しょうの雑記ブログ

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ブルーハーツ「未来は僕等の手の中」の歌詞の考察

 ブルーハーツ「未来は僕らの手の中」の歌詞の考察を行います。

 

 この曲は、オリジナルアルバムでは、1987年にリリースされたブルーハーツのファーストアルバム「THE BLUE HEARTS」の1曲目に収録されています。

 

 

 また、ベストアルバムにも収録されています。

 

 

 ファーストアルバムの1曲目ということで、そういう意味でも重要な曲です。

 

 この曲を聴いて、ブルーハーツにやられてしまったという人も多いのではないでしょうか。

 

 歌詞も素晴らしく、聴いていると歌詞が心に刺さるような感じがします。

 

 そこで今回は、この曲の歌詞について、詳しく考察していきます。

 

 作詞・作曲は真島昌利(マーシー)です。

 

 歌詞の全文は、以下のサイトで見られます。

 

www.utamap.com

 

 

 

 

マーシーならではの詩的な歌詞

 この曲は、こんな歌詞から始まります。

月が空にはりついてら 銀紙の星が揺れてら

誰もがポケットの中に 孤独を隠しもっている

 

 冒頭の風景描写は、非常に独特です。

 

 月が出ているのを「月が空にはりついている」と表現しています。

 

 そして、星が瞬いているのを、銀紙が光っているのに例えて、「銀紙の星が揺れている」と表現しています。

 

 こういう表現は、「さすがマーシーだな」と感心します。

 

 「詩人・マーシー」ならではの表現と言えます。

 

 そして、風景描写の後に、『誰もがポケットの中に 孤独を隠しもっている』と続く部分も素晴らしいです。

 

 「目の前にきれいな風景が広がっている」一方で、「心の中は孤独」ということです。

 

 あえてきれいな風景と対比させることで、「心の中の孤独」が強調されているように感じます。

 

僕等何かを始めよう

 そして、歌詞はこんな風に続きます。

あまりにも突然に 昨日は砕けてゆく

それならば今ここで 僕等何かを始めよう

 

 『あまりにも突然に 昨日は砕けてゆく』というのは、「凄いスピードで世の中が変わっていく」ということでしょうか。

 

 どんどん変わっていく世の中についていくのは、なかなかしんどいことです。

 

 しかしここでは、「しんどいけれど、どうせ変わっていくのであれば、それを良い機会と捉えて、新しいことを始めよう」という前向きな気持ちも記されています。

 

意味もなくコーフンしてる

 この後は、「前のめりな気持ち」がさらに加速していきます。

生きてる事が大好きで 意味もなくコーフンしてる

一度に全てをのぞんで マッハ50で駆け抜ける

 

 この歌詞からは、「せっかく生きているなら、やりたいことを全部やってやるぞ」という気合を感じます。

 

打ちのめされる前に 僕等打ちのめしてやろう

 歌詞はどんどん前のめりになっていきますが、同時に、「社会に対する不信感」も垣間見えます。

 

 そしてどこか、「世の中に対する冷めた目線」もあります。

くだらない世の中だ ションベンかけてやろう

打ちのめされる前に 僕等打ちのめしてやろう

 

 この曲の主人公は、世の中のことを「ションベンかけたくなるくらいくだらない」と感じています。

 

 そして、「自分みたいな人間は、いずれ世の中に打ちのめされてしまう」とわかっています。

 

 しかし、「どうせいつか打ちのめされてしまうのなら、その前に、自分から仕掛けてやろう」という気持ちが出ています。

 

 ブルーハーツの今後を見ると、確かに「世の中に打ちのめされてしまった感」もあります。

 

 ブルーハーツは、歌に様々な政治的・社会的メッセージを込めてきましたが、それでも、日本社会を大きく変えることはできませんでした。

 

 ただ、ここで宣言したように、「世の中に一矢報いた部分」もあると感じています。

 

 ブルーハーツの歌詞に感銘を受けた人が、様々な分野で、「くだらない世の中を変えるための活動」をするようになりました。

 

 また、元からそういう活動をしていた方も、ブルーハーツの歌詞を聴いて、勇気づけられた部分もあると思います。

 

 そういう意味では、社会を大きく変えられなかったとしても、「音楽でくだらない世の中を打ちのめしてやろう」と挑戦したことは、十分に価値があると感じています。

 

僕等は負けるために 生まれてきたわけじゃないよ

 そして、歌詞はこんな風に続きます。

未来は僕等の手の中!!

