しょうの雑記ブログ

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ブルーハーツ「夢」の歌詞の考察

 ブルーハーツ「夢」の歌詞の考察を行います。

 

 「夢」は、1992年にリリースされた、ブルーハーツ13枚目のシングルです。

 

 オリジナルアルバムでは、1993年にリリースされた6枚目のアルバム「STICK OUT」に収録されています。

 

 

 また、ベストアルバムにも収録されています。

 

 

 「夢」は、勢いのあるパンクナンバーです。

 

 ドラマやCMで使われたりしていたので、どこかで聞いたことがあるという人も多いでしょう。

 

 この曲の歌詞は、タイトル通り、「夢を追いかけること」がテーマになっています。

 

 そう言うと、「前向きソングかな」と思いがちですが、歌詞をよく見てみると、単純に「前向きソング」という言葉だけでは片づけられない深い意味も込められています。

 

 そこで、今回は、この曲の歌詞を考察して、歌詞に込められた意味を探っていきます。

 

 この曲の作詞・作曲者は、甲本ヒロトです。

 

 歌詞の全文は、下記のサイトで見られます。

 

www.uta-net.com

 

 

 

 

 

 

「夢」の歌詞の考察

あれも欲しい これも欲しい

 1番の冒頭は、こんな歌詞から始まります。

あれも欲しい これも欲しい

もっと欲しい もっともっと欲しい

 

 これを見ると、この曲の主人公の「色んなものが欲しい」という気持ちが伝わってきます。

 

 色んなものを欲しがっているところを見ると、なんとなく、「主人公は、若い人なのかな?」と推測できます。

 

俺には夢がある ドキドキするような

 続きの歌詞も見ていきます。

俺には夢がある 両手じゃ抱えきれない

俺には夢がある ドキドキするような

 

 この歌詞を見ると、「主人公は、夢を持っている」ということがわかります。

 

暗い夜に一人でも 夢見心地でいるよ

 次の歌詞も見ていきましょう。

家から遠く離れても なんとかやっていける

暗い夜に一人でも 夢見心地でいるよ

 

 『家から遠く離れても なんとかやっていける』という歌詞を見ると、この主人公は、おそらく実家を出て一人暮らしをしているのだと思います。

 

 なんとなく、お金もあまりなさそうです。

 

 夜に一人ぼっちになることもあるようですが、それでも、夢があることで、『夢見心地』になれているようです。

 

本物の夢を見るんだ

 さらに歌詞を見ていきます。

建前でも本音でも 本気でも嘘っぱちでも

限られた時間の中で 借り物の時間の中で

本物の夢を見るんだ 本物の夢を見るんだ

 

 『建前でも本音でも 本気でも嘘っぱちでも』というのは、「他人に夢のことを語る時」のことについて言っているのだと思います。

 

 他人に夢を語る時は、「誰に語るか」によって、話し方が変わったりします。

 

 「この人に本気の夢を語ったらバカにされるな」と思う人には、建前の夢だったり、嘘っぱちな夢を語ったりするでしょう。

 

 逆に、「ちゃんと聞いてくれそうだ」と思った人には、本音で夢を語ったり、本気で夢を語ったりします。

 

 この歌詞では、そういったことを言いたいのだと思います。

 

 そして、『限られた時間の中で 借り物の時間の中で』という歌詞を見ると、「この主人公は、ただがむしゃらに夢を追いかけているだけではない」ということがわかります。

 

 主人公は、「時間は有限である」ということをしっかり理解しつつ、夢を追いかけています。

 

 自分の持っている時間は、実は『借り物の時間』だという意識もあるようです。

 

 この辺はどこか「悟った人」というような感じがしますね。

 

 主人公は、そういった冷静な視点も持ちつつ、本気で夢を追いかけているようです。

 

 そして、『本物の夢を見るんだ』という歌詞が2回繰り返されるところを見ると、主人公の「偽物ではない、本物の夢を見るんだ」という強い意志を感じます。

 

あれもしたい これもしたい

 2番の冒頭の歌詞を見ていきます。

あれもしたい これもしたい

もっとしたい もっともっとしたい

 

 この歌詞を見ると、主人公の「色んなことがしたい」という気持ちが伝わってきます。

 

俺には夢がある 時々ビビってる

 続きの歌詞も見ていきます。

俺には夢がある 毎晩育ててる

俺には夢がある 時々ビビってる

 

 『毎晩育ててる』というのは、「毎晩、夢をかなえるためのスキルを磨いている」ということでしょう。

 

 また、「夢がかなった時のこと」を毎晩想像して、気持ちをたかぶらせているという意味も含まれているかもしれません。

 

 『時々ビビってる』というのは、「失敗したらどうしよう」と心配しているということでしょう。

 

 夢を追うことには、どうしてもリスクが伴います。

 

 「安定した生活を捨てて、夢を追いかける」というパターンが多いからです。

 

 しかし、現実は残酷な面もあるので、安定した生活を捨てたからといって、必ず夢がかなうとは限りません。

 

 そうなると、「せっかく安定した生活を捨てて夢を追っているのに、かなわなかったらどうしよう」と心配するのも無理はありません。

 

 ただ、この歌詞では『時々』と言っているので、常に心配になっている訳ではないと思われます。

 

 主人公は、基本的には前向きに夢を追いかけつつも、時々、つい弱気になってしまうこともあるようです。

 

 ただこれは、夢を追う人にとっては、よくあるパターンなので、「わかる」と共感できる人が多いのではないでしょうか。

 

