しょうの雑記ブログ

ファッション、音楽、物事の考え方、おすすめの商品、食べ物、プロ野球などについて書いたブログです。

野茂英雄さんの、「自分が良いと思ったことを貫く姿勢」を見習ってみよう

 今回は、元メジャーリーガーの野茂英雄さんについての話です。

 

 野茂さんの現役時代を振り返ってみたら、改めて思うことがあったので、それを記事にしてみました。

 

 野茂さんは、2008年に現役を引退しています。現役引退からもう10年以上経っているので、「現役時代を知らない」という方も多いと思います。そういう方のために、まずは野茂さんについて詳しく説明していきます。

 

 

 

 

 

 

 

野茂英雄さんの経歴

 野茂英雄さんは、「投手」です。小・中学校時代は無名の選手でしたが、高校時代に、頭角を現しはじめます。

 

 高校卒業後にプロからの誘いもあったようですが、プロには進まず、社会人野球を選択します。社会人として「新日本製鐵堺」に入社し、野球を続けました。社会人時代に、大きな武器となる「フォークボール」を習得します。それにより一気に才能が開花します。

 

 そして、1989年に行われたドラフト会議では、史上最多の8球団からドラフト1位指名を受けます。抽選の結果、「近鉄バファローズ」が交渉権を獲得し、近鉄に入団します。

 

 近鉄に入団した後は、初年度から活躍します。1990年には、新人ながら、「最多勝・最優秀防御率・最多奪三振・最高勝率」と投手4冠を獲得します。

 

 そして、1990年以降も、活躍を続け、プロ野球を代表する投手となっていきます。

 

 ただ、1994年に、肩の故障をして、シーズン後半を棒に振ることとなります。1994年の契約更改で、野茂さんは、複数年契約と代理人交渉制度を希望しますが、肩の故障をして、シーズン後半を棒に振ったことを理由に、球団から拒否されます。そこで、球団との確執が生まれます。

 

 また、球団だけでなく、当時の監督である鈴木啓示氏との確執もありました。

 

 野茂さんは、近鉄への入団条件に「投球フォームの改造をしないこと」を挙げていました。入団当時、監督をしていた仰木彬氏はこの要望を受け入れ、調整方法も本人に任せたようです。それにより、野茂さんは、仰木監督を尊敬していたようです。

 

 しかし、1993年に、鈴木啓示氏が監督になると、フォームや調整方法など、様々な点で干渉してくるようになりました。そのため、野茂さんと鈴木啓示監督との間に、次第に確執が生まれていきました。

 

 こういった球団や監督との確執のため、野茂さんは近鉄を退団することとなりました。そして、1995年に、メジャーリーグの「ロサンゼルス・ドジャース」とマイナー契約を結ぶことになります。そして入団した1995年にマイナーからメジャーに上がると、そこから活躍が始まります。新人ながら、オールスターにも選出されます。そして、その年は、13勝6敗という好成績を残し、最多奪三振のタイトルを獲得しました。

 

 そして、翌1996年には、「ノーヒット・ノーラン」を達成します。メジャーリーグで日本人がノーヒット・ノーランを達成したのは、野茂さんが初めてです。

 

 その後、複数の球団を渡り歩き、2008年に現役を引退します。メジャーリーグでは12年間プレーしましたが、その間に、123勝という成績を残します。平均して1年間で10勝をあげている計算になるので、これは素晴らしい成績だと思います。

 

 

 

 

 

野茂さんの、「トルネード投法を貫く姿勢」と、そこから学べること

 野茂さんを語るうえで、真っ先に出てくるのが、その独特な投球フォームです。野茂さんの投球フォームは、「トルネード投法」と呼ばれていました。バッターに背中を見せるくらい体をねじってから、ボールを投げます。その体をねじる様が、まるで「トルネード(竜巻)」のようなので、「トルネード投法」と言われるようになったのです。

 

 自分は、小・中学生の頃に、野茂英雄さんの現役時代を見ていますが、子供から見ても、野茂さんにはひきつけられました。

 

 成績が素晴らしかったのもその要因の一つですが、何より、「トルネード投法」にひかれました。「トルネード投法」を初めて見た時、「こんな投げ方があるのか!」と衝撃を受けました。そして、そんな個性的な投げ方で、三振をどんどん奪っていくのです。子供から見ると、人間というより、まるでスーパーマンのように映りました。

 

 このように、野茂さんの代名詞である「トルネード投法」ですが、この投法にはデメリットが沢山あります。

 

 まず、体を大きくねじるので、腰や膝への負担が大きくなり、故障しやすくなります。また、投球フォームが大きいので、盗塁されやすくなります。そして、目線や体の軸がぶれやすくなるため、ボールのコントロールがつきにくくなります。

 

 しかし、野茂さんは、こういったデメリットがあるにも関わらず、「トルネード投法」を貫きました。

 

 それはきっと、野茂さん自身が、「体を思い切りねじって投げると、勢いのある一番良いボールが投げられる」と感じていたからでしょう。そういった大きなメリットがあるからこそ、デメリットには目をつぶって、トルネード投法を続けたのでしょう。

 

 こういった、野茂さんの「自分が良いと思ったことを変えない姿勢」というのは、素晴らしいなと感じます。

 

 そして、そういう姿勢は、野球選手だけでなく、一般人である我々も、学ぶべきところがあるのではないでしょうか。

 

 人間、「自分にとっては、これが良い」と思うことがあっても、それを貫くことは難しいものです。自分では、「これが良い」と思っていても、周囲の人から「それは違う」と干渉されて、自分のやりたいことを貫けないことがあります。そして、自分のやっていることが個性的であればあるほど、周囲の干渉を受けやすくなるので、やりたいことを貫きにくくなります。

 

 しかし、野茂さんの「トルネード投法を貫く姿勢」を見ていると、自分もそういう姿勢を真似したいと思うようになりました。

 

 今現在、自分が一番力を入れて行っていることが、「ブログ運営」です。ブログ運営をしていると、どうしても、「ブログの人気」や「ページビュー」が気になります。多くのブロガーが、「自分のブログの人気を上げるため」に、あの手この手を使っています。

 

 自分自身も、「自分のブログの人気を上げるためにどういったことを行っていけばいいか?」と考え、色々試してきました。

 

 しかし、人気を上げることを最優先にしてしまうと、「自分が良いと思うこと」を記事に書けなくなったり、「自分がやりたいこと」ができなくなったりします。それは、本末転倒だなと感じています。

 

 ですから、このブログも、野茂さんを見習って、「自分が良いと思うこと」や「自分が書きたいこと」を記事にすることを最優先にしたいです。そして、「ブログの人気を上げること」は、二の次でいいやと思うようにしました。その方が、自分自身、納得して、ブログ運営を続けていける気がするので。

 

 そして、「自分が良いと思うこと」や「自分が書きたいこと」を記事にし続けていくと、段々と自分の個性が際立っていくと思います。そうなれば、そのうち、「この人の個性は面白い」と感じてくれる人も現れるのではないかと思うのです。

 

 『野茂さんの「自分が良いと思ったことを貫く姿勢」』を見ていたら、そういったことを、改めて考えるようになりました。

 

 自分のやりたいことを貫いて、それが自分の個性として確立され、支持してくれる人が沢山出てきたとしたら、そんな嬉しいことはないんじゃないかと思っています。

 

 


Number(ナンバー)877号 すべては野茂英雄からはじまった。 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック ナンバー))

新庄剛志さんの名言(プロ野球の存在意義について)

 自分は、昔から、プロ野球観戦が趣味です。数々のプロ野球選手を見てきましたが、プロ野球選手の中には、「プレーだけでなく、人として面白い選手」がいます。

 

 プロ野球選手の中で、「この人、面白い」と強く印象に残ったのが、新庄剛志さんです。

 

 新庄剛志さんは、2006年に現役を引退しましたが、本当に、「人々の記憶に残る選手」だったと思います。通算成績自体は、それほど突出したものではないですが、「人々の記憶に残る」という意味では、新庄さんは、プロ野球選手の中でもトップクラスの選手だったと思います。

 

 また、常識にとらわれない発言も面白く、数々の名言や迷言を残しています。考え方が、あまりに常識離れしているので、当時、阪神の監督だった野村克也さんから「宇宙人」と呼ばれていました。

 