 

誰かのルールはいらない 誰かのモラルはいらない

学校もジュクもいらない 真実を握りしめたい

僕等は泣くために 生まれたわけじゃないよ

僕等は負けるために 生まれてきたわけじゃないよ

 

 『未来は僕等の手の中』というのは、「自分の人生を他人にコントロールされたくない」ということだと思います。

 

 「自分の人生は、自分で決める」という宣言です。

 

 『誰かのルールはいらない 誰かのモラルはいらない』という歌詞は、他人に自分のルールやモラルを押し付けてくる人に対してNOと言っています。

 

 『学校もジュクもいらない』という歌詞は、学校や塾などで、ルールやモラルを押し付けてくる大人に対する拒否感でしょう。

 

 『真実を握りしめたい』というのは、「ルールやモラルを押し付けてくる人の嘘には騙されないぞ」という気持ちの表れでしょう。

 

 ルールやモラルを押し付けてくる人は、相手をコントロールしたいがために、度々、嘘をつくことがあります。

 

 この曲の主人公は、それを察知しています。

 

 そのため、「嘘に惑わされず、なるべく真実だけを見よう」と心がけているのでしょう。

 

 『僕等は泣くために 生まれたわけじゃないよ』という歌詞も、非常に心に響きます。

 

 世の中は理不尽で、泣きたくなるような酷いことが沢山あります。

 

 でも、この歌詞には、「そんなことをするために生まれてきたんじゃない。もっと楽しいことをしたい」という願望が込められています。

 

 また、時には、世の中に打ちのめされて、「負けた」と思うこともあるでしょう。

 

 世の中というのは、「社会的に成功をしたかどうか」で、「勝った」「負けた」と判断しがちです。

 

 社会的に成功した人は、「勝ち組」といってもてはやされたりしますが、社会的に成功できなかった人は「負け組」と言われて、バカにされたりします。

 

 しかし、この歌詞では、その価値観にNOを突き付けています。

 

 ここで出てくる、『負けるために 生まれてきたわけじゃないよ』という歌詞は、「社会的に成功して、勝ちたい」というより、「自分らしく生きたい」ということだと思います。

 

 「『勝った』『負けた』とかはどうでもいから、そういうことではなく、自分らしく生きさせてくれ」ということでしょう。

 

まとめ

 ブルーハーツ「未来は僕等の手の中」の歌詞を考察してきましたが、いかがでしたでしょうか。

 

 この曲の歌詞は、元々、10代や20代などの若い世代向けに書かれたものだと思います。

 

 そのため、それくらいの若い世代の人にとっては、リアルに響くでしょう。

 

 しかし、若い世代だけでなく、30代以上の大人にも、十分響く内容となっています。

 

 「世の中の理不尽さ」というのは、大人になってからも常に感じるものですから。

 

 そういった、どの年代でも感じているような「世の中の理不尽さ」に対する疑問を突き付けているため、様々な年代に歌詞が響くのです。

 

 そこが、ブルーハーツの歌詞の凄さです。

 

 非常に普遍性があり、「時代」や「年代」を超えて、様々な人の心に刺さります。

 

 ファーストアルバムの1曲目からこんなに普遍性のある曲を提示しているということを考えると、改めて、ブルーハーツの凄さを感じます。

 

 この曲は、時代を超える名曲だと思うので、この記事を見てこの曲が気になった方は、改めて、じっくりと聴いてみてください。