しょうの雑記ブログ

物事の考え方、ブログ運営、ファッション、プロ野球、音楽、食べ物などについて書いたブログです。

「社会適応/不適応」の基準について

 自分は、言語聴覚士の仕事をしていた時、メンタルが落ち込み、仕事に行けなくなり、心療内科で「適応障害」と診断されたことがあります。

 

 適応障害とは、簡単に言えば、「ある社会的状況に適応できず、心身の不調をきたす障害」のことです。自分の場合は、その時にいた「職場」という社会に適応することができなかったため、「適応障害」と診断されました。しかし、よく考えてみると、何をもって、「社会適応できている」「社会に適応できていない」と決まるのかということは、すごく曖昧なことに気づきます。ここでは、「社会適応/不適応の基準は何なのか?」について、改めて考えてみたいと思います。

 

ここでは

①「仕事ができる会社員」

②「大金を稼いでいるスポーツ選手」

③「専業主婦」

④「大金持ちの息子」

⑤「ニートでブログを書いている人」

の5つのケースを考えていきましょう。

 

 

①「仕事ができる会社員」

 「愛想が良く、周囲から慕われていて、仕事ができる会社員」がいたとしましょう。その人を見たら、100人いたら100人が、「社会適応できている」と言うでしょう。

 

 

②「大金を稼いでいるスポーツ選手」

 「大金を稼いでいる有名スポーツ選手だが、性格にクセがあり、トラブルを起こしがちな人」がいたとします。誰とは言いませんが、こういうタイプの人は、スポーツ選手に結構います。トラブルを起こしがちなので、そこにひっかかって、「社会適応できている」と言い切れない人もいるでしょう。しかし、だからと言って「社会適応できていない」とも言えないはずです。この人は、スポーツで大金を稼いで、それで生活ができています。それに、ファンも沢山いて社会的に有名人として認知されています。そう考えると、多少トラブルを起こしがちだったとしても、このケースは、「社会適応できている」とみなした方がいいでしょう。

 

 

③「専業主婦」

 専業主婦について考えてみます。専業主婦は、自分では働かず、夫の稼いだお金で生活しています。自分で稼いでいないことを批判する人もいますが、基本的に専業主婦というのは社会で認められており、多くの人は、専業主婦を、「社会適応できている」とみなすでしょう。

 

 

④「大金持ちの息子」

 「大金持ちで、親からお金をもらえるため、働いていない息子」について考えてみましょう。

 

 このケースは、社会適応しているかどうか、かなり微妙なケースだと思います。働いていないので、確かに「会社という社会」には属していません。そうなると、「社会適応している」とは言いにくい部分もあります。

 

 しかし、大金持ちの息子ということで、父親のつながりで、様々な人脈があったりするでしょう。こういった人のつながりも、「社会」の一部ではあります。

 

 また、この息子は、十分なお金があるので、自由に、自分の買いたいものを買えます。買い物というのは、ある意味、「社会とつながる行為」です。買い物をすれば、その商品を売っている人や、サービスを提供している人とつながれます。「お金を介して、自由に社会とつながれる」という意味では、社会とうまく付き合えているともとれるのではないでしょうか。

 

 また、こういう人に対しては、「親の金で生活しているなんてけしからん」と批判する人もいますが、「うらやましい」と思う人が沢山います。このような、羨望のまなざしで見る人が多いということは、社会的に認められているということだと思います。

 

 こういったことを考えると、確かに微妙なケースではありますが、こういう人も、「社会適応できている」とみなしてもよいのではないでしょうか。

 

 

⑤「ニートでブログを書いている人」

 「ニートで、ブログを毎日書いている人」がいたとします。親が金持ちではなく、働かずにずっと生活していけるだけのお金は持っていないとしましょう。そうすると、100人いたら100人が、「社会適応できていない」と言うでしょう。

 

 しかし、何かの拍子でその人のブログが大人気になって、月収50万円が入るようになったらどうでしょうか。そうなると、周囲は、「社会適応できている」と言い出すようになるでしょう。肩書も、「ニート」から「プロブロガー」に変わります。

 

 ただ、面白いのは、「ニート」と呼ばれている時も、「プロブロガー」と呼ばれている時も、その人のやっていることは何ら変わりません。部屋で、毎日ブログを書いているだけです。変わったのは、「お金を得られているか、得られていないか」だけです。

 

 

 これら5つのケースを見てみると、結局、「適応できているかどうか」というのは、今の社会においては、「自分の力でお金を得ることができているかどうか」で決まると言えそうです。「お金を稼ぐ」ではなく、「お金を得る」というところがポイントです。

 

 「専業主婦」や「大金持ちの息子」は、自分で稼ぐことはできていません。でも、「自分の力でお金を得る」ことはできています。「専業主婦と大金持ちの息子が、自分の力でお金を得られているのか?」と疑問に思う人もいるでしょう。それぞれ解説していきます。

 「専業主婦」と結婚する男性というのは、その人の女性的魅力と家事の能力にひかれて結婚します。女性的魅力と家事スキルがあるからこそ、その人は夫から自分の生活費をもらえるのです。この生活費というのは、「女性的魅力と家事スキルという、その専業主婦の自分の力で得られたお金」と言えます。

 

 「大金持ちの息子」が親から沢山お金をもらえるのは、親が「自分の息子がかわいい」と思っているからです。息子は、「自分の魅力を親に提示することによって、親からお金を得ている」のです。気に食わない息子だったら、親は、いくら息子でもお金は出しません。だから大金持ちの息子は、「魅力という自分の力で、親からお金を得ている」と言えます。

 

 

 こういうことを言うと、「社会適応/不適応の基準は、結局はお金で決まるのか」と、がっかりする人もいるでしょう。今の日本は、資本主義社会なので、仕方ない部分もあるでしょう。しかし、「お金をどれだけ得ているか」だけで人の社会的価値が決まってしまう社会というのも、なんとも寂しい感じがします。資本主義社会であっても、もっと「お金以外の価値」が認められる社会の方が、多くの人にとって居心地の良い社会になるはずです。しかし、日本は、残念ながらそうはなっていません。お金のあるなしだけで、「社会適応/不適応」が決まってしまいます。

 しかし、そういう社会に生きているからこそ、自分自身は、「お金以外の価値」を大切にして生きていきたいものです。