最近は、ウクライナ情勢の影響もあり、物価がどんどん上がっています。
ただ、ウクライナ情勢が悪化する前から、既に値上がりの兆候はありました。
そして、ロシアとウクライナとの戦争が起こったことで、さらに値上がりの傾向が強くなりました。
今後も、値上がりの傾向が治まる気配はありません。
そして、日本経済も停滞しています。
経済成長は見込めず、給料も上がる気配がありません。
非正規雇用が増え、「安定した職業」もどんどん少なくなっています。
少子高齢化が進んでいるので、国内市場の規模はどんどん狭まっていくと思われます。
「世界に輸出して儲けよう」としても、日本企業の国際競争力は落ちています。
そのため、「輸出で儲けること」も、あまり期待できません。
社会がこういう状況なので、「無駄遣いを減らして、節約したい」と考えている人が増えていると思われます。
自分としても、これまでは、「無駄遣いを減らして、なんとか節約しよう」という意識でやってきました。
しかし、そう心がけても、なかなかうまくいきませんでした。
そのため、「何か少し考え方を変えた方がいいか」と考えるようになりましました。
色々と考えてみて、ふと、「『節約しよう』と心がけるより、『消費税をなるべく払わないようにしよう』と心がけるといいのでは?」と思いつきました。
そこで、「消費税をなるべく払わないようにしよう」と心がけて、生活をしてみました。
すると、以前に比べて、明らかに無駄遣いが減って、「これはなかなかいいかも」と思うようになりました。
個人的に、消費税は良い税だとは思いません。
様々な問題点のある税だと感じています。
消費税の制度自体に納得していないので、正直、なるべくなら消費税は払いたくありません。
しかし、何かを購入すると、自動的に消費税を取られてしまいます。
ただ、消費を抑えれば、消費税として取られる額は少なくなります。
「消費税をなるべく払いたくない」と思ったら、一番有効な対策は「消費を抑えること」です。
「消費税をなるべく払わないようにしよう」と心がけてそれを実践すると、消費税を無駄に取られなくなります。
そして、無駄遣いも減ってお金の節約にもなり、一挙両得です。
そのため、消費税に納得がいっていない人にとっては、「消費税をなるべく払わないようにしよう」と心がけることは、凄く良いことなのではないでしょうか。
ただ、「消費税の問題点」と言っても、ピンとこない人もいるかと思います。
そこで、この後、「消費税の問題点」について詳しく見ていきます。
その後、「節約しよう」と心がける場合と、「消費税をなるべく払わないようにしよう」と心がける場合の違いについても見ていきます。
消費税の問題点
生活必需品を買う場合にも消費税がかかる
日本は消費税制度が導入されているので、何かを購入すると、それに対して必ず消費税がかかります。
贅沢品を買う場合にも、もちろん消費税がかかりますし、食料品などの生活必需品を買う場合にも、8%の税金がかかります。
これを「当たり前」と考えている人も多いでしょう。
しかし、冷静に考えると、「生きていくためにどうしても必要な食料品」にまで税金をかけるのは、ちょっとどうなのかなと思ったりもします。
逆進性が高い
消費税は、年収が高い人からも低い人からも、平等に同じ税率を徴収します。
この点に関して、「みんな一律の税率なら、平等でいいじゃないか」と言う人もいます。
ただ、消費税は、本当に平等な制度なのでしょうか?
消費税の是非について議論される時、消費税の持つ「逆進性」が問題視されることがあります。
「逆進性」とは、年収の低い人ほど、年収に占める税の負担割合が大きくなるとことです。
試しに、「年収200万円のAさん」と、「年収2000万円のBさん」を比べてみましょう。
どちらも、年間にかかる食費は70万円だとします。
Aさんが年間で払う食料品に対する消費税は、70万円×8%=5.6万円です。
Bさんが年間で払う食料品に対する消費税は、70万円×8%=5.6万円で、Aさんと同額になります。
次に、年収に占める食料品の消費税の割合を比べてみます。
Aさんの場合は、年収に占める食料品の消費税の割合は、2.8%です。
Bさんの場合は、年収に占める食料品の消費税の割合は、0.28%になります。
これを見ると、「年収の低い人ほど、年収に占める消費税の割合が高くなる」ことがわかります。
つまり、消費税というのは「年収の低い人に厳しい税制」と言うことができます。
税金というのは、本来、「所得の再分配」をするために徴収するものだと思います。
本来は、「余っているお金があったら、それを国のお金として貯めて、国民のために使ったり、困っている人のために使おう」という性質のものです。
しかし、消費税は、「年収が低く生活がギリギリな人からも容赦なく徴収する税」なので、納得がいきません。
消費税というのは、「所得の再分配」という趣旨からはずれた税だと思います。
そのため、自分としては、そういう税金を払うのは、気が進みません。
消費税は廃止して、法人税の税率を上げたり、高収入の人の税率をもっと上げた方がいいと思っています。
その方が、所得の再分配は推進されるはずです。
社会保障に使われているという実感がない
自分以外にも、消費税に対して不満を持っている国民は多いと思います。
しかし、政府や財務省は、「消費税はで徴収した税金は、社会保障に使います」と言っています。
こう言われると、「あまり消費税は払いたくないけれど、社会保障に使われるなら仕方ないか」と思ってしまう人が沢山いるはずです。
しかし、消費税は、本当に社会保障に使われているのでしょうか?
