みなさん、自分の誕生日が来た時は、「嬉しい」と感じるでしょうか?
年齢が若い人は、「嬉しい」と感じる人が多いのではないでしょうか。
逆に、ある程度年齢がいってしまうと、「誕生日が来ても嬉しくない」と思う人もいます。
ただ、基本的には、誕生日が来ると、皆、「おめでとう」と祝うのが普通です。
では、そもそも、なぜ誕生日を祝うのでしょうか?
「その日が、自分がこの世に生まれた記念日だから」と思う人もいるでしょう。
ただ、自分の考えでは、誕生日を祝うのは、記念日というより、「今まで生きてこれたことを祝う」という意味合いが強いのではないかと思うのです。
誕生日というのは、年齢が積み重なる日であり、「何年生きてこれたか」ということが、誕生日にははっきりわかります。
今は、栄養状態が良くなり、医学も発展していて、80歳以上の人も増えてきている社会です。
そのため、誕生日を迎えても、これまで生きてこれたことに感謝している人はあまりいないでしょう。
しかし、昔の医療が発展していなかった時代は、そうではなかったはずです。
幼いうちに病気で亡くなることも多かった訳ですから、子供が1歳の誕生日を迎えただけでも、親は、1歳まで生きてくれたことに感謝したことでしょう。
今、「誕生日が来ても嬉しくない」と思う人の心理は、「歳をとると、加齢による衰えが出てくるのが嫌だ」というものでしょう。
しかし、そう思った人は、「若くして亡くなった有名人」のことを考えてみてください。記憶をたどると、結構いるということに気づくはずです。
そうすると、実は、「自分がこれまで生きてこられたのは、ある意味、奇跡」ということにも気づいたりします。
自分の年齢は、今、30代後半ですが、30代後半まで生きるというのは、決して「当たり前のこと」ではありません。
世の中には、病気や不慮の事故など、様々な理由で、30代後半まで生きられなかった人は沢山います。
そういったことを考えると、「今まで自分が生きてこれたことは、実は奇跡的なことなんだな」と実感します。
高齢になると、肉体が衰えてくるため、若い頃にはない苦難が沢山待ち受けているでしょう。
そうなると、「歳をとりたくないな」と、つい思ってしまいます。「自分が高齢になっていく未来」を想像すると、暗い気持ちになるというのも、無理はないかと思います。
しかし、未来にあまり希望が持てなかったとしても、「奇跡的にも、今まで生きてこれたんだから、もうそれで十分か」と思うようにすると、気分は少し前向きになったりします。
だから、「誕生日は、歳をとることがはっきりわかるから嫌」と思っている人は、少し考え方を変えて、誕生日に、「今まで生きてこれたことを祝う」ようにしてみましょう。
そうすると、今まで生きてこれたことに対する感謝の気持ちがわいてきます。
すると、誕生日に対する見方が少し変わって、誕生日が少し好きになるかもしれません。