2020年の9月7日(月)、澤村拓一選手が、巨人からロッテに移籍することが発表されました。
その翌日の9月8日(火)、ZOZOマリンスタジアムで行われた日本ハム戦で、早速、移籍後初登板の機会がやってきました。
そして、初登板で、見事な結果を残しました。
今回は、澤村選手の、ロッテでの初登板について振り返ってみます。
6回表
5回終了時点で、ロッテが3対2と、1点リードしていました。
そして、6回が始まるところで、井口監督が、ピッチャー交代を告げました。
すると、「ピッチャー、澤村拓一」という場内アナウンスがありました。
澤村選手の移籍後初登板ということで、球場内は非常に盛り上がりました。
自分としては、「さすがに、移籍発表翌日の登板はないかな?」と思っていましたが、見事に予想を裏切られました。
移籍発表翌日、1軍でいきなり登板するというのは、かなり珍しいと思います。
リリーフカーに乗せられて、澤村選手がZOZOマリンのマウンドに澤村選手がやってきました。
背番号は57番に決まっていましたが、なぜか背中には「106」と書かれていました。
これは、試合用のユニフォームの手配が間に合わなかったため、澤村選手と体のサイズが近い、福嶋打撃投手のユニフォームを借りたためです。
澤村選手の表情を見ると、非常に気合の入った顔になっていました。
1人目:渡邉諒選手
1人目の打者は、渡邉諒選手でした。
渡邉選手は、速いストレートに滅法強いため、「直球破壊王子」というあだ名がついています。
澤村選手は、速いストレートが武器の選手ですので、なかなか手ごわい相手です。
しかし、3球で追い込むと、最後は148kmの高速スプリットで三振を奪いました。
2人目:大田泰示選手
2球で簡単に追い込むと、3球目にまた高速スプリットを投げました。
それを大田選手が空振りし、またも三振を奪いました。
3人目:ビヤヌエバ選手
初球の内角へのストレートをビヤヌエバ選手が打ちにいって、ファールフライを打ち上げました。
平凡なファールフライで、キャッチャーがとるかと思われましたが、田村捕手が落球してしまいました。おそらく、風の影響もあったと思います。
せっかく二者三振で言い流れできていたので、このプレーで、流れが変わらないか不安でした。
しかし、それは杞憂でした。
その後も、簡単に2ストライクと追い込み、最後はまた、高速スプリットで三振をとりました。
三振をとった瞬間、澤村選手は雄たけびをあげて、球場も大いに盛り上がりました。
動画が見たい方は、こちらのパ・リーグTVの動画を見てみてください。
また、試合の詳細が知りたい方は、下記のスポーツナビのページを参照してください。
ヒーローインタビュー
試合は、3対2でロッテが勝ちました。
この試合で活躍したマーティン選手とともに、澤村選手もヒーローインタービューに呼ばれました。
移籍初日に登板して、活躍して、ヒーローインタビューに呼ばれるとはすごいですね。
ヒーローインタビューでは、ファンに対して、挨拶をして、今後の抱負についても語っていました。
動画が見たい方は、こちらを参照してください。
まとめ
澤村選手の初登板は、移籍発表の翌日だったので、正直、不安もありました。
「6回表、1点リードの大事な場面でいきなり投げて大丈夫か?」とも思いました。
しかし、その不安と同じくらい、期待もありました。
そして、澤村選手は、期待していた以上の結果を残してくれて、ロッテファンに大きなインパクトを与えてくれました。
「制球難」という評判でしたが、この試合では、制球は安定しており、きっちりとストライクゾーンに球が行っていました。
直球は153kmまで出ていて、スプリットの球速も148kmまで出ていたので、球のキレも圧巻でした。
移籍後初登板で、元巨人の大田泰示、ビヤヌエバと対戦するというのも、面白いですね。
これは、運命のいたずらなのかもしれません。
剛速球と高速スプリットで三振を取って、吼えている澤村選手の姿は、まるで「仁王」のような迫力がありました。
仁王のような迫力で、これからもロッテの中継ぎ陣を引っ張っていってほしいです。
今後も、期待してます!