「自分には、短所ばかりで、長所がない」と思っている人は結構多いのではないでしょうか。
日本人には、自分に自信が持てない人が多いような印象があります。特に、性格が内向的な人だと、そういう風になりやすいです。
あまり見たくないかもしれないですが、そういう人は、あえて自分の短所をじっくり見てみましょう。
その時、自分の短所を見る場合は、「今までとは別の視点から見る」ようにするのがお勧めです。
無理やりでも、こじつけでもいいから、「この短所、見方を変えたら長所にならないかな?」と考えてみましょう。
例えば、「引っ込み思案で、なかなか主張ができない」と思っている人がいたとします。
確かに、会社などに入ると、そういう性格の人は評価されにくかったりします。
しかし、そういう人というのは、「場の空気を読む能力」は人一倍優れていたりします。
なぜなら、場の空気を読みすぎるからこそ、「自分がしゃしゃり出てはいけないのかな」と気を使い、主張できなかったりするからです。
また、そういう人は、人一倍、「人に対する優しさ」を持っていたりします。
優しいからこそ、人を押しのけて主張できなかったりするのです。
そう考えると、この人には実は、「場の空気を読む能力」と「優しさ」という長所があったりします。
また、自分でなかなか長所が思いつかなかったら、仲のいい人に自分の印象を聞いてみてもいいかもしれません。
そうしたら、「自分では短所だと思っていた部分が、その人からは長所ととられていた」ということも割とあります。
自分では「そんなものが長所なのかな?」と疑問に思ったりもするでしょう。
しかし、「人からそう見えている」ということは、それが長所である可能性は高いです。
例えば、「自分は性格的に抜けていて、しっかりしていないところが短所だ」と思っていたりします。
しかし、人から見ると、「ちょっと抜けているところが、親しみやすくていい」と受け取られていたりすることがあります。
そういった、他人の意見は、疑問を持ったとしても、「人から見ると、これが長所になるんだ」と素直に受け入れておきましょう。
短所と長所というのは、どちらも「人より突出している部分」です。
だから、短所の見方を変えると、それが実は長所だったということも結構あります。
そしてその隠れた自分の長所に気づけたら、あとはそれをどんどん伸ばしていくように努力してみましょう。
そうすると、それがその人の「個性」や「魅力」として認められるようになって、少しずつ自信もついてくるはずです。