 新庄剛志さんの引退から、結構時間が経っているので、新庄剛志さんについて、「よく知らない」という人もいるかと思うので、まずは、新庄剛志さんの経歴について説明していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

新庄剛志さんの経歴

阪神タイガースに入団(1990年)

 新庄剛志さんは、高校卒業時、阪神タイガースからドラフト5位で指名を受けました。そして、1990年に、阪神タイガースに入団しました。

 

 新庄さんは、阪神時代、「走・攻・守の3拍子揃った選手」という評価でした。その中でも、特に「外野の守備」に関しては、定評がありました。「肩」がめっぽう強く、外野からの矢のような返球で、本塁で走者をアウトにするシーンも多くみられました。

 

 また、打撃については、打率こそ高くないものの、チャンスの場面で打つ、「勝負強いバッター」でした。

 

 阪神時代の新庄さんの有名なエピソードに、「敬遠球を打って、サヨナラヒット」というものがあります。

 

 これは、1999年の6月12日、阪神対巨人戦の出来事です。12回裏、同点で、1アウト1、3塁の場面で、新庄さんに打席が回ってきました。そこで、巨人ベンチは「敬遠策」を取りました。新庄さんを敬遠して、歩かせて、次のバッターで勝負しようとしたのです。巨人の投手は、槙原さんでした。

 

 槙原さんが敬遠で投じた2球目が、外しが甘く、頑張ればバッターの手の届く位置にボールが来ました。それを「これなら打てる」と思った新庄さんは、そのボールを強引に打ちにいきました。それが野手の間を抜けて、サヨナラヒットになりました。

 

 普通は、敬遠球を打とうという発想は、なかなか出てきません。それを打ちにいって、ヒットにしてしまうのは、なかなかできることではありません。

 

 阪神時代、新庄さんは、まずまずの成績を残し、チームの中心選手になります。また、「甘いマスク」と、「勝負強い」ということもあり、新庄さんの人気はどんどん上がっていきました。

 

ニューヨーク・メッツに移籍(2001年)

 阪神で中心選手として活躍していた新庄さんでしたが、2000年になると「フリーエージェント権」を獲得します。そこで、「来シーズンは、阪神に残るのか、それとも他球団に移籍するのか」注目されました。

 

 阪神側としては、人気選手の新庄さんに移籍してほしくはありません。そのため、「5年契約で、12億円」という、破格の条件を出しました。

 

 しかし、新庄さんの出した結論は、皆の予想を裏切るものでした。なんと、メジャーリーグの「ニューヨーク・メッツ」に移籍することを発表しました。ニューヨーク・メッツから新庄さんには、「年俸2200万円+出来高5500万円」という条件が出ていました。

 

 お金のことだけを考えたら、阪神の方が、圧倒的に良い条件を出しています。しかし、新庄さんは、お金よりも、「メジャーリーグ挑戦」に興味をひかれ、ニューヨーク・メッツに移籍しました。

 

 そんな訳で、新庄さんは、2001年にニューヨーク・メッツに移籍し、メジャーリーグに挑戦します。

 

 メジャーリーグ挑戦が発表された頃、日本のメディアやファンの間では、「きっと成功しないだろう」という意見が大半を占めていました。阪神時代の新庄さんは、勝負強いバッターではあったものの、数字上は、そこまで突出した成績は残していません。そのため、「日本でたいした成績を残せていない選手が、メジャーリーグで活躍できるわけがない」と皆が思っていました。

 

 しかし、新庄さんは、メジャーリーグで、その予想を覆す活躍をします。

 

 開幕前は、「マイナーに落とされず、メジャーの枠内に入れるのか」が注目されましたが、無事にメジャーの枠内に入り、メジャーで開幕を迎えます。

 

 シーズンの序盤は、途中出場が多かったですが、徐々にレギュラーとして定着していきます。様々な打順での出場となりましたが、試合によっては、4番を打つこともありました。日本のほとんどのファンは、「新庄が、ニューヨーク・メッツで4番を打つ」ことは、全く予想できなかったでしょう。

 

 この年は、123試合に出場し、「打率.268」「本塁打10本」「打点56」という、まずまずの成績を残します。

 

サンフランシスコ・ジャイアンツに移籍(2002年)

 2001年のオフには、「サンフランシスコ・ジャイアンツ」にトレードされました。そのため、2002年のシーズンからは、このチームでプレーします。

 

 メジャーリーグは、日本のプロ野球に比べ、トレードが活発です。そのため、このトレードは、「活躍を見込まれてのトレード」と言えます。

 

 サンフランシスコ・ジャイアンツでは、あの「バリー・ボンズ」ともチームメイトになります。

 

 この年のジャイアンツは成績が良く、ワールドシリーズに進出します。ワールドシリーズには、新庄さんも出場しました。これは、日本人選手では、初めてのことです。ただ、残念ながら、ワールドシリーズでは、ジャイアンツは敗れてしまいました。

 

 この年の新庄さんは、118試合に出場し「打率.238」「本塁打9本」「打点37」という成績を残します。

 

再び、ニューヨーク・メッツに移籍(2003年)

 2003年には、また移籍をして、ニューヨーク・メッツに復帰します。

 

 しかし、成績はなかなかふるいませんでした。

 

 この年の成績は、124試合に出場して、「打率.193」「本塁打1本」「打点7」という成績に終わりました。

 

北海道日本ハムファイターズに移籍(2004年)

 ニューヨーク・メッツで思うような成績が残せなかったため、メジャーリーグではなく、日本プロ野球に復帰することになりました。

 

 2004年に、北海道日本ハムファイターズに移籍します。2004年は、日本ハムが北海道に本拠地を移した最初のシーズンになります。

 

 この年、「北海道にプロ野球チームが来る」ということで、北海道は盛り上がっていました。そこに、「あの新庄が日本プロ野球に復帰する」ということも相まって、さらなる盛り上がりを見せていました。

 

 日本ハムに移籍した新庄さんは、好成績を残します。そして、プレー以外でも、「パフォーマンス」に力を入れていました。試合前の練習中に、かぶりものを着用するパフォーマンスを行い、球場内を盛り上げていました。

 

 この年には、オールスターに選ばれ、「ホームスチール」を決めています。オールスターでホームスチールを決めたのは、新庄さんが初めてです。

 

 このように、好成績を残しつつ、パフォーマンスでも盛り上げていたため、新庄さんは「日本ハムの顔」と言える選手になっていきます。

 

現役を引退(2006年)

 日本ハムで活躍していた新庄さんでしたが、2006年の4月18日に、「今シーズン限りで現役を引退する」ことを発表します。シーズンが始まってすぐに、「今シーズン限りで現役を引退する」と発表することは、珍しいことで、なかなかインパクトがありました。

 

 「新庄さんの引退に華を添えたい」という気持ちがチームメイトにもあったのか、この年の日本ハムは、調子よく勝ち続けます。リーグ優勝して、日本シリーズに進みます。そして、日本シリーズにも勝ち、「日本一」になります。

 

 新庄さんが引退する年に、日本ハムも日本一となり、華々しい形で、現役を引退することとなりました。

 

 

 

 

 

新庄さんの、「プロ野球の存在意義」についての名言

 ここまで、新庄さんの経歴を振り返ってきましたが、改めて振り返ってみると、やはり、「記憶に残る選手だった」ということがはっきりわかります。

 

 そして、人々の記憶には、プレーだけでなく、「新庄さんの発言」も、しっかりと残っているはずです。新庄さんは「宇宙人」と呼ばれているように、常識では測れないものの考え方をする人です。そのため、時に、「迷言」とも言える、おかしな発言をすることもありました。

 

 しかし、その一方で、「名言」も数多く残しています。

 

 そんな新庄さんの名言の中から、自分が特に印象に残ったものを一つ紹介します。

 

 新庄さんの名言の中で、特にハッとさせられたのは、以下の名言です。

 

プロ野球の存在意義とは、その街の人々の暮らしが少しだけ彩られたり、単調な生活がちょっとだけ豊かになることに他ならない。

 

 この発言を聞いて、「まさにその通り!」と感心しました。

 

 自分はプロ野球ファンで、千葉ロッテマリーンズを応援しています。そのため、シーズン中に試合がある日は、「今日は勝つかな?」と、ワクワクしながら試合の中継を見たり、試合結果をチェックしています。そして、ロッテが勝った日は、「よし!」と、少しだけ幸せな気分になります。