消費税は、徐々に税率が上がり、現在は、食料品などの生活必需品を除くと、10%になっています。
ただ、一国民として、「消費税が上がって、日本の社会保障が充実してきた」という実感が全くありません。
むしろ、「どんどん日本の社会保障は低下してきている」という感覚があります。
「医療」に関して言えば、国民健康保険料は上がってきていますし、病院に払う自己負担額も上がっています。
医療関係者の給与についても、激務の割には低い水準です。
「福祉」についても、保育所の数はまだまだ少ないですし、保育士さんの給与は、生活するのがやっとといった状況です。
福祉施設も、経済的に余裕のないところが多いですし、職員の給与も、非常に低い水準となっています。
そして、「年金」については、「老齢年金支給額」もどんどん引き下げられて、支給開始年齢は後ろに引き上げられてきています。
こういったことを見ると、「日本の社会保障は、非常に低い水準にある」ことがわかります。
自分は、政府の人間でも、官僚でもないため、「消費税が社会保障に使われているか」をはっきりと確認することができません。
しかし、「社会保障の水準が非常に低い現状」を見ると、「消費税は社会保障に使われていない」と考えるのが自然なのではないでしょうか。
時間がある方は、試しに、Google検索で「消費税 社会保障」とキーワードを打ち込んでみてください。
サジェストとして「嘘」「使われていない」というキーワードが上位に出てきます。
これは、「消費税が社会保障に使われているのは嘘である」「消費税は社会保障に使われていない」と考えている人が多いということです。
そして、「消費税は社会保障に使われていない」といった内容の記事も沢山あります。
そういった記事を読んでみると、きちんとデータを示して説明しているものも多く、納得できる内容のものが多いです。
これらのことを含めて考えると、自分としては、「消費税は社会保障に使われている」とはとても思えません。
それを考えると、余計に消費税を払うのは気が進みません。
「節約しよう」と「消費税をなるべく払わないようにしよう」との違い
消費税は、「色んな意味で払いたくなくなる税」だということがわかったと思います。
そして、納得せずに払った消費税が、社会保障ではなく、「政治家の裏金」に使われていたりしたら、たまったものではありません。
そういうことはないと思いたいですが、今の日本の政治状況を考えると、そういうことは十分にありえます。
もし、そんなことに使われていたとしたら、「むしろ消費税を払わない方が日本のためになる」とも言えます。
こういうことを考えると、「余計な消費税はできるだけ払いたくない」という気持ちになります。
そういったことを踏まえて、ここからは、「節約しよう」と心がけることと、「消費税をなるべく払わないようにしよう」と心がけることの違いについて説明していきます。
ただ、こう言うと、「結局、節約するのはどちらも同じなのだから、心がけを変えても、あんまり変わらないんじゃない?」と思う方もいるでしょう。
しかし、実際は、「心の持ち方」一つで、消費行動は大きく変わります。
「節約しよう」と心がけた場合
無駄な出費を抑えようとして「節約しよう」と心がけている人は多いと思います。
しかし、「節約しよう」と心がけると、どうしても「受け身の姿勢」になります。
「節約しよう」と心がけると、「切り詰めて我慢する」という考え方になってしまいます。
欲しいものがあったのに我慢した時は、「欲しいものが買えなかった」という残念な気持ちや悔しさといった「負の気持ち」が残ります。
その「負の気持ち」は、「ストレス」として心の中に溜まっていきます。
「負の気持ち」が積み重なっていくと、そのストレスを解消したくて、「パッとお金を使いたいな」という気持ちが湧いてきます。
そうなると、「たまには、自分へのご褒美をあげよう」と言い訳して、無駄なものを買ってしまったりします。
そのような「自分へのご褒美」が積み重なると、結構な金額になります。
このように、「節約しよう」と心がけると、思ったように無駄遣いが減らせないことが多いです。
「消費税をなるべく払わないようにしよう」と心がけた場合
それに対して、「消費税をなるべく払わないようにしよう」と心がけると、受け身の姿勢ではなく、「余計なものは買わないぞ」という積極的な姿勢に変わります。
