しょうの雑記ブログ

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「冬季うつ」になるのは、生物としては自然なこと

 冬になると、「冬季うつ」の症状に悩まされる人も多いと思います。

 

 「冬季うつ」というのは、冬場に入って寒くなると、気分が落ち込み、うつ的になってしまうことを言います。

 

 冬季うつの症状としては、「やる気が出ない」「過食」「過眠」といったものがあります。

 

 また、普通のうつ病とは違い、春になって気温が高くなってくると、症状は改善します。

 

 暖かい時期はやる気があったのに、冬場に急にやる気が出なくなり、「なんでこんなにやる気が出ないのだろう?」と悩んでいる人も多いかと思います。

 

 ただ、冷静に考えると、「冬場に冬季うつの症状が出るのは、そんなにおかしいことなのか?」とも思ったりします。

 

 なぜなら、『「やる気が出ない」「過食」「過眠」』といった冬季うつの症状は、「生物として冬を乗り切るため」には、ごく自然なことだからです。

 

 これは、「あまり活動をせず、沢山食べて、沢山寝て、冬を乗り切ろう」ということですから。

 

 例えば、熊は、食べ物を沢山食べて、安全な場所に隠れて、冬眠します。

 

 これは、ある意味、「冬季うつ」の症状と似ている気がします。

 

 なぜ熊がそうするかというと、その方が厳しい冬を乗り切りやすいからです。

 

 冬場に活動的になると、体温や体力が奪われます。

 

 そうなると寒さに負けて命を落とす可能性もあるため、「活動しない」方が合理的です。

 

 また、熊が冬眠をする際に沢山食べるのは、脂肪を蓄えて、冬の寒さを乗り切るためです。

 

 そして、安全な場所に隠れて眠るのは、その方が体温や体力を温存できるからです。

 

 このように、熊が「冬場に冬眠をする」のは、冬を乗り切って生き延びるためには、非常に有効な手段と言えます。

 

 また、冬眠しない動物でも、冬場は活動はあまりせず、食べ物を沢山食べて、睡眠時間も増える動物が多いです。

 

 それを考えると、冬場になっても、暖かい時期と同じような活動をしている人間は、ある意味では、生物としては異常と言えます。

 

 冬季うつになるのは、実は、生物としては、ごく自然な反応なのです。

 

 「冬季うつ」の対策としては、「太陽の光を浴びる」「運動をする」といったことが有効とされています。

 

 確かに、こういったことを行うと、冬季うつの症状は改善する場合もあります。

 

 あまり無理をしない範囲で外出したり、運動したりできるならば、こういったことを行うのは良いことでしょう。

 

 しかし、本当はやりたくないのに、無理に外出をしたり、運動をしたりすると、その時は症状が改善しても、後々になって、余計に気分が落ち込んでしまうことがあります。

 

 そうなると、気分が回復するのに余計に時間がかかってしまいます。

 

 それを考えると、「無理に外出したり、運動したりする」というのは、冬季うつ対策としては、あまり有効ではない気がします。

 

 冬季うつの対策として一番有効なのは、「冬季うつは、生物として自然なことだ」と考えることではないかと思います。

 

 冬季うつになる人の多くは、「冬場にうつ状態になるのは異常なこと」と思いがちです。

 

 そして、「自分は異常な状態になっている」と考えることで、自己嫌悪になり、余計に落ち込んでしまったりします。

 

 そこから気分を上げるのは容易ではありません。

 

 しかし、「冬季うつは、生物として自然なことだ」と考えるようにすると、自分の現状を「異常な状態だ」とは思いません。

 

 むしろ、「冬季うつになることは、生物としては正常だ」とすら思えてきます。

 

 そうなると、自己嫌悪に陥ることを避けられます。

 

 「冬季うつは、生物として自然なことだ」と考えて過ごしていると、「寒い日は無理に外出をしないで家にいる」ようになります。

 

 このような感じで、自然に任せて過ごしていると、冬場でも晴れていて気温がちょっと高い日は、「今日は出かけてみようかな」という気分になります。

 

 そういう気分になった時に、外出して太陽の光を浴びて、運動すればいいのです。

 

 こうしていれば、「無理に外出したり、運動をして、嫌な気分になる」ことを避けられます。

 

 もし、冬季うつになって悩んでいる人がいたら、「冬季うつは、生物として自然なことだ」と考えるようにしてみて下さい。

 

 非常に単純なことではありますが、そう考えるだけで、気分がだいぶ楽になり、冬季うつとうまく付き合っていけたりします。