人間、先のことを考えると、ついつい不安になってしまうものです。
そして、多くの人は「この先に待ち構えているであろうリスク」に備えようと必死です。
そのため、人は、公務員や大企業の社員といった「解雇されづらい」仕事につきたがりますし、「将来のために貯金しよう」と貯金に励んでいる人は多いです。
また、生命保険などの保険に加入したりします。
しかし、人生は、時として、予想もつかないことが起こるものです。
いくら万全に備えをしたと思っても、予想もつかないことが急に起こって、うろたえてしまったりします。
「大企業に就職できて将来は安泰だ」と思っても、激務のため、うつ病になってしまう人もいます。
また、必死で貯金していたけれど、信用している人にそのお金を預けていたら、いつのまにか使い込まれてしまったということもあります。
そのため、いくら「万全の備えをした」と思っても、それでも防ぎきれない事態が起こる可能性もあります。
そういうことを考えると、いくら備えをしたとしても、不安はなくならなりません。
それならば、先のことばかり考えて、いつも不安な気持ちになってしまうくらいなら、いっそのこと、「人生はアドリブでいい」と割り切って考えるようにしましょう。
何かが起こったら、「その時、アドリブで対処すればいい」と考えるようにするのです。
そうすれば、将来に対して過剰に備えをすることを辞められるので、「今」を楽しみやすくなります。
それに、アドリブで危機を乗り切ることができれば、「対応力」がついて、次に危機が訪れた時も、乗り越えやすくなります。
人生は、予想もつかないことが起こります。それは怖さもありますが、同時に「面白いこと」でもあります。
予想がつかないからこそ、人生は面白いのです。
今後の人生に対して、「万全に備えよう」と思うより、「アドリブでいこう」と考えた方が、予想もつかないことが起こった際に、面白みを見つけやすくなります。
「人生は、アドリブ」と考えることには、そういったメリットもあります。
だから、「この先のため、万全に備えよう」と思うより、「アドリブ力を磨こう」と考えるようにしましょう。
そうやって、アドリブ力を磨いていった方が、何が起こるかわからない人生を、うまくやっていけるような気がします。