 

 日々の生活というのは、単調だったり、嫌なことが沢山起こったりもします。そういう現実の生活が嫌になり、ゆううつな気分になることもあります。

 

 しかし、そんなゆううつな気分の時でも、「今日はロッテが勝った」ということを知ると、その瞬間は嬉しくなり、ゆううつな気分も少し和らぎます。

 

 ロッテが勝つことで、自分の抱えている日々の問題が解決するわけではありません。しかし、ロッテが勝ったという知らせを聞いて、その瞬間だけでも少し幸せな気分になるというのは、すごく良いことだなと思います。それがあるのとないのでは、日々の生活における満足度は、だいぶ変わってくるでしょう。

 

 この新庄さんの発言は、まさに、「プロ野球ファンの気持ちを代弁してくれている発言」だと思いました。そして、選手でありながら、ファンの心情をここまでわかっている新庄さんは、素晴らしいなと感じました。

 

 

「イチロー選手、引退」というニュースを見て、色々な思いがこみ上げてきたので、イチロー選手についてまとめてみました

 2019年の3月21日、イチロー選手が、野球選手を引退すると発表しました。この引退のニュースを見て、色々と、複雑な気持ちになった人も多いのではないでしょうか。

 

 「今まですごいプレーを見せてくれてありがとう」と思う人もいれば、「もっと現役生活を見たかった」と思う人もいるでしょう。

 

 自分の年齢は、現在、30代後半です。世代的に、イチロー選手が頭角を現して、活躍し続けている姿を、ずっとリアルタイムで見てきました。そのため、色々と思うところもあります。

 

 そこで今回は、イチロー選手が引退するということで、イチロー選手について、ブログ記事を書いてみました。

 

 

 

 

 

 

イチロー選手の経歴

 まずは、イチロー選手の経歴を振り返ってみます。

 

 イチローは、高校は「愛工大名電」に通っていました。高校時代から、その野球センスは注目されていたようです。

 

 1991年のドラフト4位でオリックス・ブルーウェーブに指名され、オリックスに入団します。高卒での入団です。

 

 プロ入りから2年目までは、2軍の試合に出ることが多かったようです。

 

 転機が訪れるのは、プロ3年目の、1994年です。まず、開幕直前に、登録名を本名の「鈴木一朗」から「イチロー」に変更します。こういった登録名は、当時としては、非常に珍しいことで、話題になりました。

 

 最初は登録名で注目されたイチローですが、徐々に実力で注目され始めます。1994年に大ブレイクを果たし、この年の打撃成績は「打率.385」という高打率で、パ・リーグの首位打者に輝いています。またシーズンで「210安打」を放ちました。ちなみに、日本プロ野球界で、シーズン200本安打を超えたのは、イチロー選手が初めてです。また、打率も、4割には届きませんでしたが、シーズンの途中は、「前人未到の4割に届くのではないか?」とも言われていました。

 

 1994年のブレイクにより、イチローは、一気にスターの階段を上っていくことになります。当時のイチローは、バッティングの際に、右足を振り子のように動かす打法でした。これが、「振り子打法」と呼ばれ、子供はその「振り子打法」をよく真似していた記憶があります。

 

 1994年以降も、イチローの活躍は続きます。なんと、1994年以降、「7年連続首位打者」という偉業を達成します。1994年から、2000年までは、打率は3割4分を下回ったシーズンはありません。それにより、「ヒットといえばイチロー」というイメージが、日本プロ野球界には定着します。

 

 日本球界でやることがなくなってしまったイチローは、2001年に、シアトル・マリナーズに移籍し、メジャーリーグに挑戦します。日本人野手として、初めてのメジャーリーガーが、イチローです。

 

 イチローがメジャーリーグ挑戦を発表した際は、アメリカで通用するのかは未知数でした。しかし、メジャーリーグに挑戦した1年目は、蓋を開けてみると、大方の予想をはるかに上回る成績を残します。「打率.350」「242安打」「56盗塁」という成績です。その年の、「242安打」は、メジャーリーグの新人では、最も多く安打を打ったことになります。そして、その年の「盗塁王」「首位打者」「MVP」「新人王」「ゴールドクラブ賞」に輝きます。

 

 「盗塁王」「首位打者」「ゴールドクラブ賞」の3つのタイトルを取ったということは、「走攻守の能力が、メジャーリーガーの中でもトップクラスにある」ということの証明となります。イチローのメジャーリーグ挑戦の1年目は、まさに「日米の野球ファンに、大きな衝撃を与えたデビュー」となりました。

 

 華々しくデビューしたイチローですが、その活躍から、2年目以降は相手チームにより研究され、より警戒されることとなります。

 

 しかし、相手に警戒されるようになっても、安定した活躍を続けます。

 

 そして、2004年のシーズンでは、「年間262安打」という、メジャーリーグ記録を樹立します。ちなみに、この記録は、いまだに破られていません。野球評論家やファンの間では、「今後も、おそらくこの記録は、破られることはないのではないか」と言われています。

 

 2010年には、「10年連続200本安打」を達成しています。10度の200本安打は、ピート・ローズと並ぶ、メジャーリーグ1位ダイ記録です。

 

 そして、メジャーリーグで最初に入団したマリナーズには、2012年の途中まで、約11年間在籍していました。

 

 2012年の途中からは、ニューヨーク・ヤンキースに移籍します。ヤンキースは言わずと知れた、メジャーリーグでも屈指の名門チームです。ここでも、主力として、ゲームに出場します。ヤンキースには、2014年まで在籍していました。2013年と2014年は、打率3割を切り、2割台となっています。この頃から、少しずつ年齢による衰えも見え始めています。

 

 2015年からは、マイアミ・マーリンズに移籍します。マーリンズには、2017年まで在籍していました。

 

 マーリンズ在籍時の2016年、イチロー選手は、史上30人目のメジャーリーグ通算3000本安打を達成します。これは、アジア人としては初の快挙です。

 

 2018年には、シアトル・マリナーズに復帰します。しかし、この時の年齢は、もう44歳で、年齢による衰えがはっきりと見えるようになります。そして、この年の5月3日、マリナーズと「スペシャル・アシスタント・アドバイザー」として契約を結び、選手としては、残りのシーズンを出場しないことになりました。

 

 そして、2019年、マリナーズは、3月20日と21日に、東京ドームで開幕2連戦を行うことになりました。そこで、イチローは、再び選手として出場することになります。しかし、加齢による衰えと、ブランクもあったせいで、思うような結果が残せませんでした。

 

 そこで、選手としての限界を感じたためか、3月21日に、イチロー選手自身から、「選手を引退する」ことが発表されました。

 

 

イチロー選手に関する、個人的な思い出について

 イチロー選手は、非常に輝かしい活躍をして、皆の記憶に残る選手だったと思います。もちろん、自分の記憶の中にも強烈に残っています。そして、「個人的な思い出」も沢山あります。そこで今回は、イチロー選手に関する「個人的な思い出」をまとめてみました。

 

「イチロー」という登録名で、初めてイチロー選手を認識する

 自分が初めてイチロー選手を認識したのは、1994年のシーズン開幕前に、『登録名を「イチロー」にした選手がいる』というニュースを見た時です。

 

 当時のプロ野球界では、本名以外の名前で登録することは、非常に珍しいことだったと記憶しています。

 

 イチロー選手の本名である、「鈴木一朗」という名前は、あまりに普通で、インパクトに欠けます。そのため、多くの人に覚えてもらいやすいよう、カタカナで「イチロー」という登録名にしたのだと思います。

 

 そして、イチロー選手が「イチロー」という登録名に変更するタイミングで、佐藤和弘選手も、「パンチ」に登録名を変更していました。

 

 当時の、「登録名に関する報道」では、「パンチ」の方がメインで、「イチロー」の方はオマケといった感じだったと思います。その選手が、まさか、ここまで華々しい活躍をするとは、夢にも思いませんでした。

 

 仮に登録名が「鈴木一朗」のままだったとしても、ここまで華々しい活躍をしたら、誰もその名前を忘れないでしょう。

 

千葉マリンスタジアムで見た、「伊良部対イチロー」

 自分は、昔から、千葉ロッテマリーンズのファンです。今でこそ、ロッテには熱狂的なファンがついていますが、90年代のロッテは、いまいち人気がないチームでした。

 

