以前、ブログで、「ブルーハーツの反戦ソング」をまとめた記事を書いたことがあります。
これらの曲は、「プロテストソング」と呼ばれるような曲です。
「プロテストソング」とは、政治的な抗議の内容を含む曲のことです。
そして、プロテストソングの中には、「権力者に対する抗議」が含まれる曲が多くなっています。
「ブルーハーツの反戦ソング」の記事を書いた後、「直接、戦争について歌っていなくても、権力者を批判するような歌もあるな」ということに気づきました。
そこで、今回は、直接、戦争について歌っていない「ブルーハーツのプロテストソング」をまとめてみました。
こういった曲も、「身勝手な権力者」に反抗するためには、有効だと思います。
未来は僕達の手の中
この曲は、「THE BLUE HEARTS」というアルバムに収録されています。
作詞は、真島昌利(マーシー)です。
この曲は、この部分の歌詞が印象に残ります。
くだらない世の中だ ジョンベンかけてやろう
打ちのめされる前に 僕等 打ちのめしてやろう
「世の中の雰囲気」というのは、「権力者が行う政治」によって決められていったりします。
独裁的な政治家が国のトップにいると、「一般庶民をいじめるような政策」を行おうとする場合があります。
そういった時に、一般庶民は、「打ちのめされたような気分」になるでしょう。
ただ、この曲では、「権力者が庶民を打ちのめそうとしてきても、屈せず、逆に打ちのめしてやれ」と言っています。
この部分の歌詞では、「僕」ではなく、「僕等」となっている点がポイントだと思います。
一般庶民が一人で権力者に立ち向かったところで、当然のように跳ね返されてしまいます。
ただ、一人ではなく、物凄く沢山の国民が、権力者を批判したらどうでしょうか。
そうなると、「民意が権力者を打ち負かす」ということもありえます。
そのため、この歌詞では、「一人ではなく、集団で権力者に立ち向かえ」と言っています。
また、この曲では、この部分の歌詞も、心に刺さります。
未来は僕達の手の中‼
誰かのルールはいらない 誰かのモラルはいらない
権力者は、しばしば、勝手な「ルール」を国民に押し付けてきます。
そして、多くの国民は、権力者に罰せられるのを恐れて、勝手なルールに渋々従います。
ただ、日本は、独裁国家ではなく「民主主義国家」です。
権力者が変なルールを押し付けてきても、「それは違う」と言う権利が国民にはあります。
そういったことを、この歌詞では訴えています。
「権力者がルールを決めるのではなく、僕等(国民)にルールを決めさせろ」と言っているのです。
また、この部分の歌詞も印象的です。
僕等は泣くために 生まれてきたわけじゃないよ
僕らは負けるために 生まれてきたわけじゃないよ
日々、生活をしていると、権力者が勝手なルールを押し付けてきて、泣きたくなる時もあるでしょう。
また、権力に対して、「負けた」と思う時も多いと思います。
ただ、この歌詞では、「僕等は、権力者に泣かされたり、打ち負かされるために生まれてきたわけじゃない」と言っています。
権力者は、非常に強い存在なので、それに反対するには、勇気がいります。
ただ、この曲を聴くと、「それでも、勇気を出して、権力者に言いたいことを言おう」という気持ちにさせられます。
裸の王様
この曲も、「THE BLUE HEARTS」というアルバムに収録されています。
作詞は、真島昌利(マーシー)です。
この曲は、童話の「裸の王様」からインスピレーションを受けた曲となっています。
歌詞では、この部分が印象的です。
今夜 僕は叫んでやる
王様は裸じゃないか
「王様」というのは、現代で言うと、「独裁的な権力者」のことです。
独裁的な権力者は、しばしば、「身勝手で、国民のためにならない政策」を実施します。
ただ、「酷い政策だ」と思いながらも、権力者を恐れて、批判をしない国民もいます。
しかし、そういう国民が増えると、権力者は増長して、どんどん身勝手な政策を行っていきます。
それを防ぐためには、沢山の国民が「それはおかしい」と言わなければなりません。
権力者に反対する国民が多いと、権力者は、なかなか自分のやりたい政策ができなくなるからです。
