場面緘黙症だった僕の、その後の人生

小学校時代に場面緘黙症を経験。社会に出た後も、仕事になじめずに苦しむ。社会にうまく適応できないという悩みあり。このブログが、同じような悩みを持っている方の参考になれば幸いです。

「一人でいる時間」を楽しむ

 人は、一人でいると、つい、「寂しい」と思ってしまったりするでしょう。また、一人でいると、周りから、「あの人、一人ぼっちなんだ」と見られているような気がして、落ち着かなくなったりする人もいます。

 

 確かに、人と交流することで楽しめることは沢山あります。でも、本当に、一人でいることはそんなに悪いことなのでしょうか? よく考えてみると、一人でいることのメリットは沢山あります。

 

 まず、一人でいることはとても「自由」です。誰かといると、自分が「こうしたくない」と思っていても、他の人の意見に合わせなければならない時もあります。しかし、一人でいる時は、自分のしたいことを自分一人で決められます。

 

 2つ目に、「物事をじっくり考えられる」というメリットもあります。誰かといると、相手と交流することに気を取られてしまうから、何かをじっくり考えるということがしにくくなります。

 

 確かに、「人と一緒に考える」と、自分が思いつかなかった意見を聞けるというメリットがあります。しかし、「人と一緒に考える」ということは、必ず誰かの意見が入ってくるということです。そればかりをやっていると、「自分一人で考える力」が育たなくなる恐れもあります。

 

 「自分なりの答え」を出すためには、最終的には、一人でじっくりと考えるしかありません。一人でじっくりと考えることを何度も行っていくと、段々、「自分なりの考え方」ができるようになってきます。

 

 3つ目に、一人だと、芸術作品をじっくりと味わえるというメリットもあります。これも、他の人と一緒に楽しむという方法もありますが、自分一人で作品と向き合った方が、その作品の魅力を深く味わうことができます。

 

 また、一人でいると、「寂しい」と感じるかもしれませんが、その寂しさを知っていないと楽しめない芸術作品もあります。芸術作品の中には「孤独」をテーマにしたものが沢山あります。なぜかというと、多くの芸術家は孤独だからです。ものを創り出す作業というのは、「自分と向き合う」作業です。そこに大きな喜びを見出しているから、芸術家は作品を作るのですが、そこには必ず「孤独であることの寂しさ」がついてまわります。そういう「寂しい気持ち」を芸術作品として出しているものも多く見られます。そういう作品に触れる時、自分自身が「孤独の寂しさ」を体感していた方が、よりその作品の魅力がわかり、それを深く味わうことができるのです。

 

 このように、「一人でいること」のメリットは、実は沢山あります。ただ、誤解しないで欲しいのは、人と交流する楽しさを否定している訳ではないということです。もし周りに「この人と一緒にいると楽しい」という人がいるなら、その人と過ごす時間を思い切り楽しみましょう。

 

 しかし、偶然、「一人でいなくてはならなくなってしまった時」は、無理に誰かと交流しようとする必要はありません。そういう時、寂しさに負けて、大して会いたくもないのに、なんとなく会える人と会ってしまう人がいます。しかし、そういう人とは、「ただ寂しさを埋めるだけ」の関係になってしまうことが多いです。そうなると、せっかく会っても、お互いのことを高め合える関係になりません。

 

 だから、偶然、一人になってしまった時は、無理に誰かと会わず、「一人でいることの楽しさ」を思い切り味わうようにしましょう。一人の楽しさがわかるようになると、一人でいることも怖くなくなります。

 

 そうなれば、「誰かと一緒にいること」も、「一人でいること」も両方楽しめるようになって、人生の楽しみの幅が、ぐっと広がります。