 しかし、そのロッテに、華のある選手が出てきました。それが「伊良部秀輝投手」です。伊良部投手は、最速158kmの速球と、鋭く落ちるフォークボールを武器に、ロッテのエースとして活躍していました。そのため、ロッテの中では、とても人気の高い選手でした。

 

 自分も、伊良部投手の投球に魅了されていたため、「実際に球場で見たい」と思い、伊良部投手が先発する試合を、千葉マリンスタジアムに見に行ったことがあります。その試合は、ロッテ対オリックス戦です。当時のオリックスにはイチロー選手が在籍していました。

 

 普段、ロッテの試合は、客が少ないのですが、この日は満員でした。おそらく、多くの人が、「伊良部対イチローの対決が見たい」と思って球場にかけつけたのでしょう。イチロー選手の打席がまわってくると、大歓声が聞こえて、とても盛り上がっていました。

 

 やはり、「本格派の速球投手」と「天才打者」の対決は、自分だけではなく、多くの人が「生で見たい」と思うのだなと、実感しました。

 

今までの野球選手にはない、私服のスタイリッシュさ

 イチロー選手は、プレーで鮮烈な印象を残しましたが、「私服のスタイリッシュさ」も魅力の一つでした。

 

 当時の野球選手の私服といえば、「まるでヤクザみたいなファッション」が主流でした。そのため、世間では、「野球選手の私服はダサい」というイメージが強かったと思います。そういったイメージを変えたのが、イチロー選手です。

 

 イチロー選手は、オリックスで活躍し始めた時は、ルーズなヒップ・ホップ系のファッションをしていました。「DJホンダ」のキャップをよくかぶっていた印象があります。

 

 当時は、ルーズなヒップ・ホップ系のファッションが若者の間で流行っており、イチローもそれを取り入れていました。

 

 私服でヒップ・ホップ系のファッションをしている野球選手を初めて見たので、「こんな野球選手もいるんだ」と衝撃を受けました。

 

 現在のイチロー選手のファッションは、「変なプリントのTシャツばかり着ている」というイメージが強いかもしれません(笑)。

 

 しかし、イチロー選手が20代前半だった頃のファッションは、うまく流行を取り入れていて、非常にスタイリッシュに映りました。

 

日本プロ野球のオールスターでの「投手イチロー」

 イチロー選手は、高校時代は投手をやっていました。

 

 日本のプロ野球には、野手として入団したので、公式戦で投手として登板したことはありません。

 

 しかし、イチローが日本プロ野球界にいた頃、一度だけ試合で投手として登板したことがあります。それは、「1996年のオールスターゲーム」でのことです。

 

 オールスターの第2戦、9回裏、2アウトで松井秀喜選手に打席が回ってきた時です。パ・リーグの監督だった仰木監督は、投手としてイチローを登板させます。

 

 しかし、本職が野手のイチロー選手に打ち取られてしまったら、松井選手の面目が立ちません。そのため、それを気にしたセ・リーグの野村克也監督は、ピッチャーである高津投手を代打に送ります。その結果、投手として登板したイチロー選手は、高津投手をショートゴロに打ち取りました。

 

 しかし、さすが強肩と評判のイチロー選手だけあって、140kmを超える速球を投げ込んでいて、「さすが」と思いました。

 

 オールスターでのイチロー選手の登板は、当時は、賛否両論ありました。しかし、自分としては、見ていて単純に楽しかったですし、今でも強く記憶に残っています。

 

試合前の練習での「背面キャッチ」

 イチロー選手は、試合だけでなく練習でも絵になる選手です。

 

 守備練習中、イチロー選手は、外野フライをあえて背中側で取る「背面キャッチ」をよくやっていました。そして、きれいに背面でキャッチしていました。これを見て、「よくこんなことができるな」と感心したものです。

 

マリナーズのユニフォームを着た時のかっこよさ

 イチロー選手は、メジャーリーグで、様々な球団を渡り歩いています。しかし、自分の中では、イチロー選手は「シアトル・マリナーズ」のイメージが強いです。

 

 シアトル・マリナーズは、球団ロゴもユニフォームも、洗練されたデザインで、とてもかっこいいです。

 

 そして、細身でスタイルのいいイチロー選手がマリナーズのユニフォームを着ると、イチロー選手のかっこよさがさらに際立ちます。

 

 これほど、マリナーズのユニフォームをかっこよく着こなせる選手は、他にはいないのではないかと思っています。

 

 

イチロー選手の凄さ

 ここからは、自分が思う「イチロー選手の凄さ」についてまとめてみました。

 

「走攻守」の3つが、どれも「超一流」である

 野球の野手というのは、プレーをする上では、「走攻守」の3つが求められます。このうちの「どれか一つが超一流」という選手も、それほど多くはありません。一つの領域でも「超一流」になるのは難しいからです。

 

 それが、「走攻守の3つとも、超一流」という選手になると、驚くほど少なくなります。そして、イチロー選手というのは、まさに、「走攻守の3つとも、超一流」です。そういう選手は、本当に希少で、価値があるのです。

 

 イチロー選手に足りないものを強いて上げるとすれば、「ホームラン」くらいでしょうか。しかし、イチロー選手は、ホームラン数が少ないことをカバーして余りあるくらい、ヒットを打ちまくっています。ですから、ホームラン数が少ないことも、全く気になりません。

 

 

大きなケガをしない

 野球選手の多くが、ケガに悩まされています。しかし、イチロー選手は、現役生活中、大きなケガをしたことがありません。

 

 イチロー選手は、「日本プロ野球で7年連続首位打者」、「メジャーリーグで10年連続200本安打」、「メジャーリーグで3000本安打」という偉業を達成しています。これらは、「何シーズンも積み重ねければ達成できない偉業」と言えるでしょう。ケガがちで離脱ばかりしていたら、こういった記録は達成できません。これらは、「ケガをしないで、試合に出続けたからこそ達成できた」とも言えます。

 

 ケガをしないことにより、「毎年、安定して好成績を残す」という結果につながっています。

 

 イチロー選手がケガをしないのは、「運が良かった」という側面も多少はあるでしょう。

 

 しかし、ここまでケガが少ないのは、イチロー選手の「ケガをしないための対策」による部分が大きいと思います。

 

 イチロー選手は、ケガを予防するため、試合前には入念なストレッチを行います。また、ケガをしないための様々な対策を考えて、実行しているといいます。

 

 イチロー選手は、「ケガに対する危機管理能力」が非常に高いと言えます。その結果、大きなケガなく現役生活を終えることができました。これは、本当にすごいことです。

 

オリックスを人気球団にした、立役者

 イチロー選手が入団する前は、オリックス・ブルーウェーブは、人気のない地味な球団でした。球団の成績も、なかなかふるいませんでした。

 

 しかし、イチロー選手が頭角を現すと、それに引っ張られ、オリックスは強くなっていきました。そして、優勝もしました。それにより、オリックスの人気も上がっていきました。

 

 オリックスは、イチロー選手がいなければ、おそらく優勝はできなかったでしょう。優勝できなかったとしたら、人気はそれほど上がらなかったと思います。

 

 そういう意味では、「オリックスを人気入団にしたのはイチロー」と言っても、過言ではないでしょう。

 

「日本人野手はメジャーリーグで通用しない」という定説を覆す

 イチロー選手がメジャーリーグに移籍する際は、野球ファンからは、「メジャーでは通用しないのではないか?」という声を結構聞きました。

 

 「メジャーの野手はパワーが必要だから、パワーのないイチローは通用しない」と言う人が多かったように思います。

 

 しかし、蓋を開けてみると、メジャー挑戦の1年目から大活躍します。

 

 イチロー選手が大活躍したことで、「日本人野手でも、メジャーでやれる」という考えを持つ人が増えました。

 

 その後、日本人野手も次々のメジャーに挑戦するようになりましたが、それは、イチロー選手が「日本人野手はメジャーで活躍できない」という定説を覆したことが大きかったと思います。

 

メジャーに、「スピード」で衝撃を与えた

 イチロー選手が挑戦した当時のメジャーリーグは、「ホームラン全盛」の時代でした。ステロイドなどの薬物をやっていた選手も多かったはずです。そのため、ホームラン数は増加し、「ホームランこそが野球の花」と考えられていました。

 

