ブーツのレビューをします。
今回レビューするのは、RED WING(レッドウィング)の「スーパーソール6インチモック、ブラック」です。
型番は「8133」です。
レッドウィングのブーツの中で、定番と呼べるモデルです。
メリット
ブーツの割にクッション性が高い
このブーツは、ソールの付け方に特徴があります。
アッパーとソールを縫い付けるかわりに、靴全体をソールの鋳型にセットして発泡ウレタンを流し込んで成形します。
それにより、アッパーとソールがしっかりとくっつきます。
この製法で作ると、アッパーとソールはそう簡単には剥がれず、非常に丈夫になります。
また、ソールに発泡ウレタンを使っているため、通常のブーツよりも、クッション性が高くなっています。
ただ、あくまで「ブーツの割にはクッション性が高い」ということですので、ハイテクスニーカーと比べると、クッション性は劣ります。
ハイテクスニーカー並みのクッション性を期待すると、ちょっと期待外れになるかもしれません。
ソールが減りにくい
この靴のソールは、ある程度クッション性があるにも関わらず、耐久性もあります。
そのため、ガシガシ履き込んでも、そう簡単にソールは減りません。
履き口にパッドが入っている
このブーツは、レッドウィングのブーツとしては珍しく、履き口にパッドが入っています。
そのため、履き口部分が足にフィットして、靴擦れしにくくなっています。
履き始めから足に馴染みやすい
この靴は、クッション性が良く、履き口にパッドも入っているので、履き始めからある程度足になじみます。
レッドウィングのブーツの中では、靴擦れしにくいと思います。
そういう意味では、「ブーツを履くとすぐに靴擦れしてしまう」という方にも、このブーツはおすすめです。
様々な格好に合わせやすい
このブーツは、アッパーもソールも黒になっています。
アッパーのステッチは白で、ハトメ部分はシルバーになっていますが、それ以外は黒です。
ワークブーツなのでアメカジ系の格好にも合いますが、ワークブーツでありながら、きれいめな格好に合わせられる点も魅力です。
個人的には、この靴は、きれい目な格好の外しアイテムとして凄く使えると思います。
「ステンカラーコート、テーラードジャケット、スラックス」といったようなきれい目な格好にあえてこの靴を合わせると、きれいな雰囲気は保ちつつ、程良いカジュアル感が出てとても良いと思います。
レッドウィングのブーツの中では値段が安い
この靴の定価は、31,570円(税込)です。(2022年1月現在)
レッドウィングのブーツを買おうと思うと、4万円以上の価格帯がメインです。
そんな中、3万円代前半というこのブーツの価格は、レッドウィングのブーツの中ではかなりお手頃だと思います。
オイルをこまめに塗らなくていい
このブーツの革には、表面に塗膜が張られています。
それにより、革の内部のオイルが抜けにくい作りになっています。
そのため、こまめにオイルを塗る必要がないので、手入れが楽です。
デメリット
オールソール交換がしづらい
このブーツは、製法の都合上、ソールがすり減った時に、ソールを全て交換しにくくなっています。
一応、ソール交換はできるようですが、グッドイヤーウェルト製法の靴よりも、かなり高額になっていますようです。
ただ、このソールは非常にすり減りづらいので、よっぽどハードに履かない限り、そう簡単にソールは減らないと思います。
また、万が一、靴底が減ってきて歩きづらくなった時は、「シューグー」という靴底の補修材で補修することは可能です。
「シューグー」は、自分で手軽にソールの補修ができるので便利です。
価格も、とても安く済ませることができます。
シューグーをスーパーソールに塗る時は、「ブラック」のカラーを使いましょう。
革の味が出にくい
この靴に使われる革は、「クロームなめし」という製法で作られています。
この製法でなめされた革は、「革特有の味のある雰囲気」が出づらくなっています。
「革特有の味のある経年変化を楽しみたい」という方には、このブーツは向いていないかもしれません。
靴の中が蒸れやすい
この靴は、ソールが発泡ウレタン素材になっています。
そのため、ソール部分から湿気が逃げません。
また、アッパーの革の表面に塗膜が張ってあるため、アッパーも湿気を逃がしにくくなっています。
そのため、このブーツは、履いていて結構蒸れます。
蒸れやすいブーツなので、「暖かい季節にもブーツを履きたい」という方には、このブーツはおすすめしません。
ただ、冬だと靴の中が蒸れてもそこまで気にならないので、「冬に履くブーツを探している」という方にはおすすめできます。
履き脱ぎしにくい
このブーツは、紐靴で、足首の上くらいまでの高さがあります。
それにより、履く際は毎回靴紐を結ばなければなりませんし、脱ぐ際も靴紐をほどく必要があります。
そのため、「毎回、靴紐を結んだりほどいたりしたくない」という方には、このブーツはおすすめしません。
そういう方には、サイドゴアブーツを勧めます。
まとめ
レッドウィングの「スーパーソール6インチモック、ブラック」のレビューをしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
こちらブーツは、「ブーツとスニーカーの中間」のような履き心地のブーツです。
そのため、「普段スニーカーばかり履いているけれど、ブーツも欲しい」という方におすすめです。
ある程度クッション性があり、履き始めから馴染んで靴擦れしにくいので、初めて買うブーツとしては適しています。
レッドウィングのブーツの中では価格も安いので、「初めてのレッドウィングのブーツ」としてこの靴を買うのは良いと思います。
または、「重くて硬いブーツばかり持っているので、もう少し履きやすいブーツが欲しい」という方にもおすすめです。
「今日はある程度歩く」といった日に、このブーツを持っていると重宝します。
デザイン的にも合わせやすく、1足あると何かと便利なブーツですので、気になった方は、チェックしてみて下さい。