夢がかなうその日まで 夢見心地でいるよ

 さらに歌詞を見ていきましょう。

なんだかんだ言われたって いい気になってるんだ

夢がかなうその日まで 夢見心地でいるよ

 

 『なんだかんだ言われたって』というのは、「周囲の人が色々と言ってくる」という意味でしょう。

 

 「夢を持っている」と周りの人に言うと、ネガティブなことを言ってくる人も結構います。

 

 例えば、「お前の能力では、そんなことができる訳がない」「いつまで夢を追っているんだ」「夢ばかり見てないで現実を見ろ」といったことです。

 

 ただ、この主人公は、周囲から『なんだかんだ』言われたとしても、『いい気になってる』と言っています。

 

 つまり、「気にしていない」ということです。

 

 こういったところから、主人公の「周りの意見に惑わされず、自分を信じる強さ」を感じます。

 

 また、その後に続く『夢がかなうその日まで 夢見心地でいるよ』というのも印象的な歌詞です。

 

 何か夢を持った場合、「~歳までに夢をかなえられなかったら諦める」という人も沢山います。

 

 確かに、それも一つのやり方なので、否定はしません。

 

 ただ、この主人公は『本物の夢』を持っています。

 

 そのため「~歳まで」という風に妥協はできないようです。

 

 「夢をかなえるまで、ずっとやり続ける」というスタンスでしょう。

 

 『夢がかなうその日まで 夢見心地でいるよ』という歌詞には、「なかなか夢がかなわなかったとしても、夢がかなうまで、ずっと夢を追いかけ続ける」という強い決意が込められている感じがします。

 

 また、この歌詞は、「夢がかなっていないのに、夢見心地になっている」という点がとても面白いと感じます。

 

 普通は、「夢がかなった後」に、夢見心地になると思うでしょう。

 

 しかし、この主人公は、「夢がかなう前」に夢見心地になっています。

 

 これは、どういう意味でしょうか?

 

 きっとこれは、「夢を持つこと自体の素晴らしさ」のことを言っているのだと思います。

 

 夢というのは「かなえられなければ、持っていても無駄か」というと、そんなことはありません。

 

 夢を持つと、「夢に向かうエネルギー」が出てきます。

 

 さらに、「夢がかなった時のことを想像する楽しさ」もあります。

 

 そういう意味では、夢というのは、かなうかかなわないかに関わらず、「持つだけで十分メリットがある」と言えます。

 

 夢を持つだけで、生活に張りができて、活き活きしますから。

 

 この歌詞をじっくり聴くと、「夢を持つことの大切さ」に気づかされます。

 

 

 

 

まとめ

 ブルーハーツ「夢」の歌詞の考察を行ってきましたが、いかがでしたでしょうか。

 

 この曲の歌詞は、基本的にはとてもシンプルです。

 

 ただ、細かく見ていくと、シンプルな中にも、深いメッセージが込められていることがわかります。

 

 この曲の主人公は、おそらく若者なので、夢を追っている若い人は共感するでしょう。

 

 また、この曲の歌詞は、若い人だけでなく、大人になってから夢を追いかけている人にも響く内容となっています。

 

 この曲の中では、「時間は有限である」ということも歌われています。

 

 これが、夢を追っている大人にとても響くのです。

 

 「夢」というのは、なにも、若い人だけが持つものではありません。

 

 ある程度年齢を重ねてから、「こうなりたい」というイメージが固まって、「夢」を持つようになるパターンも沢山あります。

 

 ただ、そうなると、若い頃と違って「時間」がとても気になってきます。

 

 人生の残り時間がそれほど多くないとなると、無駄なことは省いて、一直線に夢に向かっていく必要があるからです。

 

 そうしないと、生きている間に夢に辿り着くことが難しくなります。

 

 「人生経験になるから無駄なことも必要だ」という人もいますが、それは若い人に限った話です。

 

 ある程度年齢を重ねた大人で、夢を追っている場合は、無駄なことしている時間はありません。

 

 そのため、大人で夢を追っている人は、若い人よりも「時間の大切さ」を意識している人が多いです。

 

 この歌詞では、しっかりと「時間の大切さ」にも言及しているので、大人が聴いても、「そうだよな」と共感できます。

 

 そういう意味では、この曲は、「年齢を問わず、夢を持っている人に響く歌詞」になっています。

 

 そして、「せっかく本当の夢を持ったのなら、途中であきらめず、自分を信じて夢を追い続けたい」と思わせてくれるような歌詞になっています。

 

 さらに、「夢を持つこと自体の素晴らしさ」についても気づかせてくれる歌詞となっています。

 

 夢を持っていると、『暗い夜に一人』でも、耐えることができて、『夢見心地』になれたりします。

 

 また、『夢がかなうその日』まで、『夢見心地』でいることもできます。

 

 この歌詞をじっくり聴いていると、「何か夢を持つことは、それ自体で素晴らしいな」と改めて思わされました。

 

 今現在、何か夢を持っている方は、歌詞を意識して、ブルーハーツの「夢」を聴き直してみてはいかがでしょうか。

 

 そうすると、きっと勇気づけられて、夢に向かうエネルギーがさらに出てくると思います。

 

 何か夢を持っている方には、ぜひ聴いてもらいたい曲です。

 

 そして、今現在、夢を持っていないという方は、この曲を聴いて、「自分なりの夢」を捜していくと良いのではないでしょうか。