 しかし、そこに現れたのがイチロー選手です。イチロー選手は、ホームラン数は少ないバッターです。ただ、鋭い打球でヒットを量産し、俊足で素早く塁上を駆け抜け、盗塁も沢山しました。また、守備でも、俊足を使って、ヒットになりそうな打球を次々とアウトにしていきました。その「スピード感」に、観客の多くは衝撃を受けました。

 

 イチロー選手の登場で、「ホームランだけが野球の花ではない」ということに改めて気づかされた観客も多かったはずです。

 

「レーザービーム」のような送球

 イチロー選手というと、「強肩」も売りの一つです。イチロー選手は、その強肩で、ランナーを次々とアウトにして、観客を魅了しました。

 

 そして、メジャーリーグの試合で、強肩で走者を刺した時、実況が「この送球は、まるでレーザービームだ!」と叫びました。そのため、その後は、イチロー選手の送球は「レーザービーム」と呼ばれるようになりました。

 

 日本にも「矢のような送球」という言葉があります。しかし、イチロー選手の、きれいにまっすぐ進んでいく送球を見ると、「レーザービーム」という例えが、本当にピッタリだなと感じます。

 

「細身の選手は活躍しない」というイメージを覆した

 イチロー選手の体系は「細身」です。

 

 イチロー選手がメジャーリーグに挑戦する際は、「あんな細い体では、屈強なメジャーリーガーの中ではやっていけない」という人も多かったです。

 

 しかし、実際に挑戦してみると、屈強なメジャーリーガーにも負けずに、大活躍しました。

 

 このイチロー選手の活躍により、「細身の選手でも、『スピード』という長所を活かせば、十分にメジャーリーグでもやれる」ということが証明されました。

 

野球に対する、ストイックな姿勢

 イチロー選手の「野球に対するストイックさ」は、誰もが認めるところです。「野球がうまくなるにはどうすればいいか」を徹底的に突き詰めて考えて、練習を行っています。

 

 プライベートの時間でも、「野球がうまくなるにはどうすればいいか」ということを常に頭に入れながら行動しているようです。こういった姿勢には、頭が下がります。

 

同じことを反復して続けられる

 イチロー選手のすごいところは、「同じことをずっと続けられる」ことです。野球がうまくなるためには「同じことを反復して練習する」ことが大切です。同じことをずっと反復することができないと、体に覚えさせることができないからです。

 

 しかし、「反復練習」というのは、ある意味で「退屈なこと」でもあります。同じことをずっとしていると、飽きてしまって続けられないという人は多いと思います。しかし、イチロー選手は、飽きずにずっと同じ反復練習を続けられます。

 

 また、イチロー選手は、野球以外でも「同じことを続けること」が苦にならないようです。音楽でも、「1曲を、ずっとリピートで数時間聴く」ということをしても、飽きないようです。

 

 食事では、「数年間、毎日カレーを食べる」ということをしていたようですが、カレーに飽きることはなかったようです。

 

 イチロー選手を見ていると、「飽きずに同じことを続けられる」ということも、すごい才能なんだと気づかされます。

 

独自の野球理論を持っている

 イチロー選手は、「独自のトレーニング理論」を持っています。

 

 今の時代は「マシンを使って、高負荷の筋力トレーニングをする」ということが、野球界では常識となっています。

 

 しかし、イチロー選手は、「マシンを使った高負荷の筋力トレーニングをしない」というこだわりを持っています。その理由は、「自分の体に合わないような大きすぎる筋肉をつけると、ケガをしやすくなるし、プレーにもキレがなくなるから」ということのようです。

 

 体質やプレースタイルは人それぞれですから、「高負荷の筋力トレーニングをしない」ことが、全ての人にとって正解だとは思いません。しかし、イチロー選手の場合は、大きなケガなく現役生活を終えられているので、「高負荷の筋力トレーニングをしない」というポリシーは、イチロー選手の場合は正解だったのでしょう。

 

 周囲の意見に惑わされず、「独自の野球理論」を構築するということは、なかなかできることではありません。しかし、イチロー選手は、それができたからこそ、これだけ長い間、第一線で活躍できたのだと思います。

 

 

28歳から挑戦して、メジャーで3000本安打を打つ

 イチロー選手がメジャーリーグに挑戦したのは、28歳の時です。野球選手で、28歳というと、身体的にはピークの年齢でしょう。そこから先は、身体的には衰えてくるので、成績が下がりやすくなります。

 普通であればピークを迎えるような時期からメジャーリーグに挑戦して、からメジャーリーグに挑戦して、3000本も安打を積み重ねるというのは、とんでもないことです。

 

 20代前半でメジャーリーグに挑戦したとしても、通算で3000本も安打を打つのは、そうそうできることではありません。

 

 しかし、イチロー選手は、20代も後半にさしかかる28歳から挑戦して、3000本安打をクリアしています。

 

 これは「20代前半からメジャーリーグに挑戦した3000本打った選手」よりも、さらに価値が高い記録だと思います。

 

日米通算では、4367本の安打を打つ

 2000本安打を打った選手は「一流」と呼ばれます。そして、3000本安打を打った打者というのは「超一流」と呼ばれます。それが、4000本打つとなると、もはや「超超一流」の選手と言ってもいいのではないでしょうか。

 

 「4000本も安打を積み重ねる」というのは、とてつもなくすごいことです。

 

 

 

 

 

まとめ

 イチロー選手についてまとめてみましたが、改めてまとめてみると、イチロー選手は、「記憶にも、記録にも残る選手」と言えるでしょう。

 

 イチロー選手を見ていると、「人間離れしたスーパーマン」のように見えることもありました。まるでスーパーマンのように、野球界の常識を次々と覆した選手とも言えます。

 

 そして、プレーだけではなく、そのストイックな「生き様」も尊敬される選手でした。

 

 イチロー選手は、現役を引退するので、今後は、「イチロー選手」という呼び方は、ふさわしくないのかもしれません。「イチロー選手」ではなく、「イチローさん」と呼ぶ方がいいのかもしれません。

 

 しかし、イチローが残した現役時代の輝かしい記録を見ていると、現役を引退してからも、敬意を込めて、「イチロー選手」と呼び続けたくなってしまいます。

 

 自分とイチロー選手を比べてみると、「果たして同じ人間なのか?」と思ってしまったりします。

 

 残念ながら、自分には、イチロー選手のような突出した才能はありません。しかし、そんな自分でも、イチロー選手を見ていると、「見習いたい」と思うことはあります。

 

 それは「継続することの大切さ」です。イチロー選手は、野球の練習を、地道に継続して続けた結果、あそこまでのすごい選手になったのです。

 

 イチロー選手を見ていると、「何かをずっと続けると、その結果、大きなものが身につくのだな」とわかるのです。

 

 ですから、イチロー選手がずっと見せてくれていた、「継続することの大切さ」は、自分の中にも取り入れていきたいと思いました。

 

 自分が現在、真剣に取り組んでいるのは、「ブログ」です。このブログも、イチロー選手の姿勢を見習って、コツコツと続けていきたいです。そうやって、地道に力をつけていけば、いつか花が咲く日が来るかもしれませんから。

 

 今、僕から、イチロー選手には、「お疲れ様でした」という言葉と、「素晴らしいプレーや生き様を見せてくれてありがとうございました」と言いたいですね。

 

 

 


Number(ナンバー)951号 ICHIRO BACK TO MARINERS 2018 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック ナンバー))

プロ野球の楽しみ方

 自分は、プロ野球観戦が趣味です。3月29日に、いよいよ2019年シーズンのプロ野球が開幕します。

 

 「開幕日」は、プロ野球ファンにとって、「正月」のようなものです。開幕日を迎えると、「いよいよ、1年が始まるな」という気分になります。

 

 プロ野球ファンは全国に沢山いますが、「プロ野球に少し興味があるけれど、どう見ればいいかわからない」という人もいるでしょう。

 

 そういった方向けに、今回は、「プロ野球の楽しみ方」について、説明していきたいと思います。

 

ひいきのチームを決める

 プロ野球観戦は、「ひいきのチーム」を見つけると、がぜん面白くなります。しかし、今現在、「ひいきのチームがない」という人は、「どうやってひいきのチームを見つければいいのだろう?」と悩んでしまうでしょう。しかし、そんなに深く考える必要はありません。

 