何か欲しいものがあった時、「どうしても必要なものではないから、我慢するか」と考えて、購入を見送ることもあると思います。
そんな時、「節約しなきゃ」という意識だと、「買えなくて残念」とか「買えなくて悔しい」という気持ちになります。
しかし、「消費税をなるべく払わないようにしよう」という意識だと、「国に余計な税金を納めなくて済んだ」と思うので、購入を見送っても、「負の気持ち」はあまり湧いてきません。
むしろ、「良い選択をした」と、清々しい気持ちになったりします。
実際、自分自身、「節約しよう」と考えていた時は、無駄遣いがなかなか減りませんでした。
しかし、欲しいものがあった時に、「国に消費税を払うのはしゃくだな」と思うようになってからは、だいぶ無駄遣いは減りました。
「消費税をなるべく払わないようにしよう」と心がけると、「欲しいけれど、たいして必要でないもの」を我慢した時に、前向きな気持ちになります。
そういう気持ちになると、「またやろう」と思えてくるので、自然と無駄遣いが減っていきます。
まとめ
「消費税」と「無駄遣いを減らす」ということに関して、色々と語ってきましたが、いかがでしたでしょうか。
今後、日本社会は、経済的に、どんどん厳しい状況になっていくと思われます。
そのため、経済的に余裕がなくなる人の割合は、どんどん増えていくはずです。
「無駄遣いを減らすこと」は、今後さらに重要になってくると思います。
今現在、「なるべく無駄遣いを減らしたい」と思っている方は、「消費税をなるべく払わないようにしよう」と心がける方法を試してみてください。
自分としては凄く効果があったので、「無駄遣いがなかなかなか減らせない」と悩んでいる方は、一度試してみる価値はあると思います。
ただ、「無駄遣いを減らす」ことを行う中で一つ注意してほしいのは、「それが無駄遣いかどうか」は、人によって異なるという点です。
例えば、「ライブを見に行くことが生きがいのAさん」と「おいしいものを食べることが生きがいのBさん」がいたとします。
Bさんは、Aさんが高いチケット代を出してライブに行っているのを見ると、「ライブにあんな大金を払うなんて無駄遣いだ」と思うでしょう。
しかし、Aさん自身は、「ライブを見ると心から楽しめるので、無駄遣いではない」と感じています。
逆に、Bさんが高級な食べ物を食べているのを見ると、Aさんは「食べ物にあんなにお金を出すなんて無駄遣いだ」と思うでしょう。
しかし、Bさん自身は、「おいしいものを食べている時は本当に幸せなので、無駄遣いではない」と感じています。
このように、何かにお金を使った場合、それに対して「無駄遣い」と思う人もいれば「無駄遣いではない」と思う人もいます。
そうなった場合、「誰を信じて、無駄か無駄ではないか判断すればいいのだ?」と迷ってしまう人もいるでしょう。
そんな時は「自分の感覚」を信じましょう。
他人が「無駄遣いだ」と言ってきても、自分が「価値がある」と思って遣ったら、それは無駄遣いではありません。
自分でお金を遣うのですから、「自分の感覚」で決めるのが一番です。
逆に、他人が「これは買う価値があるよ」と言ってきても、自分自身が「価値ある」と思えないものを買ったら、それは無駄遣いです。
人間、「生きるために絶対に必要なもの」だけを購入すれば、とりあえず生きられます。
ただ、それだと、「心が死ぬ」可能性が高いです。
心が死んだ状態だと、生きていてもあまり楽しくありません。
心を殺さないためには、他人からは無駄に思えても、自分では価値があると思えるものをしっかり購入することが大事です。
そのため、お金に少し余裕がある時は、生きることに絶対必要ではなくても、自分が「価値がある」と思えることに、きちんとお金をかけましょう。
それが「有効なお金の使い方」だと思います。
せっかく貴重なお金を出すなら、自分で価値があると思えるものをしっかり買うようにしましょう。
2022年3月現在、日本国内で買い物をすると、必ず消費税がかかります。
そして、消費税がきちんと社会保障に使われていないとしたら、そのお金は、多くの人にとって「無駄金」となってしまう可能性が高いです。
もちろん、「無駄なもの」を買う際にも、しっかりと消費税がかかります。
「無駄なものの商品代金」の他に消費税も取られるという点では、「二重の意味での無駄遣い」になってしまったりするので、無駄なものは買わないように気を付けましょう。