もちろん、権力者を批判することは、簡単なことではありません。
「権力者から罰せられたらどうしよう」という恐怖もあるでしょう。
ただ、批判する国民がいなくなると、権力者はさらに権力を強めていきます。
そして、もう取り返のつかない状態になってしまうこともあります。
そうならないためには、「早い段階から、権力者を批判しておくこと」が重要です。
この曲を聴くと、「権力者がおかしなことをしていたら、勇気を持って反対しなければ」という気持ちにさせられます。
僕はここに立っているよ
この曲は、ベストアルバムの「SUPER BEST」に収録されています。
作詞は、真島昌利(マーシー)です。
こちらの曲は、ブルーハーツの中でもマイナーな曲なので、知っている人は少ないかもしれません。
ただ、歌詞には、強烈なメッセージが込められています。
歌詞で特に印象的なのは、この部分です。
したがうだけなら 犬でもできるさ
ナイフをつきつけられても
原爆つきつけられても
クソッタレって言ってやる
この部分の歌詞を見ると、「権力者が無理やり従わせようとしてきても、反抗してやる」という強い意志が感じられます。
『ナイフ』『原爆』という言葉は、「権力者が持っている力」の象徴だと思います。
独裁的な権力者は、「従わないと、牢屋にブチ込んでやるぞ」という感じで、「力による脅し」を使って国民を従わせようとしてきます。
そのため、多くの国民は、内心「従いたくない」と思いつつも、権力者の持つ「力」が怖くて、渋々従います。
しかし、この曲の主人公には、「権力者が力による脅しをしてきたとしても、言いたいことを言ってやる」という強い意志を感じます。
現代では、総理大臣が変な政策を行おうとしている時、SNSで「それは違う」と言うことができます。
ただ、そういうことを言うと、総理大臣の支持者から、沢山の誹謗中傷を浴びることもあります。
そうなると、心は非常に傷つきます。
また、名前が知られた芸能人がSNSで総理大臣の批判をすると、沢山の誹謗中傷を浴びるだけでなく、「仕事を干される」こともあります。
そうなってしまうと、生活費も稼げなくなり、厳しい状態に陥ります。
こういったケースは、決して珍しいことではありません。
総理大臣が直接的に「力」を行使しなくても、SNSで総理大臣の批判をすると、間接的な力によって、傷つけられてしまうことがよくあります。
そのため、心の中では「この総理大臣の政策はおかしいな」と思っていても、「SNSでの誹謗中傷」を恐れて、SNSに書き込めない人は沢山います。
ただ、そういった「力」を恐れて、国民が総理大臣に対する批判を全く書き込まなくなってしまったら、どうなるでしょうか。
総理大臣は、「私の政策が支持されている」と勘違いして、どんどん身勝手な政策を行っていくでしょう。
それが行き着くと、「独裁政治」になって、もう誰も文句を言えなくなってしまいます。
こうなることを防ぐには、「早い段階から、権力者のおかしい部分を批判しておく」ことが重要です。
ただ、SNSに総理大臣の批判を書き込もうと思っても、「厄介なことになったら嫌だ」と思って、躊躇してしまう人が多いのも事実です。
しかし、その時に、この曲を聴くと、背中を押してくれて、「勇気を持って書き込もう」という気持ちになるのではないでしょうか。
この曲を聴くと、「社会を良くするためには、勇気を持って権力者に反抗することが大切だ」と、改めて思わされます。
終わらない歌
この曲は、ブルーハーツの代表曲の一つです。
オリジナルアルバムでは、「YOUNG AND PRETTY」というアルバムに収録されています。
また、ベストアルバムにも収録されています。
作詞は、真島昌利(マーシー)です。
この曲は、この部分の歌詞が特に心に響きます。
終わらない歌を歌おう 僕や君や彼等のため
終わらない歌を歌おう 明日には笑えるように
この歌詞に出てくる「終わらない歌」の意味については、人によって解釈が分かれると思います。
ただ、私としては、この「終わらない歌を歌う」というのは、「権力者に反抗し続けること」という意味だと解釈しました。
「権力者との闘い」は、なかなか終わりません。