 「自分の住んでいる場所にチームがある」「ユニフォームがかっこいい」「有名な選手がいる」「ルックスがいい選手が多い」など、どんな理由でもいいので、ひいきのチームを決めてみましょう。そして、決めたら、応援してみましょう。

 

 最初は、些細なきっかけでひいきのチームを決めたとしても、応援し続けているうちに、段々と愛着がわいてくるはずです。

 

ひいきの選手を見つける

 ひいきのチームが見つかったら、そのチームの中から、「ひいきの選手」を見つけてみましょう。野球観戦をしていると、「この投手、いい球を投げるな」とか、「このバッター、ホームランを沢山打つな」というように、目に留まる選手がいるでしょう。そういった選手が見つかったら、その選手を応援してみましょう。応援している選手がいた方が、より興味を持って観戦することができます。

 

「選手の数値」に注目してみる

 野球は、あらゆるプレーが「数値化」されているスポーツです。野球を見ることに慣れてきたら、選手それぞれの成績を表す「数値」を見てみましょう。

 

 投手であれば、「勝ち数」「防御率」「奪三振数」といった数値などがあります。

 

 「勝ち数」は、「勝ちがついた数」のことです。勝ちは、勝った試合で多く投げていた投手や、試合を決めるような場面で投げていた投手につきます。勝ち数が多い投手ほど、勝ちに貢献したとみなされます。

 

 「防御率」は、「ある投手が1試合(9回)投げたと仮定して、そこで何点取られるか」という数値です。「防御率9」の投手は、1試合で9点も取られる計算なので、あまり良い投手とは言えません。逆に、「防御率2」の投手は、1試合で2点しか取られない計算なので、良い投手と言うことができます。

 

 「奪三振数」は、三振を奪った数です。奪三振数が多いと、「打者が何度も空振りするくらい、キレのいい球を投げている」という証明になります。

 

 野手の場合は、「打率」「本塁打数」「打点」などの数値があります。

 

 「打率」は、「ある打者が、ヒットを打つ確率」のことです。ある打者が、10回打席に立ったとして、そのうち2回ヒットを打ったら、「打率2割」になります。野球というスポーツは、打者と投手が対戦した場合、投手が抑える確率が高いスポーツです。そのため、打者は、打率が「3割」を超えれば、一流打者とみなされます。

 

 「本塁打数」は、「ある打者がホームランを打った数」のことです。これは、あまり野球に詳しくない人でも、わかりやすいと思います。

 

 「打点」とは、「ある打者がボールを打って、得点が入った数」を示す数値です。野球は、点を多くとったチームが勝つスポーツです。そのため、打点が多い打者というのは、「勝利に貢献する、良いバッター」とみなされます。

 

 こういった数値を見ると、「その選手の能力が、どれだけ優れているか」が、一目瞭然でわかります。ひいきの選手ができたら、その選手の「数値」に注目してみましょう。応援している選手が活躍すると、「成績を示す数値」も上がっていくので、数値を見るのが楽しくなります。

 

ネットのプロ野球中継サービスを活用する

 昔は、プロ野球を見る場合は、「テレビで見る」ことが主流でした。しかし、現在は、「ネット配信」でプロ野球を見る人も増えています。一定の月額を払うと、プロ野球の中継を沢山見ることができます。

 

 ネットのプロ野球中継のサービスは色々ありますが、代表的なサービスとして、「パ・リーグTV」、「楽天TV」、「DAZN(ダゾーン)」があります。

 

 「パ・リーグTV」は、その名の通り、月額1450円を払うと、パ・リーグの全試合の中継を見ることができます。パ・リーグファンにとっては嬉しいですね。さらに、どこかのチームの有料ファンクラブに加入している人だと、月額が950円に値下がりします。パ・リーグファンで、どこかのファンクラブに入っている人にとっては、嬉しいサイトです。

 

 「楽天TV」も、パ・リーグの全試合の中継が見れて、パ・リーグTVよりもさらに価格が安くなっています。月額690円、年額で5500円です。「パ・リーグの試合をとにかく安く見たい」という人には、良いサービスだと思います。

 

 「DAZN(ダゾーン)」は、1ヵ月1750円を払うと、パ・リーグの全試合の中継と、一部のセ・リーグの試合を見ることができます。値段はパ・リーグTVより高いですが、セ・リーグの試合も見れるのは、嬉しいところです。また、プロ野球以外のスポーツも見られるので、「プロ野球以外のスポーツも見たい」という人におすすめです。

 

 ちなみに、自分は、「パ・リーグTV」に加入して、野球中継を見ています。自分は、千葉ロッテマリーンズのファンなので、セ・リーグよりも断然パ・リーグ派だからです。

 

 「パ・リーグを見るなら、なんで価格の安い楽天TVにしないの?」と疑問に思う人もいるでしょう。その大きな理由は、「ロッテファンとしては、いくら価格が安くても、楽天が提供する野球中継サービスを利用するのは抵抗がある」からです。また、パ・リーグTVは、2軍の試合も中継していたり、コアなパ・リーグファンにとって、満足できるコンテンツを提供しているところも大きいです。

 

 とにかく、どのサービスを使うにしても、ネットのプロ野球中継サービスに加入すれば、ネット環境があるところならどこでもプロ野球中継が見れます。パソコンだけでなくスマホでも見れるので、ベッドに寝転がりながら、スマホで野球中継が見れます。

 

 「手軽にプロ野球中継が見たい」という人には、ネットのプロ野球中継サービスに加入することをおすすめします。

 

試合を見ながら、ルールを覚える

 「野球の大まかなルールはわかるけれど、細かいルールがわからない」という人も多いでしょう。しかし、そういう人も、見る前に細かいルールを覚える必要はありません。

 

 大まかなルールだけ把握して、どんどん野球中継を見ましょう。野球中継を見て、「解説者」の解説を聞いていると、自然と細かいルールがわかってきます。その方が、ルールが自分の中にすんなり入ってきます。

 

 そして、細かいルールがわかってくると、野球の奥深さに気づいて、さらに野球を楽しめるようになるはずです。

 

たまには、球場に足を運んでみる

 普段は、中継で試合を見ればいいと思いますが、たまには、球場に足を運んでみましょう。やはり、実際に現地に行って野球を観戦すると、「臨場感」が違います。実際に選手がプレーしている姿を見るのはとてもいいものですし、応援や球場の演出も、生で見ると、中継よりもさらに迫力があります。

 

 そして、何より、晴れた日に、屋外球場で野球を見ることは、それだけでとても気持ちがいいものです。僕は、そういう時、「幸せだな」と思ったりします。屋外の開放的な雰囲気で、プロの選手の素晴らしいプレーを見ることは、とても素晴らしい瞬間だったりします。

 

 野球中継を見て、野球の面白みがわかってきたら、「ピクニック気分」で、試しに球場で野球観戦をしてみましょう。実際に生で見ると、もっとプロ野球が好きになると思いますよ。

 

まとめ

 「プロ野球の楽しみ方」について色々語ってきましたが、いかがだったでしょうか。今回は、自分がおすすめする楽しみ方を色々と紹介してきました。

 

 ただ、「楽しみ方」というのは、人それぞれです。ここで挙げたものは、一例でしかありません。ここで挙げた楽しみ方を参考にして、「自分なりの楽しみ方」を見つけると、よりプロ野球観戦が楽しくなります。

 

 プロ野球は1シーズンで143試合もあるので、まだまだ先は長いです。「自分なりの楽しみ方」を見つけて、長い野球シーズンを、気長に楽しんでいきましょう!

