「今していることに集中しよう」と思っても、つい将来のことを考えてしまう人は多いです。
人間と他の動物の大きな違いは、「先を予測する力」です。
人間は、ほかの動物に比べ「先を予測する力」が優れています。
それがあるからこそ、人間はここまで発展してきたとも言えます。
しかし、「先を予測する力がある」ということは、良い側面だけでなく、悪い側面もあります。
人間は、先を予測する力が強いせいで、「将来、起こるかどうかわからないこと」まで考えてしまい、それにより不安が強くなってしまうことがあります。
その不安が強すぎると、「今を生きる活力」が奪われていってしまいます。
そうなると、なかなか積極的に行動がしづらくなるので、将来、良いことが起こる確率は減ってしまいます。
もしあなたが、将来に不安を感じて、今を活き活きと生きられないのであれば、少し考え方を変える必要があります。
そういう人は、あえて「この先起こる楽しいこと」だけを考えるようにしましょう。
この先の予定が書かれた手帳を見ると、「嫌な予定、どうでもいい予定、楽しい予定」など、様々な予定があるでしょう。
そういう様々な予定の中で、なるべく「楽しい予定」のことだけを考えるようにしてみましょう。
そうすると、「あ、この先にまだ楽しいことが沢山ある」と思えて、今を生きることも少し楽しくなってきます。
ただ、「楽しい予定だけを考えよう」と言っても、「それは難しい」という人もいるでしょう。
考えようとしなくても、「嫌な予定」について、つい考えてしまうという人は多いです。
そういう人は、ある程度は嫌な予定のことを考えてしまうことも仕方ないでしょう。
しかし、嫌な予定のことを考えてしまった時は、なるべくすぐに楽しい予定のことを考えるようにしましょう。
そうすることで、少しずつ楽しい予定のことを考える時間は増えて、嫌な予定のことを考える時間は減っていきます。
当たり前ですが、人生は、嫌なこともあれば楽しいこともあります。嫌なことを全てなくすことはできません。
しかし、「将来、起こるかどうかわからない、嫌なこと」をわざわざ頭の中で考えて、嫌な時間を増やす必要はありません。
それを考えるくらいなら、これから起きそうな楽しいことを考えましょう。
そうすれば、楽しい時間は増えていきます。
人生の中で、「考え事をしている時間」というのは意外と長いものです。
それならば、考え事をしている時は、できるだけ「楽しいこと」を考えた方がいいのではないでしょうか。
今後、予定帳を眺める時は「楽しい予定」に着目してみましょう。
そして「これをやったら楽しそうだな」と具体的に想像してワクワクしてみましょう。
そういう風に、楽しい予定のことばかり考えていた方が、気分も前向きになって行動できるので、今後の人生、楽しいことが起こる確率は高くなるはずです。