一度、民意が高まり、権力者を退けても、それで終わりではありません。
権力者は、また別の手を使って、民衆を押さえつけようとしてきます。
そういう意味では、権力者との闘いは、「終わらない闘い」と言えます。
そして、この歌詞にある「歌」というのは、「しっかりと自分の意見を言って、権力者を批判する」ということだと思います。
そういう闘いを続けて、『僕や君や彼等』が望んでいる政治を権力者に行わせることができれば、いつか「笑える日」がくるかもしれません。
スクラップ
この曲は、「YOUNG AND PRETTY」というアルバムに収録されています。
作詞は、真島昌利(マーシー)です。
この曲では、この歌詞が印象に残ります。
スクラップには なりたくない
スクラップには されたくない
ただ 自分でいたいだけ
この歌詞では、「権力者によって、自分がスクラップにされてしまう恐怖」が歌われています。
そして、「権力者が国民をスクラップにする」最たるものが「戦争」でしょう。
権力者が戦争を起こせば、国民は、スクラップのように破壊されてしまいます。
この歌詞には、『自分でいたいだけ』とありますが、個人の意思を完全に奪ってしまうのも戦争です。
ほとんどの人は、「戦争なんかしたくない」と思っていますが、そういった「自分の意思」は無視され、無理やり戦争に行かされます。
戦争が起こると、『自分でいられなくなってしまう』のです。
この曲の歌詞には、「戦争」に関する単語は使われていません。
ただ、この曲の歌詞を見ると、明らかに「戦争には反対である」という姿勢がにじみ出ています。
そのため、この曲は、「広い意味での反戦歌」とも言えるのではないでしょうか。
また、この曲の後半部分には、こんな歌詞が出てきます。
クヨクヨしても しょうがないから
ビクビクしても しょうがないから
とりあえず 今日 笑いながら
ドアを開いて 出ていくよ
この歌詞に出てくる『クヨクヨ』『ビクビク』という言葉は、「権力者に対して怯えている様子」を表していると思います。
ただ、その後、「怯えていてもしょうがない」と言っています。
『笑いながら』というのは、「気持ちがふっきれた」ということでしょう。
そして、『ドアを開いて 出ていく』というのは、「権力者に立ち向かっていく」という意味なのではないかと思いました。
まとめ
「ブルーハーツのプロテストソング」をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
こうして見ると、ブルーハーツというバンドは、「権力者に反抗する意志」を持ったバンドだと改めて思います。
独裁的な権力者は、自分勝手な政策で、国民を自分の意のままにコントロールしようと考えています。
「日本は民主主義国家だから、独裁国家のようなトップは出てこないだろう」と思っている人もいますが、それは甘い考えだと思います。
民主主義国家であっても、独裁的考え方をしている人が、トップの位置についてしまうこともあります。
ただ、民主主義国家であれば、権力者がおかしいことをしていたら、「おかしい」と批判する自由はあります。
そういった自由があるうちに、しっかりと権力者を批判しておきましょう。
そうしないと、今後は、「権力者を批判する自由」さえ奪われかねません。
2020年代は、インターネットが発達して、個人がSNSなどで発信できるようになりました。
そのため、権力者がおかしいことをしていたら、まずはSNSなどで「おかしい」と批判しましょう。
そして、「ネット上で言うだけでなく、実際に行動したい」という方は、デモなどに参加するのも良いと思いましょう。
ただ、権力者を批判することは、勇気がいることです。
権力者を批判すると、叩かれることが多いからです。
ただ、それを恐れて何も言わないでいると、どんどん住みづらい世の中になってしまいます。
そのため、「怖い」と思っても、勇気を出して権力者を批判することが大切です。
「なかなか批判をする勇気が出ない」という方は、ここで紹介した「ブルーハーツのプロテストソング」を聴いてみてください。
そうすると、曲が背中を押してくれて、「権力者を批判する勇気」が出てくると思います。