世間では、「頑張ることは良いこと」とされています。
学校や会社では、頑張っている人は、褒められます。
逆に、頑張っていない人は、叱られます。
そういった経験を繰り返していると、みんなに、「頑張ることは良いことだ」という考え方が刷り込まれていきます。
しかし、最近、自分としては、「果たして本当にそうなのか?」と疑問に思っています。
確かに、「頑張ること」には、良い面もあります。
まず、頑張ることで「成長」できる場合があります。
頑張るということは、言い換えると、「無理をしている」ということでもあります。
無理をしていると、今までの自分の限界を突破し、成長できたりします。
成長が実感できると、嬉しいですし、自信にも繋がります。
次に、頑張っていると、「達成感」を得られます。
頑張って何かを成し遂げると、達成感を得られ、それがなかなか気持ち良かったりもします。
しかし、よく考えてみると、「頑張ること」には、デメリットも沢山あることに気づきます。
先程、「頑張ること」は、「無理をしていること」だと言いました。
無理をするということは、当然、心身に負担をかけるということです。
その負荷が強すぎると、心を病んでうつ病になったり、体を壊して思うように動けなくなったりします。
実際、今の日本社会では、頑張りすぎて体調を崩す人は増えています。
これは、「頑張ること」の非常に大きなデメリットです。
頑張ることには、「達成感を得られる」「成長できる」というメリットはあるものの、「果たしてそのデメリットを凌駕するほど良いものなのか?」といった疑問が湧いてきます。
頑張ることのメリットに「成長できること」があると述べました。
しかし、「成長する」のは、別に、頑張った時だけではありません。
人は誰しも、「好きなこと」があると思います。
「好きなこと」というのは、特に頑張らなくても、熱中できたりします。
そして、熱中して取り組んでいるうちに、「いつの間にか成長していた」ということもあります。
その時、本人には、特に「頑張った」という感覚はないと思います。
それを考えると、成長するためには、「頑張ること」が絶対に必要という訳ではないことがわかります。
実際、頑張らなくても、成長できる場合は沢山あります。
また、頑張ることのメリットとして「達成感を得られる」ということも述べました。
しかし、世の中には、「頑張っていなくても、達成感を得られる場面」は沢山あります。
好きなことをやっていると、頑張らなくても、熱中して、なにかを成し遂げることができる場合があります。
その際も、当然、「達成感」は得られます。
このようなことを考えると、「頑張ることによる絶対的なメリットは、特にないのでは?」と思ったりもします。
自分としては、色々考えたところ、「頑張ることは、大して良いことではない」という結論に至りました。
そもそも、「頑張ること」を最重視して生きると、「間違った方向に頑張る」ことをしてしまいがちです。
「間違った方向」に頑張り続けてしまうと、「心や体調を崩したけれど、得られたものは何もなかった」ということもありえます。
そうなると、「一体、自分は何のために生きているのだろう?」と空しくなってしまうでしょう。
なるべくなら、そうはなりたくないものです。
そうなりたくないと思ったら、「頑張ること」を最重視する生き方はやめましょう。
そのかわり、「楽しくできること」や「無理なくできること」を重視する方向にシフトしていきましょう。
そうすれば、「間違った方向に頑張り続けること」は避けられます。
そして、その方が、体や心は優しい生き方ができます。
みなさんも、もしよかったら、一度、「頑張ることは、本当に良いことなのだろうか?」とじっくり考えてみてください。
「頑張ることは、当然、良いことである」という考えを一度捨てて考えてみると、きっと、色々と見えてくるものがあるはずです。
それにより、「自分に最適な生き方」が分かる場合もあります。