 

 


プロ野球オール写真選手名鑑 2019 (NSK MOOK)

2019年シーズンの、プロ野球の順位予想(パ・リーグ)

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 3月に入りましたが、いよいよ3月29日から、2019年のプロ野球シーズンが始まります。自分は、昔から千葉ロッテマリーンズを応援しているので、セ・リーグよりも、断然パ・リーグ派です。そこで今回は、自分なりの、パ・リーグの順位予想をしていきます。

 

予想順位

 1位:福岡ソフトバンクホークス

 2位:東北楽天ゴールデンイーグルス

 3位:千葉ロッテマリーンズ

 4位:北海道日本ハムファイターズ

 5位:埼玉西武ライオンズ

 6位:オリックス・バファローズ

 

次に、各チームの戦力について詳しく解説していきます。

 

福岡ソフトバンクホークス

 昨年は、リーグ優勝はできなかったものの、クライマックスシリーズを勝ち抜き、日本シリーズも制して、日本一となりました。

 

 選手層の厚さは、球界トップクラスで、優勝候補の筆頭です。

 

 投手陣を見てみると、先発は、『お化けフォーク』の使い手の「千賀」、「バンデンハーク」独特なカーブを持つ「武田」、「石川」、「中田」など、実力者が揃います。

 

 中継ぎも、「モイネロ」、「二保」、「スアレス」、「加治屋」、「嘉弥真」など粒ぞろいです。抑えには「森」がいます。また、絶対的な抑え投手だった、「サファテ」も、今年は復帰してくるようです。

 

 また、捕手には、抜群の強肩で、高い盗塁阻止率を誇る「甲斐」がいます。ショートには、名手の「今宮」がいます。

 

 打線は、球界最高クラスのバッター「柳田」を筆頭に、成長著しい「上林」、勝負強い「中村晃」、素晴らしい打撃センスを持つ「内川」、パワーのある「デスパイネ」、ホームランの打てる「松田」、「グラシアル」など、強力な布陣となっています。

 

こう見ると、戦力的に、非常に充実していることがわかります。

 

 ただ、あえて不安要素をあげるとすると、主力の多くが30代以上になっていて、高齢化が進んでいる点です。しかし、ソフトバンクは育成がうまいので、主力の衰えが出てきたとしても、また新たな光る若手が出てくるのではないかと思っています。そのため、主力の高齢化は、そこまでの不安材料にはならないと思います。

 

 こうしてみると、ソフトバンクは、相変わらず選手層が非常に厚くなっています。選手層が厚いと、長丁場のリーグ戦では、圧倒的に有利です。今年も、ソフトバンクには、つけいる隙があまりなさそうです。

 

 

東北楽天ゴールデンイーグルス

 去年は最下位になってしまった楽天ですが、今年は、ぐっと順位を上げてくるのではないかと思っています。なぜなら、オフに効果的な補強をしたからです。

 

 なんといっても、一番の補強は、西武からFAで移籍した「浅村」でしょう。昨年の打点王です。打率も高く、ホームランも打てて、勝負強い選手です。また、二塁の守備も安定しています。浅村の加入によって、攻撃・守備ともに、大幅に戦力アップすると思われます。また、新外国人の「ブラッシュ」の打撃も期待できそうです。

 

 先発陣は、球界を代表するピッチャーである「則本」と「岸」を中心に、「美馬」、「藤平」「辛島」、「塩見」などもいて、枚数は揃っています。

 

 中継ぎも、「青山」、「ハーマン」、「高梨」などがいて、安定しています。

 

そして、抑えには、若いながらも抑えとしてのキャリアが豊富な「松井裕樹」がいます。

 

 打線も、「浅村」を中心に、若手の有望株の「田中和基」、「茂木」、「島内」、しぶとい打撃の「銀次」、「ブラッシュ」、「ウィーラー」、身体能力の高い「オコエ」と、タレントが豊富で、切れ目のない打線が組めそうです。

 

 また、長距離砲として期待のかかる、若手の「内田」も、今年はぐっと成績を伸ばしそうです。今年のドラフト1位の外野手の「辰己」も、1年目からの活躍が期待できます。

 

 こうしてみると、今年の楽天は、攻守のバランスが非常に取れたチームになっていると思います。非常に期待できるチームです。

 

 ただ、楽天の不安材料は、「捕手」です。今までの楽天では「嶋」がレギュラーキャッチャーを務めてきました。しかし、年齢がもう35歳と高齢なので、攻守に衰えが見え始めています。かといって、嶋以外の捕手を見ても、「安心して任せられる」ような捕手が、チームにはいません。

 

 捕手はチームの守備の要なので、そこが安定しないと、うまくチームが機能しなくなるおそれもあります。

 

 

千葉ロッテマリーンズ

 去年は5位に終わってしまったロッテですが、オフには、効果的な補強をしています。今までのロッテは、「お金を出し渋り、あまり補強をしない球団」というイメージが強かったです。千葉ロッテは、下位に低迷することが多かったですが、補強の少なさもその要因の一つでしょう。

 

 しかし、今年のオフは、珍しく補強に積極的です。

 

 去年、千葉ロッテは、球団創設以来、初の黒字だったようです。そのため、出し渋りせずに、補強にもある程度お金を出しているのでしょう。

 

 今回、外国人の長距離砲として、「バルガス」を獲得しました。「196cm、133kg」と、とんでもない体格の持ち主で、「芯にボールが当たったら、どこまで飛んでいくんだろう?」という感じです。

 

 しかし、練習試合などでのバッティングを見ていると、それほど大振りはしていません。ただ、元々のパワーがすごいので、軽く振っただけでもホームランにできそうです。こういうコンパクトなバッティングができれば、変化球の多い日本の野球にも対応できそうです。そのため、今年は、結構活躍しそうな雰囲気があります。

 

 また、日本ハムから「レアード」が移籍してきたことも、大きな補強となりました。「レアード」は、打率こそ高くないものの、年間30本のホームランは期待できる長打力は魅力です。

 

 新外国人は、「レアード」、「バルガス」の他にも、日本でプレーしたこともある左腕の「ブランドン」、150kmを超える球を投げる「レイビン」も獲得しています。

 

 今年から、本拠地のZOZOマリンスタジアムには、「ホームラン・ラグーン」が設置されます。これは、外野フェンス前にテラス席を設けるというもので、今までよりホームランが出やすくなります。

 

 今まで、ロッテは、ホームランが少なくて泣かされてきましたが、「長距離砲の外国人を2名獲得」したことと、「ホームラン・ラグーン」の設置により、チーム本塁打数は大幅に増えるのではないでしょうか。

 

 先発陣は、コントロールの良い「石川」、試合をコントロールするのがうまい「涌井」、昨年の最高勝率の「ボルシンガー」、将来のエース候補の「二木」、安定した投球をする「有吉」、「酒居」、若手の「種市」、新外国人の「ブランドン」といったところです。

 

 「絶対的なエース」はいませんが、「渋いながらも実力を持っている選手」は揃っているのではないでしょうか。

 

 先発陣では、力強いストレートと鋭いフォークを投げる「種市」の成長に期待しています。

 

 中継ぎは、「唐川」、「益田」、「松永」、「大谷」、「田中」、「岩下」といったところです。中継ぎは、ちょっと不安ですね。昨年から中継ぎにまわった「唐川」が、昨年はいいピッチングをしていたので、今年も頑張ってほしいところです。

 

 抑えは「内」です。「内」は、能力の高い投手だとは思いますが、疲れがたまると、それが投球に出る傾向があります。昨年の後半も、疲れのせいか、結構打ち込まれる場面が目立ちました。新人の「東妻」も、力強い球を投げているので、場合によっては、「東妻」を抑えにするのも面白いかもしれません。また、新外国人の「レイビン」も抑え候補です。

 

 打線は、足の速い「荻野」、しぶとい打撃の「角中」、チームの中心になりつつある「中村」、去年ブレイクした「井上」、「藤岡」、「岡」、「平沢」、「安田」、安定した成績の「鈴木大地」、正捕手の「田村」がいます。そこに新外国人の「バルガス」、「レアード」が加わります。

 

 「鈴木大地」は、今まですっとレギュラーとしてプレーしていましたが、今年は、場合によっては控えにまわるかもしれません。それだけ、今年は、野手の選手層が厚くなっており、期待できます。

 

 また、才能のある若手選手も沢山います。攻守のバランスがいい「平沢」、ホームランバッターの「安田」、さらに今年のドラフト1位の外野手「藤原」も入りました。今後は、この3人がロッテを背負っていくと思われます。ロッテファンで、この3人の頭文字を取って、「これからは、『平安・藤原時代』が来る」と言っている人がいましたが、「なかなかうまいことを言うな」と感心しました(笑)。ロッテファンとしては、この3人が成長して「平安・藤原時代」が到来することを願っています。

 

 今年のロッテは、確かに、中継ぎや抑えに不安用要素があります。しかし、「効果的な外国人の補強」をして、「才能ある若手の台頭」も期待できます。また、地味ながらも、良い選手は沢山います。そのため、うまく戦力が噛み合えば、Aクラスにも入れると考え、期待も込めて「3位」と予想しました。

 

