既に結構キャリアはありますが、今後も、できるだけ長く続いてほしいバンドです。