人の性格は様々なので、「ポジティブな性格の人」もいれば「ネガティブ性格の人」もいます。
ネガティブな考え方というのも、悪い面ばかりでなく、危機管理という面では良いように働く時もあります。
ただ、過度にネガティブな考え方をする人は、何かにつけてストレスが溜まってしまうというデメリットがあります。
そのため、過度にネガティブな考え方をしてしまう人は、少し考えをポジティブに修正していった方がいいでしょう。
その方がストレスも溜まりづらくなりますし、周りからも良い印象を持たれやすくなります。
しかし、「つい、ネガティブな考え方をしてしまう人」は、そういう思考パターンが完全に身についていて、それを変えるのがなかなか難しかったりします。
「ポジティブな考え方に変えていこう」と思っても、ついつい物事を悪い風に解釈してしまって、考え方を変えることができずに自己嫌悪に陥ってしまう場合があります。
そういう風に、なかなか考え方をポジティブに変えられなくて悩んでいる人には、「嬉しい出来事があった時に、それを記録しておく」方法がおすすめです。
やり方は簡単です。
ノートを用意して、嬉しいことがあった時は、日付と、どんな嬉しいことがあったかを記入するだけです。それをなるべくこまめに行うようにします。
また、ノートでなくても、パソコンの文書作成ソフトを使用してもかまいません。
文書作成ソフトを使用すると、後で「あ、そういえば、あんな嬉しいことがあった」と思い出した時に、編集しやすくなるというメリットがあります。
そして、「嬉しいこと」というのは、どんな些細なことでも構いません。
「今日食べたお菓子がおいしかった」とか、「今日はお風呂にゆっくりつかれて気持ちよかった」といった些細なことでも、思いついたら書きましょう。
むしろ、ささやかな嬉しいことを見逃さずに書くようにしましょう。
それが段々身についてくると、「ささやかな楽しいこと」を見つける力がついてきます。
以前は見逃していたささやかな楽しいことを、「あ、こんな楽しいことがあった」と見つけられるようになります。
そうすると、自然と、悪いことよりも良いことに目を向ける癖がつきますし、考え方も徐々にポジティブに変わってきます。
また、記録すると、後から見返すことができるというメリットもあります。
年末になると、多くの人が「今年はどんな1年だったかな」と振り返ったりするでしょう。
そんな時、「たいしたことのない1年だったな」と思ったとしても、「嬉しいことを記録したノート」があったりすると、それを見返して、「あ、見返してみると、こんないいことがあった」と思い出すことができます。
それにより、「たいしたことのない1年だと思っていたけど、結構いいことがあったな」と思い、「今年は結構いい年だった」と認識を変えることもできます。
「嬉しいことがあった時に、こまめに記録する」という作業は、はじめのうちは面倒だと感じるかもしれません。
しかし、それを習慣づければ、あまり面倒だと感じなくなってきますし、確実にかけた手間以上のメリットが返ってくるはずです。
「考え方をポジティブに変えたい」と思っている人は、一度、この方法を試してみてはいかがでしょうか。