 自分は、ロッテファンなので、他球団に比べて、ついついロッテの解説のボリュームが多くなってしまいました。その点は、大目に見ていただけるとありがたいです(笑)。

 

 

北海道日本ハムファイターズ

 日本ハムというのは、昔から「読めない」チームです。シーズン開幕前は、「それほど戦力が充実していない」と評されていても、シーズンが始まるとうまく戦力が噛み合って、優勝したり、Aクラスに入ったりします。

 

 逆に、「今年は戦力が充実していて、優勝が狙える」と評されていても、シーズンが始まると、うまく噛み合わずにBクラスに終わることもあります。

 

 今年のパ・リーグの順位予想では、日本ハムを上位にあげている人が多い印象です。確かに、日本ハムには良い選手が多いです。しかし、自分は、「チームとしては、そこまでうまくは噛み合わないのではないか」と思ったので、「4位」と下位の予想にしました。

 

 先発陣は、去年のエースだった「上沢」が中心となるでしょう。ただ、ずっと安定して良い成績を残している選手ではないので、今年も、去年と同じような成績を残せるかはわかりません。

 

 他の先発陣は、「有原」、「マルティネス」、「加藤」、「上原」、オリックスから移籍した「金子」といった選手がいます。先発の頭数はある程度そろっていますが、やや安定感に欠ける投手が多いところが不安材料です。そのため、「先発ローテーションとしては、少し弱いかな」という印象です。

 

 中継ぎは、ベテランの「宮西」、「鍵谷」、「公文」、ヤクルトから移籍した「秋吉」などがいます。抑えは、若手の「石川直也」です。こう見てみると、中継ぎも、いい選手はいるものの、主力に疲れが出てきた時に、他の選手がうまくカバーできるかが不安点です。また、「石川直也」も、去年は活躍しましたが、2年続けて活躍できる保証はありません。もし、「石川直也」が不調になった場合、チームとしては苦労するかもしれません。

 

 打線は、去年の盗塁王の「西川」がおそらく1番を務めるでしょう。他には「大田泰示」、天才的な打撃センスの「近藤健介」、長距離の打てる「中田翔」、「清宮」、「横尾」、しぶとい打撃が持ち味の「中島卓也」といったメンバーがいます。また、新外国人として、台湾プロ野球で4割を打った「王」も加入しました。

 

 打線を見てみると、いい選手は沢山いるものの、「毎年安定した成績を残している選手」が少ない印象です。うまくはまれば破壊力抜群ですが、うまくはまらない場合、チームは低迷するかもしれません。

 

 個人的に、ファイターズの選手の中では、「王」と「清宮」に注目しています。

 

「王」は、素晴らしい打撃センスを持っているとは思いますが、うまく日本プロ野球に順応できるかがポイントです。

 

 「清宮」は、高卒1年目の去年のホームラン数は、7本でした。やはり、ホームランを打つ才能は桁外れなので、今年は、15本くらいまでホームラン数を伸ばせるのではないかと思っています。

 

 

埼玉西武ライオンズ

 昨年、リーグ優勝を果たした西武ですが、僕はあえて、「5位」という予想にしました。その理由は、エースの「菊池雄星」と、打線と守備で大きく貢献していた「浅村」が抜けたからです。

 

 ただ、打線だけ見ると、浅村が抜けても、パ・リーグで1、2を争う破壊力を持っています。ヒットだけでなくホームランも打てる「秋山」、「源田」、去年のホームラン王の「山川」、パンチ力のある「外崎」、打てるキャッチャーの「森」、ホームランバッターの「中村」と「メヒア」といった、どこからでも点が入るような打線です。他球団のピッチャーにとっては、今年もこの打線は脅威でしょう。

 

 また、守備も、ショートの名手である「源田」や、俊足で広い守備範囲を誇る「秋山」や「金子」がいて、安定感があると思います。

 

 しかし、最大の不安材料は、「投手」です。投手陣の柱だったエースの「菊池雄星」が、メジャー挑戦のため抜けました。この穴は、そう簡単には埋まらないと思います。

 

 先発陣は、昨年の最多勝の「多和田」、「十亀」、「榎田」、ジャイアンツから移籍してきた「内海」、即戦力ルーキーの「松本」、若手の「今井」と「高橋光成」といった布陣です。

 

 先発陣を見ても、どこか不安が残ります。長年、安定した成績を残している選手がいません。「多和田」は、昨年、最多勝のタイトルを取ったものの、「強力打線に助けられた」という印象が強いです。そして、「今井」と「高橋光成」にしても、将来性は十分ですが、今年しっかり先発ローテーションを守ってくれるかというと、疑問が残ります。「松本」も、期待のルーキーですが、実際にプロで投げてみないと、どうなるかわかりません。

 

 中継ぎは「平井」、「野田」、「マーティン」、「武隈」、「増田」、「小川」などがいます。抑えには、「ヒース」がいます。

 

 中継ぎ・抑えには、頭数がそろっているものの、絶対的な存在がいません。今年も、中継ぎ・抑えのやりくりには苦労しそうです。

 

 去年は、圧倒的な打撃力でリーグ優勝を成し遂げた西武ですが、今年は、去年以上に投手が打たれそうなので、そこまでは勝てないのではないかと予想します。

 

 

オリックス・バファローズ

 オリックスは、エースの「西」と、かつてのエースの「金子」が抜けたことによる戦力ダウンが大きいと考えました。そのため、最下位予想としました。

 

 先発陣は、「山岡」、「ディクソン」、「アルバース」、「田嶋」、「山本由伸」、「松葉」、「東明」といった投手がいます。

 

 いい投手はいますが、「先発ローテーションの軸」となるような投手がいないかなという印象です。

 

 この先発陣の中で、個人的に注目しているのは「山本由伸」です。去年は、若いながらも、中継ぎで好成績を残しました。今期は、先発にまわるようです。スピードがあり、なおかつキレのある球をなげているので、先発でもかなりの成績を残すのではないかと思っています。

 

 中継ぎは、「吉田一将」、「澤田」、「近藤」、「比嘉」といった選手がいます。いい選手はいますが、圧倒的な選手はあまりいないかなという印象です。

 

 抑えには、経験豊富な「増井」がいます。ただ、年齢が35歳と、高齢になってきているので、年齢による衰えが心配です。

 

 打線は、期待の若手の「宗」、「福田」、「ロメロ」、「吉田正尚」、「マレーロ」、「T-岡田」、「大城」、「若月」、「安達」といったメンバーです。

 

 全体的に、「俊足好打」のメンバーが多いです。そのため、「やや小粒かな」といった印象もあります。

 

 打線のキーマンとなるのは、「T-岡田」でしょう。彼が復調するかしないかで、打線の破壊力は大きく変わってきます。

 

 今回は、最下位と予想したオリックスですが、よく見てみると、若手で有望な選手が沢山います。そういった選手が覚醒して、活躍すれば、もっと上位に行く可能性もあると思います。

 

 

まとめ

 2019年シーズンの、パ・リーグの順位予想をしてみましたが、いかがだったでしょうか。

 

 ただ、順位予想はしたものの、パ・リーグというのは、セ・リーグに比べて、「蓋を開けてみないとわからない」部分が多いです。

 

 正直、実力は、「ソフトバンク」が頭一つ抜けているものの、その他の5チームについては、それほど実力差はないと思います。そのため、どのチームが2位になっても不思議ではありません。

 

 そして、優勝ができなくとも、2位か3位になれば、クライマックスシリーズに出られます。そして、クライマックスシリーズを制して、日本シリーズも制することができれば、日本一になることができます。

 

 そういう意味では、今年のパ・リーグは、「全てのチームに、日本一となるチャンスがある」と言えると思います。「全てのチームにチャンスがある」という意味では、今年のパ・リーグは面白いと思います。

 

 やはり、野球の醍醐味は、「予想外のことが起こる」ことだと思います。順位予想はしつつも、「今年は、どういう風に予想を裏切ってくれるかな」とワクワクしながら見るのがいいと思います。

 

 そして、野球観戦の際は、「選手名鑑」があるとなお良いと思います。詳しいデータがあると、より野球観戦が楽しくなります。

 

 本屋で色々な選手名鑑を見比べたところ、「2019プロ野球 全選手カラー写真名鑑」「2019プロ野球 オール写真選手名鑑」が、データが豊富でおすすめです。下にAmazonリンクを貼っておくので、良かったら参考にしてみてください。

 

 


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