今日は、4月1日なので、エイプリルフールです。エイプリルフールは「嘘をついてもいい日」となっています。
そこで、今回は、それにちなんで、「嘘をつくことの是非」について考えてみたいと思います。
日本では、一般的に、「嘘をつくことは、悪いことである」と考えられています。しかし、「嘘をつく目的」というのは、実は色んなパターンがあります。
そして、その目的によっては、必ずしも「悪いこと」とは言えない場合もあると思います。
そこで、まず、「人はどういった目的で、嘘をつくのか」について考えてみます。
嘘をつく目的
人をだまそうとする
「嘘をつく」と聞いて、真っ先に思い浮かぶのが、「人をだまそうとして」つく嘘です。
嘘をついて人をだますことで、利益を得ようとするものです。
こういった嘘に関しては、ほとんどの人が「悪いこと」だと思うでしょう。
責任を逃れようとする
人は、つい過ちを犯してしまうことがあります。
そして、過ちを犯した場合、自分の責任を逃れようとして、嘘をつくことがあります。
政治家なども、こういった目的で、嘘をつくことがあります。
本当は覚えているのに、本当のことを言うと責任を追及されるので、「記憶にない」と嘘をつく場面を、見たことがある人も多いでしょう。
相手の興味をひかないようにする
人というのは、相手が変わった経歴の持ち主だった場合、興味を持って、色々と質問してくることがあります。
それを「煩わしい」と感じて、相手の興味をひかないようにするために、嘘をつく場合があります。
例えば、「実は、アメリカ生まれ」という日本人がいたとします。
「アメリカ生まれ」というのは、なかなか珍しいことです。
そこで正直に「アメリカ生まれ」と言うと、「え、すごいね!」「アメリカのどこ?」「英語はペラペラなの?」など、次々と質問してくることがあります。
そういった煩わしさを回避するため、あえて「日本生まれ」と嘘をついて、相手の興味をひかないようにする場合があります。
相手が傷つかないようにする
世の中には、「本当のことを言うと、相手が傷つくから、あえて嘘をつく」という人もいます。
「知らぬが仏」ということわざがあるように、「真実を知らない方が幸せだった」ということが多々あります。
真実を知って、相手が傷つくことを避けるために、嘘をつくのです。
こういった嘘は、ある意味、「優しい嘘」とも言えます。
人を笑わせようとする
人は、「普通ではありえない愉快なこと」が現実に起こったと知ったら、面白くて笑ってしまったりします。
そのようにして、「人を笑わせよう」と思って、あえて嘘をつく場合があります。
全ての嘘を責めるべきなのか?
「人をだまそうとしてついた嘘」や「責任を逃れようとしてついた嘘」については、「悪いこと」と責められても、仕方ない部分があるでしょう。
しかし、「相手が傷つかないようについた嘘」や「人を笑わせようとしてついた嘘」は、必ずしも「悪いこと」とは言えないのではないでしょうか?
中には、「相手が傷つかないようについた嘘」や「人を笑わせようとしてついた嘘」でも、「何で本当のことを言わないんだ」と怒る人もいます。
しかし、本当のことを知っても、「相手が傷つかないようについた嘘」や「人を笑わせようとしてついた嘘」たっだ場合は、「そういう目的で嘘をついたなら仕方ない」と思う人も多いのではないでしょうか。
自分としては、「全ての嘘を責めるべきではない」と考えています。
一言で、「嘘」と言っても、嘘をつく目的は様々です。そして、嘘の中には、「人を幸せにする嘘」もあります。
そのような嘘もあるのに、「嘘は悪いことだ」と言い切ってしまうのは、少し違うのではないかと思います。
まとめ
この世の中に、「一度も嘘をついたことがない」という人はいるのでしょうか? おそらく一人もいないでしょう。
どんなに信用できるように見える人物でも、小さな嘘の一つや二つは、絶対についたことがあるはずです。
それを考えると、嘘というのは、「自分たちの人生に、必ずついてくるもの」と言えるでしょう。
ですから、嘘を「絶対的な悪」とはとらえず、「悪い面も、良い面もあるもの」ととらえて、うまく付き合っていきましょう。
そして、エイプリルフールにつく嘘というのは、ほとんどの場合が、「人を笑わせようとする嘘」です。
こういった嘘は、「笑いをもたらすことで、人を幸せにする嘘」だと思います。
エイプリルフールは、せっかく「嘘をついてもいい日」となっているのですから、この日くらいは、笑える嘘をどんどんついていきましょう。